• 革新的新薬の創出に繋がる創薬標的、創薬技術およびデジタル技術に対し投資活動を行う、総額200百万米ドルのコーポレートベンチャーキャピタル「Chugai Venture Fund, LLC（仮称）」を設立予定
• 中外製薬の強みと外部技術の融合により、独自の創薬エンジンの加速を目指す

　中外製薬株式会社（本社：東京、代表取締役社長 CEO：奥田 修）は、革新的新薬を核とするイノベーション機会の加速に向け、創薬スタートアップ企業等への投資を行うことを目的に、2023年中にコーポレートベンチャーキャピタル（CVC）である「Chugai Venture Fund, LLC（仮称）」を米国マサチューセッツ州ボストンエリアに設立することをお知らせします。

　中外製薬では、オープンイノベーション強化により、R&Dコア・コンピタンスを拡大し、R&Dアウトプットの質向上と連続的なイノベーションの創出を目指しています。本CVCは、2023年中の設立を予定しており、革新的新薬の創出に繋がる創薬標的、創薬技術およびデジタル技術をはじめ、当社独自の創薬基盤を拡充させる技術を保有する創薬スタートアップ企業を主な対象とし、総額200百万米ドルの枠内で投資を行います。これにより、主に米国や欧州、日本における優秀な起業家や、高いポテンシャルを有する技術へのアクセスを強化します。さらに、本CVCは、技術アドバイス支援や中外製薬とのパートナリングを推進するなど、投資先との共創により、中外製薬の強みと外部技術の融合による、新たな価値創造を目指します。

　代表取締役社長CEOの奥田 修は、「中外製薬は、2030年に向けた成長戦略TOP I 2030の実現を支える柱の一つとして、“世界最高水準の創薬実現”を掲げています。それを実現するKey Driversの一つにオープンイノベーションを設定しています」と述べたうえで、「イノベーションハブであるボストンエリアにCVCを設立することで、先進的な科学・技術を有する企業・組織と連携し、中外製薬全体としてイノベーション機会をさらに加速することが可能になります。優秀なスタートアップ企業との共創を通じて新たな価値を創造し、より一層当社の創薬エンジンを加速させることで、世界中の患者さんに貢献できるよう邁進してまいります」と語っています。

成長戦略TOP I 2030について
　中外製薬は、2030年に向けた成長戦略「TOP I 2030」を掲げ、「R&Dアウトプットの倍増」と「自社グローバル品毎年上市」の達成を目指しています。TOP I 2030では「世界最高水準の創薬の実現」と「先進的事業モデルの構築」を二つの柱とし、具体的取り組みとして、創薬・開発・製薬・Value Delivery各バリューチェーンとそれを支える成長基盤を合わせた5つの改革を進めています。“TOP”には、「日本ではなく世界のトップイノベーター」を目指す想いが込められ、“I”には、「イノベーター」に加え、価値創造の原動力は、「人」であり、私たち一人ひとりが「TOP I 2030」の実現を目指す中外の主役であるという「私=I」の2つの意味が重ねられています。TOP I 2030に関するさらに詳しい情報はhttps://www.chugai-pharm.co.jp/profile/strategy/growth_strategy.htmlをご覧下さい。