CEOメッセージ

2030年に向けた成長戦略
「TOP I 2030」を着実に実行し、ヘルスケア産業のトップイノベーターを目指します

世の中には、いまだ有効な治療法のない疾患が数多くあります。治療を待ち望む患者さんが、世界に大勢存在します。「患者さんが待ち望む治療薬をいち早くお届けしたい」、「患者さんの幸せに貢献したい」という強い想いを原動力に、こうしたアンメットメディカルニーズに挑戦し続けることこそ、中外製薬グループの使命であると考えています。

わたしたちは事業活動を通して社会課題を解決することで新しい価値を生み出し、さまざまなステークホルダーとともに発展していきたいと考えています。この考えのもと、経営の基本方針として社会との「共有価値の創造」を掲げており、これを実現していくための最大の鍵はイノベーションへの集中です。中外にしか生み出せないイノベーションにより「患者さん中心の高度で持続可能な医療」の実現を目指します。

中外製薬は、ロシュ社との協働のもと、革新的新薬の創出に徹底的に拘わり、「世界のヘルスケア産業のトップイノベーター」となることを目指しています。2030年に到達を目指すトップイノベーター像と、それを実現するための成長戦略「TOP I 2030」を策定し、全社一丸となり取り組んでいます。

こうした戦略推進の実行力を左右するのは人財にほかなりません。イノベーションの源泉は「やっぱり、ひと」だと私は信じています。革新的な医薬品を創製・開発するのも、社内のあらゆるビジネスプロセスを変革するのも「ひと」です。イノベーションを育む組織風土をさらに磨き上げ、さまざまな属性やバックグラウンドを持つ社員が成長し、生き生きと活躍できる会社、社員一人ひとりが自分でキャリアをデザインし、やりたいことに挑戦できる会社にしていきます。

世界のヘルスケア産業のトップイノベーターになるために、全力でイノベーションを追求してまいります。

代表取締役社長 最高経営責任者(CEO)

奥田 修

(2025年3月6日掲載)