目標と取り組み
中長期的な視点をもって環境目標および健康経営目標を設定し、環境保全活動および安全衛生活動を継続的に推進しています。
中期環境目標
中外製薬グループは中長期的な視点をもって環境保全活動を推進しており、2014年に2020年を最終年とする中期環境目標として以下の4項目を策定しました。
- 従業員1人当たりエネルギー消費量:2010年比20%削減
- 特定フロン(CFC、HCFC)使用廃止
- 廃棄物ゼロエミッション(廃棄物再資源化率99%以上):3事業所
- 営業車両の平均燃費:16 km/L以上
環境保全活動計画
中期環境目標達成に向け、項目別に年ごとの目標を定め、その活動結果を評価し、次年度に反映することにより環境・安全活動を継続的に推進しています。
安全衛生目標
安全衛生活動基本姿勢に基づき安全衛生活動を推進していく中で、健康経営の重点項目として、がん対策、生活習慣病対策、メンタルヘルス対策、プレゼンティーズム*1対策、ヘルスリテラシー向上、職場の安全対策の6つを定め、以下の項目については中長期目標を設定し、その実現に向けて活動を展開しています。
- がん:がん検診受診率(肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん)90%以上
- 生活習慣病:ハイリスク者率を2020年までに2%以下
- ヘルスリテラシー:社内関連制度の認知度90%以上
- 職場の安全:各事業所でEHSリスク評価を少なくとも3年に1回実施
- *1 出社はしているが心身の健康上の問題により、十分にパフォーマンスが上がらない状態
中外製薬グループの禁煙に向けた目標
健康経営推進における重点項目であるがん、⽣活習慣病対策のひとつとして受動喫煙を含む喫煙による健康被害をなくすために喫煙対策を強化し、将来目標として喫煙率ゼロを掲げ、全社を挙げて取り組んでいます。
目標(国内グループ)
- 2020年9月末 全事業所内完全禁煙
- 2021年末 就業中禁煙
- 2030年末 喫煙率ゼロ
テーマと取り組み
テーマ | 取り組みの考え方 |
---|---|
EHSリスクアセスメントの実施 職場の安全対策 |
許容できないEHSリスクを排除した職場環境を構築。 |
気候変動対策 省エネルギー |
エネルギー消費量削減により、GHG*2排出量削減。 工場・研究所の省エネルギーだけでなく、営業車のエコカー導入など、全社的な取り組みとして推進。 |
省資源 廃棄物管理 |
廃棄物の再資源化率向上、最終処分量のさらなる削減により、「廃棄物ゼロエミッション」を達成。 水の使用量・排出量のモニタリングを行い、水資源の有効活用を啓発。 |
生物多様性保全 環境汚染予防 |
特定フロン全廃によりオゾン層破壊を抑制。 大気・水質・土壌に関する法規制・協定などの遵守により、環境への汚染物質排出を抑制。 水環境保全のため、全排水毒性(WET)試験の実施に加え、工場・研究所が利用する河川の水源環境の保全活動に参画。 |
環境リテラシー向上 | 担当者への法規制関連情報の周知やISO14001内部監査員研修を通じた教育。 |
化学物質管理 | 化学物質の適正管理の体制整備を進め、安全確保と環境汚染防止を推進。取扱い物質による曝露防止のリスクアセスメントを継続。 |
環境リスクの低減 | 外部コンサルタントによる広範な環境法令点検の実施により、環境法規制の遵守を徹底。 |
健康管理 ヘルスリテラシー向上 |
健康管理部門をはじめ、各関係部門との連携を基盤とした支援を継続。ヘルスリテラシーの向上をすべての安全衛生活動の基本とし、全従業員を対象に研修を実施。 |
がん対策 | がんの早期発見を目指し、がん検診の受診勧奨を強化するとともに、治療と仕事との両立支援を充実。 |
生活習慣病対策 | 生活習慣病に起因する休職・離職・事故を減らすため、ハイリスク者の受診勧奨、有所見者への保健指導を強化。 |
メンタルヘルス対策 | 各関係部署と連携した、復職支援プログラムやストレスチェック結果に基づく職場環境改善策を実施。 |
プレゼンティーズム対策 | 健康調査結果に基づく対策の企画・実行・効果判定。 |
喫煙対策 | がん、生活習慣病対策のひとつとして、受動喫煙を含む喫煙による健康被害をなくすために、喫煙対策を強化。 |
- *2 温室効果ガス(Greenhouse Gas)