
人財マネジメント
- ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン
- 人財の育成と、成長の支援
- 社員のウェルビーイング
基本的な考え方
イノベーションの源泉は「やっぱり、ひと」
当社では、2030年に目指す姿として「ヘルスケア産業のトップイノベーター像」を定義し、10年戦略である「TOP
I
2030」を策定しました。この高い目標を実現する原動力が人財であり、社員の主体性です。一人ひとりが当社の価値観に共感し、自分のなりたい姿を描き、実現のための道筋を自ら考え、挑戦できる会社にしたい。この想いのもと、社員が主体性を発揮することができる制度の整備や各種施策を強化しています。
これらを着実に実行することで、社員一人ひとりの活躍、ひいては連続的なイノベーションの創出、患者さんへの新たな価値提供、そして企業価値向上につなげていきます。

最高経営責任者(CEO)
奥田 修
機会均等、公正公平な採用について
中外製薬では機会均等を基本として、社内外を問わず、個の尊厳ならびに人権を尊重し、人種、民族、性、性的指向、性自認、年齢、国籍、出身国、宗教、信条・思想、学歴、障がい、疾病、社会的身分、家柄・出生などに基づく差別的・固定的な人事・処遇は一切行っていません。この方針のもと、新卒採用、キャリア採用、外国人採用、障がい者採用に積極的に取り組んでいます。また、採用にあたっては、応募者の能力・スキル、経験などについて複数の面接官により多面的に評価し、公正・公平な選考を行っています。
「3つの個」(描く・磨く・輝く)の実現と成長を目指す
中外製薬では、人財マネジメント方針として3つの「個」(描く・磨く・輝く)を定め、それぞれを強化することで「志を持って挑戦し続ける人財の増加」・「人財を支える仕組みの整備」・「挑戦・成長を促す文化の醸成」の実現を目指しています。
これにより、連続的なイノベーションの創出、ひいては成長戦略「TOP
I
2030」の達成につながると考え、連続的なイノベーション創出のための“方程式”を定義しました。
これまで以上に「個」の成長・挑戦に焦点を当て、「3つの個」(描く・磨く・輝く)の実現を通じて、個が変わり(輝く社員*の増加)、会社が変わり、ひいては中外製薬全体の成長につながることを目指します。
* 会社の目標に向けて自律的に行動している人財
イノベーション創出のための “方程式”
TOP INNOVATION
TOP I 2030
R&Dアウトプット倍増
自社グローバル品 毎年上市
連続的なイノベーションの創出
個を描く
志を持って挑戦し続ける人財の増加
「社員一人ひとりがキャリアを描き、未来の自己実現と『TOP I 2030』とをシンクロさせる」ことをテーマに掲げ、特に高度専門人財*の発掘・採用・育成に力を入れて取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、志を持って挑戦し続ける人財、 すなわち「多様な高度専門人財、Core Values を体現する人財、主体性のある人財」を 増加させることを目指しています。
職務内容を明確化することで人財を惹きつけやすくするジョブ型人事制度の導入や、 採用チャネルの多様化など、これまで以上に人財から選ばれる企業になるための取り組みを推進しています。
また、中外製薬のあらゆるリーダーに日々発揮してほしい行動をシンプルな言葉でまとめた「中外リーダーシップ原則」の浸透を推進するとともに、社内インターンやキャリアデザイン研修等を通じて、社員のキャリア自律の促進にも取り組んでいます。
*サイエンス専門人財、デジタル専門人財、メディカルドクター
-
社員一人ひとりがキャリアを描き、
未来の自己実現と「TOP I 2030」とを
シンクロさせる- 高度専門人財の発掘・採用・育成
- ジョブ型人事制度の浸透・改善
- キャリア自律の推進
- ミッション・リーダーシップ原則の浸透
-
志を持って成長し続ける
人財を増加- 多様な高度専門人財
- 価値観を体現する人財
- 主体性のある人財
「個を描く」モニタリング指標
テーマ | 指標 | 2021年度実績 | 2022年度実績 | 2023年度実績 | 2030年目標値 |
---|---|---|---|---|---|
多様性のある 高度専門人財 |
高度専門人財の充足度*1 (サイエンス専門人財/デジタル専門人財/MD人財ごとの充足度) |
70% (75%/65%/75%)% |
42% (42%/41%/50%) |
66% (67%/76%/38%) |
90% |
キーポジションにおけるグローバル人財の充足度 |
部門長:89% 基本長:44% |
部門長:84% 基本長:49% |
部門長:84% 基本長:51% |
100% | |
価値観を体験する人財 | Core Valuesへの共感度 | 意識調査実施なし | 81% | 意識調査実施なし | 100% |
患者中心に対する意識 | 意識調査実施なし | 87% | 意識調査実施なし | ー | |
主体性のある人財 | 輝く社員比率およびエンゲージメントスコア*2 | 意識調査実施なし |
輝く社員比率:89 エンゲージメントスコア100 |
意識調査実施なし | 100 |
キャリアデザインプログラム・キャリフェス参加人数 | 787人 | 852人 | 828人 | ー |
- *1 入社数ベースの数での算出
- *2 グローバル好業績企業を100とした時の当社の状況
「個を描く」に関する取り組み
個を磨く
人財を支える仕組みの整備
「社員の自主性を尊重し、社員が挑戦し、自律的な学びや専門性を強化する」ことをテーマに掲げ、社員の挑戦を支援する施策に特に力を入れて取り組んでいます。当テーマでの取り組みを通じて、「成長実感を促す人財育成、社外ネットワーク機会の創出、次世代経営人財の計画的な育成」ができる体制の強化を目指しています。
自律自律的に挑戦・学習し自らの専門性を磨き続ける人財を支援すべく、ラーニングマネジメントシステムである「ILearning」を活用した相互学びの強化、社内外における交流機会の創出に注力しています。その中でも、戦略的提携アライアンス先であるロシュ社との人財交流は、当社ならではの取り組みです。
更なるグローバル人財やデジタル人財育成に向けて、ロシュからの学びにとどまらず、中外製薬独自の知見を相互に活用すべく、教育への投資にも継続的に取り組んでいきます。
-
社員の自主性を尊重し、社員が挑戦し、
自律的な学びや専門性を強化する- I Learning・スキルセットを活用した相互学び強化
- 中外デジタルアカデミーによるデジタル人財の育成
- ロシュとの人財交流
- 次世代経営人財の計画的育成
-
人財を支える仕組みの整備
- 成長実感を促す人財育成
- 社外ネットワーク機会の創出
- 次世代経営人財の計画的な育成
「個を磨く」モニタリング指標
テーマ | 指標 | 2021年度実績 | 2022年度実績 | 2023年度実績 | 2030年目標値 |
---|---|---|---|---|---|
成長実感を促す 人財育成 |
(一人あたり)育成投資額 | 19.5万円 | 21.6万円 | 25.6万円 | 30万円 |
ロシュ人財交流プログラム派遣者数(累計) | 235名 | 245名 | 261名 | 社員の1割程度 | |
社外ネットワーク機会の創出 | 外部専門機関への人財排出数 | 22名 | 32名 | 30名 | 100名 |
次世代経営人財の計画的な育成 | 後続者準備率*1 | 2.27人 | 2.24人 | 2.56人 |
3.00人 (3人/ポジション数) |
LCL・GPL・BL*2への教育プログラム数 | 7 | 7 | 8 | ー |
- *1 3 年以内の候補者数合計をキーポジション数で除して算出
- *2 ライフサイクルリーダー(LCL)・グローバルプロジェクトリーダー(GPL)・ビジネスリーダー(BL)
「個を磨く」に関する取り組み
個が輝く
挑戦・成長を促す文化の醸成
「社員が自身の力を最大限に発揮し、挑戦によって成長が実現できる環境を整える」ことをテーマに掲げ、環境の整備を推進しています。
当テーマの取り組みを通じて、「挑戦を促す風土、自律支援型マネジャー、多様性を活かすDE&Iの推進」の備わった組織文化を醸成し、それらをより強固なものとすることを目指しています。
全社員が活躍できる組織の実現に向けて、DE&Iや健康経営の推進、自律支援型マネジメントの実践のほか、2025年1月から導入される新人事制度では、幹部社員に導入済みのジョブ型雇用を一般社員に拡充し、社員自らがキャリアを描き、主体的に実行できる仕組みにします。会社として、社員一人ひとりの挑戦や成長をより一層後押ししていきます。
-
社員が自身の力を最大限に発揮し、
挑戦によって成長が実現できる環境を整える- 働きがい改革・DE&Iの推進
- 自律支援型マネジメントの実践
- 成長実感の支援を目的とした「Check in」実施
- 健康経営の推進
-
挑戦・成長を促す文化の醸成
- 挑戦を促す風土
- 自律支援型マネジャー
- 多様性を活かすDE&Iの推進
「個が輝く」モニタリング指標
テーマ | 指標 | 2021年度実績 | 2022年度実績 | 2023年度実績 | 2030年目標値 |
---|---|---|---|---|---|
挑戦を促す風土 | 挑戦風土指数 | 意識調査実施なし | 76% | 意識調査実施なし | 100% |
ポスティングへのチャレンジ率 | 12%(任用割合) | 29%(任用割合) | 33%(任用割合) | 50%(手挙げ率) | |
自律支援型マネジャー | Check in実施率 | ー | 78% | ー | 100% |
多様性を活かす DE&Iの推進 |
社員が活きる環境スコア*1 | 意識調査実施なし | 89 | 意識調査実施なし | 100 |
女性マネージャー比率 | 15.0% | 15.9% | 17.2% | 女性社員比率と同水準(推定値38%) | |
インクルージョン行動実施度 | 意識調査実施なし | 60% | 意識調査実施なし | 75%以上 |
- *1 グローバル好業績企業を100とした時の当社の状況
「個が輝く」に関する取り組み
取り組み
"Empowering our talent" 全ての社員の自律と成長に向けた、様々な施策を。
中外製薬では、世界の患者さんへ革新的な医薬品を届けるため、イノベーションや創造性の追求に価値を置き、「多様な価値観や専門性から革新は生み出される」という考えのもと、過去から一貫して事業の成長戦略と一体化した人事戦略・施策を推進してきました。
成長戦略「TOP
I
2030」で掲げる高い目標を達成するため、さらにイノベーション創出の源泉である人財の「個」の力を高めるべく、「3つの個」に基づき、全ての社員の自律と成長に向けた様々な施策を導入しています。
個を描く
個を磨く
個が輝く
外部評価
人財の活用推進・従業員の健康管理への取り組みにより外部から評価された実績をご紹介します。