次世代経営人財の計画的な育成

一人ひとりの能力と適性に応じたタレントマネジメント

中外製薬では、戦略実現とイノベーション創出加速に向けたリーダー人財・高度専門人財の早期発掘・育成を実現するため、タレントマネジメントに取り組んでいます。
具体的には、リーダー人財の適所適財を推進するためのタレントマネジメント・ポジションマネジメント実行体制の強化、戦略実行のキーとなる専門人財の育成・獲得に取り組んでいます。

<タレントマネジメントシステムの3つのゴール>

ゴール1:個々人の能力と適性に応じた人財育成プランの策定と実践、ゴール2:後継候補者選抜母集団となる人財群のタレントプールシステムの構築と運用、ゴール3:評価・選抜・育成・配置の仕組みであるサクセッションプランの策定と実行

タレントマネジメントへの想い

これまで:

2012年から人財と能力の可視化を図り、個々の人財の育成を目的としたタレントマネジメントシステムを推進してきました。具体的には各部門において、中長期的な人財育成方針について議論を行い、一人ひとりの人財育成プランを策定すると同時に、将来の経営人財を担うタレントプール(次世代リーダー候補者の母集団)の構築を行いました。
また、人財育成プランに基づき、全社的な視点に立った戦略的な人財配置やリーダーシップ強化を目的とした研修を実施しました。サクセッションプランについては、国内の部門組織長・基本組織長ポジション、および海外キーポジションなど中外グループのキーポジションの後継候補者を選抜し、可視化しました。

現在/これから:

現在、グローバルレベルでリーダーシップを発揮するリーダーの確保に向けて、幅広い視点の醸成や各種スキル向上を目的とした育成プランを実行しています。今後は、グローバルトップクラスの人財の獲得、育成、配置に向けて育成体系を見直し、タレントマネジメントシステムを通じて、人財の早期発掘と育成のスピードアップを図っていきます。

具体的取り組み

1. 個々人の能力と適性に応じた人財育成プランの策定と実践

高い専門性を有し、多岐にわたる機能を牽引できる人財を育成するためには、一人ひとりの能力や適正を見極め、個々人にあった育成プランを策定・実施することが重要だと考えています。そのため、まずは能力や適正を把握し、一人ひとりキャリアゴールを設定した上で人財育成プランを策定・実行し、その成果をフォローできるよう様々なサポートを行っています。

2. タレントプールシステムの構築と運用

次世代リーダー後継候補者の選抜母集団となる人財群を形成し、若手人財の早期抜擢や戦略的配置、選抜研修なども含めて、計画的な育成を実施しています。

3. サクセッションプランの策定と実行

次世代リーダーやコア人財を計画的かつ確実に育成・輩出するために、評価-選抜-育成-配置の仕組みを整え、実行しています。サクセッションプランの策定にあたっては、社長・経営役員・本部長から成る経営人財開発会議にて後継者候補一人ひとりの課題・育成方針について真剣に議論しており、その議論の熱量には当社の「ひと」への真摯な想いが現れています。

<タレントマネジメントシステムの全体像>

全社人財育成プラン:一人ひとりの能力・適正に応じた人財育成、サクセッションプラン:次世代リーダーやコア人財の育成・輩出に向けた仕組みづくり、タレントプール:後継者候補選抜の母集団となる人財群の形成と育成

効果・実績

  • キーポジションに対し、3年以内に後継者として活躍できると期待される後継者準備率:1ポジションあたり平均3名
  • LCL・GPL・BLへの教育プログラムも積極的に行っています
テーマ 指標 2021年実績値 2022年実績値 2023年実績値 2030年目標値
次世代経営人財の
計画的な育成
継続者準備率*1 2.27人 2.24人 2.56人 3.00人
(3人/ポジション数)
LCL・GPL・BL*2への
教育プログラム数
7 7 8 -
  1. *1:3年以内の候補者数合計をキーポジション数で除して算出
  2. *2:ライフサイクルリーダー(LCL)・グローバルプロジェクトリーダー(GPL)・ビジネスリーダー(BL)

人財マネジメント