菅井 理絵 (製薬研究部 培養プロセス初期開発グループ グループマネジャー)
マネジャー業務の楽しさを伝えていきたい
私は現在、製薬研究部での業務の傍ら、女性活躍プロジェクト「CaLot」の一環として、製薬・生産技術本部の女性社員を対象とした”GM's Buddy(GM* 業務インターンシッププログラム)”の立ち上げをリードしています。GM業務を知り、自らGM になりたいと思う女性社員を増やすことを目的としたこのプログラムでは、参加者は複数のGMの元につき、期間中は彼・彼女らの業務を間近で直接感じ取ることになります。ポイントは、複数のGMが三者三様の働き方を見せること、そして「いい姿ばかりを見せない」ということです。GM の仕事は大変そうな印象を持たれがちなのですが、私たちの素の姿を
見て、一つではないマネジャー像や、仕事の楽しさ、やりがいを知ってもらいたいと思っています。プログラムの確立までに多くの議論を重ね、周囲のアドバイスも得ながら、ようやく 2024 年秋からまずは小規模のトライアルをスタートする予定です。
* グループマネジャー(部下あり管理職)自分なりのスタイルを確立することが大事
「CaLot」に参画したきっかけは、昨年、私自身が女性のベテランマネジャー経験者からマネジメントに関するメンタリングをしてもらったことでした。彼女が「CaLot」を立ち上げる際、彼女が私にしてくれたように、自分も何か後進のために行動したいと思いお声がけし、今回のプログラム立案に至りました。
私自身、産休・育休からの復職後は、部署での初の育休復職者ということもあり仕事への向き合い方がわからず悩んだ時期もありました。その際、当時の上司に率直に思いを伝えて対話し、「自分自身のスタイルでやればよい」と気付けたのが大きな転換期だったと思います。働ける時間に制約があったことで、他人と同様の仕事をするのではなく、自分だからできることや部署で不足していることが何かを考えるようになり、仕事の進め方が変わりました。業務内容の可視化で個々の業務同士の横ぐしを刺すことや細やかな対話等を通じて周囲との協力体制を築いたことは、今の自分のスタイルにつながっていると感じます。研究職は特に、業務時間がコントロールしきれない部分もあり、育児との両立が難しいと思われがちですが、だからこそ周りのメンバーとのチームワークが大切です。多様な働き方があってよいので、一人ひとりが自分自身のスタイルを見つけてほしいと思っています。多様な個性を活かすことが、成果につながる
全ての活動の根底にあるのは、今まで学んできたことを社会に還元したい、いい薬を創って患者さんに貢献したい、という想いです。一人の力には限界がありますが、中外製薬では多様な人々と協力することで患者さんに貢献することができると感じています。
入社以来一貫して現在の部署で研究者としてのスキルアップを図ってきたので、そこで研究者として蓄積した、スキル・知識を部署や部下に伝えて成果を生み出す一助になればと考えています。そして、個々人の能力・個性をどのように活かせばパフォーマンスを発揮できるかを考えていきたい。人にはそれぞれ強み・弱みがあり、弱みの克服は難しいですが、強みを伸ばすことは効果も大きく活き活きと働くことにつながると信じています。当社には多様な強みとなる個性を持つ人が集まっているので、弱みを補完しあいながらそうした個性を集めて成果につなげる仕事ができればと思っています。
製薬研究部 培養プロセス初期開発グループ