成長戦略

当社グループは、目指す姿(Envisioned Future)の実現を目指し、成長戦略「TOP I 2030」(2021年~2030年)を策定しました。ロシュ社との戦略的アライアンスをベースに、さらなる競争優位の獲得と持続的な利益成長・企業価値拡大の実現を目指して、新たなステージでの変革に取り組んでいます。2024年7月にはこれまでの進捗と成果について振り返りを行い、戦略を精緻化しました。

名称

TOP”には、「日本ではなく世界のトップイノベーター」を目指す想いが込められ、“I”には、「イノベーター」に加え、価値創造の原動力は「人」であり、中外製薬グループ社員一人ひとりが「TOP I 2030」の実現を目指す主役であるという「私=I」の2つの意味が重ねられています。

TOP I 2030 ロゴ

基本方針

事業活動の持続的な発展のために、企業は社会課題と真摯に向き合い、解決に向けて取り組むことが求められます。中外製薬は、革新的医薬品を核としたイノベーション創出による社会課題の解決を通じて、当社および社会双方の発展を目指しています。

当社の基本方針はマテリアリティ含めて不変

2030年トップイノベーター像

当社はロシュ社との協働のもと、「革新的新薬」を事業のコアに据えながら、製薬企業に限らず多様なプレーヤーがイノベーションに挑戦する世界のヘルスケア領域においてトップクラスのイノベーターを目指しています。

2030年の「到達像」を以下のように定めました。

2030年トップイノベーター像

「世界の患者さんが期待する」
世界最高水準の創薬力を有し、世界中の患者さんが「中外なら必ず新たな治療法を生み出してくれる」と期待する会社

「世界の人財とプレーヤーを惹きつける」
世界中の情熱ある人財を惹きつけ、ヘルスケアにかかわる世界中のプレーヤーが「中外と組めば新しい何かを生み出せる」と想起する会社

「世界のロールモデル」
サステナビリティを事業活動の中心に据え、社会課題解決をリードする企業として世界のロールモデルである会社

2030年に向けた成長戦略「TOP I 2030

当社グループは、中期経営計画「IBI 21」を1年前倒しで終了するとともに、ミッションステートメントに掲げた目指す姿(Envisioned Future)の実現を目指し、2030年に向けた成長戦略「TOP I 2030」(トップ アイ 2030)を策定しました。

2030年トップイノベーター像実現に向けた成長戦略

TOP I 2030」の2つの柱は、「世界最高水準の創薬の実現」と「先進的事業モデルの構築」です。

独自のサイエンスと技術を駆使して数々の革新的新薬を生み出してきた当社は、今後10年間でさらに創薬力を大きく向上させ、世界のアンメット・メディカルニーズに応えるソリューションを継続的に世に送り出せる体制構築・強化を目指します。具体的には、現在のR&Dアウトプットを10年間で2倍に拡大し、革新的な自社グローバル品を毎年上市できる会社を目指します。

そして、環境変化や技術進化を踏まえた先進的事業モデルの構築にも取り組んでいきます。特にデジタルを活用したプロセスや価値創出モデルの抜本的な再構築によって、バリューチェーン全体にわたる生産性の飛躍的向上と、患者さんへの価値・製品価値の拡大を目指していきます。

  • * いまだに有効な治療方法がなく、十分に満たされていない医療ニーズ

成長戦略実現に向けた5つの改革

TOP I 2030」では、戦略の二本柱を実現するための具体策として、「創薬」「開発」「製薬」「Value Delivery」の各バリューチェーンとそれを支える「成長基盤」を合わせた「5つの改革」を掲げています。

トップイノベーター像実現に向けた5つの改革

1. 創薬改革

R&Dプリンシプル*に基づく創薬の追求に加え、オープンイノベーション強化による独自技術の確立・アウトプット創出。

* 中外製薬のR&Dプリンシプル [PDF 465KB]

2. 開発改革

Go/No-Go判断力強化・プロジェクト価値最大化とともに、オペレーションモデルの継続変革による生産性向上の追求。

3. 製薬改革

創薬アイディアを医薬品として患者さんに届けるための世界水準技術の追求と、品質/スピード/コストの全ての面で高い競争力を有する製薬機能を実現。

4. Value Delivery改革

患者中心の最適な治療選択に貢献する迅速なエビデンス創出と、新顧客エンゲージメントモデル確立による高度な価値提供を高い生産性で実現。

5. 成長基盤改革

PHCソリューションへの新たな挑戦とトップイノベーターに相応しい基盤構築。

企業価値向上・株主還元の考え方

安定配当の継続を基本に、Core EPS対比の配当性向で「平均して45%を目処」とする方針

中外製薬は、イノベーションに集中し、患者中心の高度で持続可能な医療を実現することにより、持続的に利益を創出し、企業価値向上を図ることを基本的な戦略としています。そして、こうして得た成果は、資本市場での評価獲得と安定した配当を通じて、株主の皆さまに還元していく考えです。
TOP I 2030」では、安定配当の継続を基本に、Core EPS対比の配当性向で「平均して45%を目処」とする方針です。今後も、着実な利益成長を続け、適正な株主還元を行ってまいります。

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