中外製薬ってどんな会社?

どんな薬を扱っているの?

がん領域の医薬品で国内シェアNo.1です。

日本人の2人に1人はかかると言われている「がん」。中外製薬は、がん領域製品で14.4%(2022年)*1と、国内No.1のシェア*1を誇ります。

がん領域製品国内シェア(売上高)のグラフ
  • *1 Copyright © 2023 IQVIA. 出典:医薬品市場統計 2022年12月MATをもとに作成 無断転載禁止 市場の範囲は中外製薬定義による

中外製薬の国内における売上高構成比でもがん領域製品は約4割を占めています。

2022年 国内製商品売上高構成比グラフ。オンコロジー領域 39.1%、スペシャリティ領域 60.9%
  • *2 骨・関節、自己免疫疾患、腎、神経疾患、その他の領域

抗体医薬品でも国内No.1のシェアです。

抗体医薬品とはバイオテクノロジーを活用してつくられるバイオ医薬品の一つです。特定の細胞や組織に作用して、高い効果や副作用が少ないことが期待できる医薬品として近年、急速に市場が拡大している中、中外製薬は21.5%*3(2022年)と、国内No.1*4のシェアを誇ります。独自の抗体エンジニアリング技術で、抗体による医薬品の研究開発を牽引しています。

国内医療用医薬品売上高と国内抗体医薬品売上高の推移を示したグラフ。2022年国内抗体医薬品売上高1兆8,541億円のうち、中外製薬シェアNo.1の21.5%
  • *3 薬価未収載(政府への納入)のためロナプリーブを除く
  • *4 Copyright © 2023 IQVIA. 出典:医薬品市場統計 2002-2022年12月MATをもとに作成 無断転載禁止 市場の範囲は中外製薬定義による

革新性の高い新薬を扱っています。

がんや関節リウマチ、血友病などの領域で、有効な治療法の確立していない病気の新薬を開発し、十分に満たされていない医療ニーズ(アンメットメディカルニーズ)の充足に取り組んでいます。

中外製薬の売り上げ構成比の6割超は、国が革新的な新薬の創出を加速する目的で導入した制度の対象品目となっています。この品目の対象となるのは、後発医薬品が発売されていない新薬のうち一定の要件を満たすものとなっており、中外製薬が革新的な新薬を開発・製造・販売していることが分かります。

2022年 製商品売上高構成比グラフ。新薬創出加算品目構成率 63%、その他 37%

製品を店頭で見かけないのはなぜ?

医師の処方が必要な「医療用医薬品」に特化しているためです。

医療用医薬品とは、医師の処方せんに基づいて使用される医薬品であり、薬剤師が調剤する調剤薬局でしか販売されません。また、使用にあたり専門的な知識を要するため、一般の方への製品の広告は法律により禁じられています。そのため、製品のCMも行っていません。

中外製薬は2004年にドリンク剤や殺虫剤などの一般用医薬品(OTC医薬品)事業を売却しました。以来、医療用医薬品事業に注力しています。

ずばり、他の製薬会社との違いは?

技術力が非常に高いことです。
バイオのパイオニアとして、蓄積された技術と経験があります。

30年以上前からバイオ医薬品の研究開発を実施しています。この経験が抗体医薬品の取り組みへとつながり、独自の技術の開発に結びついています。

国産初の抗体医薬品を創製しました。

バイオ医薬品のひとつである「抗体医薬品」は、特定の細胞や分子にピンポイントで作用することにより、高い治療効果と副作用の軽減が期待できる医薬品として注目されています。

中外製薬は2005年に、国産初の抗体医薬品を世に送り出すことに成功しました。抗体医薬品の分野においても国内シェアNo.1*5を獲得しています。そして、抗体医薬品の可能性をさらに広げる独自の抗体エンジニアリング技術において世界をリードしています。

  • *5 Copyright © 2023 IQVIA. 出典:医薬品市場統計 2022年12月MATをもとに作成 無断転載禁止 市場の範囲は中外製薬定義による

社名は漢字だけど、外資なの?

2002年にスイスのロシュ社と戦略的アライアンスをスタートし、外資になりました。

ロシュ社は、スイスのバーゼルに本拠地を置く、バイオに強みを持つ世界有数の製薬企業です。ロシュ社の保有株式比率は59.89%と過半数を占めていますが、中外製薬は社名を変えずに日本の上場企業であり続け、自主独立経営を行っています。

このアライアンスにより、抗がん剤を中心としたロシュ・グループの画期的な医薬品を国内で独占販売できるようになり、自社製品のグローバル展開も強化されました。

メリット1:ロシュ社製品の国内独占販売 メリット2:自社製品のグローバル展開

ロシュ社とは
ロシュ社は、1896年に設立されたスイスのバーゼルを本拠地に置く世界有数の製薬企業で世界150カ国以上でビジネスを展開。「医薬品」と「診断薬」の2つの事業を主軸とし、幅広い領域で医療に貢献しています。

革新性の高い新薬の研究開発に集中投資しています。

この独自のビジネスモデルにより、アライアンスの締結前と比べて売上収益は約7倍、営業利益は約17倍に拡大しました。

安定的な収益基盤のもと、中外製薬の研究開発はより挑戦的で革新的な独自のプロジェクトに集中できるようになりました。

ロシュ社との提携前後を比較したグラフ(2002年3月期の売上収益 1,651億円、2002年3月期のCore営業利益 267億円、2022年12月期の売上収益 1兆1,680億円、2022年12月期のCore営業利益 4,517億円)
  • IFRS(国際会計基準)への移行を機に、2013年よりCoreベースでの実績を開示しています。Coreベースでの実績とは、IFRSベースでの実績に中外製薬が非経常事項ととらえる事項の調整を行ったものです。なお、中外製薬が非経常事項ととらえる事項は、事業規模や範囲などの違いによりロシュと判断が異なる場合があります。

この結果、開発された数々の新薬は、米国食品医薬品局による画期的治療薬(Breakthrough Therapy) や、国内においても先駆的医薬品指定制度の対象品目に指定されるなど、高い評価を受けています。

先駆的医薬品指定制度について(厚生労働省ホームページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/tp150514-01_00001.html

どんな人が働いているの?

多様な社員が働いています。一人ひとりが働きやすいように、充実した制度・サポートがあります。

「製薬会社の社員」と聞くと、白衣を着た研究員をイメージされるかもしれません。実際には、職種や出身学部、性別・年齢・国籍などが異なる多様な社員が働いています。

世界の患者さんへ革新的な医薬品を届けるために、当社では、イノベーションや創造性の追求に価値を置いており、「多様な価値観や専門性から革新は生み出される」ことを共通認識として、ダイバーシティ&インクルージョンを経営の重要課題の一つとして位置づけ推進しています。多様な社員一人ひとりが持つ能力を、最大限発揮できる環境整備とイノベーションを生み出す風土醸成に取り組むとともに、活躍社員の増加に向けて「働きがい改革」を推進しています。

2022年の女性管理職比率 17.8%、2022年の男性の育児休職取得率 89.7%、従業員一人あたりの教育投資額 21.6万円

トップマネジメントが「働き方改革」にコミットしています。

中外製薬がこれからも連続的にイノベーションを生み出すためには、「独自のビジネスモデル」と「人財」がカギと考えています。

CEOメッセージはこちらでご覧いただけます。

まとめ 中外製薬は−

「がん領域における日本のリーディング・カンパニーです」・「バイオをはじめとする独自の技術で、革新性の高い新薬の開発に注力しています」・「ロシュ社との戦略的アライアンスと人財の力で、イノベーションを追求します」
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