
イノベーション
イノベーションを通じて目指すこと
私たちにしか生み出せない価値を、
世界の患者さんへ届ける
中外製薬が考えるイノベーションとは、治療によって病気を治すだけでなく、患者さんを日常生活のあらゆる「制約」から解放し、健康と幸せをもたらすことです。
この実現には、患者さん一人ひとりが最適な治療を選択でき、身体的な負担の軽減に加え、不安の解消など精神的な負担も軽減することが重要です。
患者さんとご家族が、日常の当たり前の暮らしを安心して送れるようになること。それこそが、中外製薬が生み出すイノベーションの先に描く未来像です。

研究開発
独自の創薬技術とR&Dカルチャー、
研究開発への集中投資
が連続的なイノベーションを生み出す
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世界最先端の創薬技術
抗体エンジニアリング技術をはじめとする独自の技術とサイエンスで、アンメット・メディカルニーズを満たす革新的な医薬品の創製を可能にする
研究開発のイノベーション
先端を走る創薬技術
抗体(高分子)と低分子のモダリティで世界トップレベルの技術を有し、特に抗体医薬品の可能性を広げる独自の抗体エンジニアリング技術で世界をリードしています。
さらに、当社の今後の成長を支える第3のモダリティとして中分子の技術基盤確立にも取り組んでいます。
抗体医薬品
中外製薬は、抗体エンジニアリング技術において世界をリードしています。特に、リサイクリング抗体®技術やバイスペシフィック抗体技術など、独自の技術を開発し、抗体医薬品の可能性を広げています。これにより、従来の抗体医薬品では対応が難しかった疾患や標的分子に対する新たな治療法の提供が可能となっています。
低分子医薬品
中外製薬は、低分子医薬品の開発においても高い技術力を持ち、特に経口投与可能な薬剤の開発に注力しています。低分子医薬品は、細胞内の標的分子に作用する能力が高く、幅広い疾患領域での治療が可能です。また、製造コストが比較的低く、患者さんの負担軽減にも寄与しています。
中分子医薬品
中外製薬は、第3のモダリティとして中分子医薬品の技術基盤確立に取り組んでいます。中分子医薬品は、低分子と抗体の特性を併せ持ち、従来の低分子や抗体医薬品では難しかった細胞内のタフ・ターゲットへ作用することで、これまで治療が難しかった疾患への新たなアプローチが可能となります。
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自由な発想が生まれるR&Dカルチャー
これまで培ってきた研究開発における独自の企業文化が、自由な発想や独創的なアイデアを生み出す
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ユニークなビジネスモデルによる研究開発への集中投資
ロシュ社との戦略的アライアンスによる収益基盤の確立が、革新的な技術・創薬への集中投資を可能にする
研究開発のイノベーション
類を見ないユニークな
ビジネスモデルロシュ社との戦略的アライアンスにより、画期的なロシュ導入品を効率的に開発し、国内で独占的に販売。この安定的な収益基盤が、革新性の高い独自技術や創薬への集中投資を可能としています。さらに、自社創製品をロシュに導出することで グローバル市場に展開し、成長を牽引する収益基盤としています。 一方、ロシュにとっても、ロシュ品の日本での価値最大化に加え、革新性の高い研究に特化した中外製薬創製品をグローバル市場で販売することができ、WINWINの関係を構築しています。
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社名・代表者の変更なし。
自主独立経営を行う新しいビジネスモデルの成功。
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提携によって、ロシュ社製品の国内独占販売と自社製品のグローバル展開が可能に。
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DXへの取り組み
デジタルトランスフォーメーション(DX)により
創薬力を飛躍的に高め
全バリューチェーンの生産性向上も図る
独自のサイエンス力・技術力に最先端のデジタル技術を掛け合わせ、自らのビジネスを変革することで、社会を変えるヘルスケアソリューションを提供します。
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イノベーション創出を支える全社基盤の構築
グローバル水準のIT基盤の確立とデジタル人財の育成を推進する
イノベーション創出を支える全社基盤の構築
グローバル水準のIT基盤の確立と
デジタル人財の育成を推進する全社共通デジタルIT基盤「CCI(Chugai Cloud Infrastructure)」
利用目的に応じたマルチクラウド環境を採用し、標準化の促進とセキュリティガバナンスの強化および効率的な統合運用管理を実現しています。「サイエンティフィック領域」と「エンタープライズ領域」の両方をカバーするデジタルIT基盤です。
デジタル人財育成「CHUGAI DIGITAL ACADEMY」
CHUGAI DIGITAL ACADEMYは、データサイエンティストなど社内のデジタル人財を体系的に育成する仕組みです。充実した講義・OJTによる実務への適用サポートといった社内コンテンツの提供に加え、社外での研修プログラムや人財交流、大学・研究機関との連携の中で、「ビジネス×デジタル」のスキル・経験を高めていきます。
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全バリューチェーンにおける飛躍的な生産性向上
AIやロボティクス等のデジタル技術を活用し、業務プロセスの大幅な効率化を目指す
全てのバリューチェーンにわたる生産性向上
AIやロボティクス等のデジタル技術を活用し、
業務プロセスの大幅な効率化を目指すスマートファクトリー
医薬品の製造現場にデジタル技術を取り入れ、IoTセンサーによるデータ収集、AIを活用した予防保全、自動化・ロボット化の推進などに取り組んでいます。
分散化臨床試験(DCT)
治験に参加する患者さんの通院負担を軽減し、医薬品の開発期間を短縮する取り組みとして、患者さんの来院に依存しない分散化臨床試験(Decentralized Clinical Trial, DCT)を推進しています。従来の治験とは異なるDCTではオンライン診療、eConsent、ウェアラブルデバイスなどのデジタル技術が活用されます。
生成AI活用
複数の大規模言語モデル(LLM)が稼働するChatアプリの全社活用をはじめ、生成AI基盤を整備の上、R&Dにおける新規価値創出および全社バリューチェーンを圧倒的に効率化させる生成AIの開発・活用を推進しています。
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デジタルを活用した研究・開発早期フェーズの高度化
AIなどデジタル技術を活用し、医薬品開発の成功確率を向上させ、創薬にかかる時間やコストも大幅に削減する
DXへの取り組み
デジタルを活用した
研究・開発早期フェーズの高度化年々増大する新薬開発にかかる期間とコストの問題、そして創薬の難易度が上がるなかで、どのように開発期間を短縮し成功確率を高められるかという課題に、中外製薬はデジタルを活用し取り組んでいます。
中外製薬が有する知見や技術、データと外部パートナーが持つ強みを融合し、AI活用を推進。
中外製薬が独自に保有する大量のデータに加え、ロシュ社ともデータ連携を行いながらAIを用いることで、創薬の成功確率を向上させ、創薬プロセスの圧倒的な効率化を図った、革新的な新薬創出を目指しています。

組織の壁を超えるオープンイノベーション
外部との積極的な連携を通じて、
イノベーションの創出を加速させる
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グローバル研究ネットワーク
ロシュ・グループ内で化合物ライブラリーなどの創薬プラットフォームを共有し、大規模な研究資源やインフラを活用しています。これにより、研究生産性の向上が図られています。
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産学連携
独自の創薬技術やノウハウと、アカデミアでの新たな発見を融合した共同研究を実施。新たな創薬ターゲットの発見や技術の獲得を行う体制を構築しています。
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パートナリング
外部イノベーションへのアクセスと、自社の技術や製品の導出の両面を通じた価値創造に注力しています。
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CVF(Chugai Venture Fund)
2023年7月、創薬スタートアップ企業への投資を行うコーポレートベンチャーキャピタル「Chugai Venture Fund, LLC(CVF)」を米国に設立し、2024年1月から本格稼働しました。ベンチャー企業への継続的な投資により、当社独自の創薬エンジン加速を目指します。

ひとと活動
連続的なイノベーションの創出へ。
私たちの挑戦のストーリー
患者さんに幸せを届けたい。そんな社員の想いと、挑戦のストーリーをご紹介します。