目標と取り組み
中長期的な視点をもって環境目標および健康経営目標を設定し、環境保全活動および安全衛生活動を継続的に推進しています。
中期環境目標2030
中外製薬グループは、マテリアリティとして特定した気候変動対策、循環型資源利用、生物多様性保全の3つの課題について、2030年を最終年とした中期環境目標を設定し、持続可能な地球環境の実現に貢献します。さらに、気候変動対策は世界的に最重要テーマであり、長期的で規模が大きい対策が必要となることから、一部の項目において2050年を最終年とした長期目標も設定しました。
重点課題 | 項目 | KPI(基準年2019年) |
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気候変動対策 (地球温暖化防止) |
Scope 1+2*1 CO2排出量 |
2025年:40%削減 2030年:60~75%削減 2050年:排出ゼロ |
Scope 1+2*1 エネルギー消費量 |
2025年:5%削減*2 2030年:15%削減*2 |
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サステナブル電力比率 | 2025年:100% | |
営業車両総燃料使用量 | 2025年:35%削減 2030年:75%削減 |
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フロン類使用量 | 2025年:25%削減 2030年:100%削減 (基準年2020年) |
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Scope 3*1 CO2排出量 |
2030年:30%削減 | |
循環型資源利用 (省資源・廃棄物対策) |
廃棄物排出量 | 2025年:5%削減*2 2030年:10%削減*2 |
プラスチック廃棄物 | 2025年:5%削減*2 2030年:10%削減*2 |
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水消費量(取水量) | 2030年:15%削減*2 | |
生物多様性保全 (環境負荷低減) |
有害化学物質使用量 (SVHC*3) |
2021年以降、開発候補となる全ての自社品は、商用生産までにSVHCリスト化合物を使用しない製造プロセスを構築する |
有害廃棄物排出量 | 2025年:5%削減*2 2030年:10%削減*2 |
- *1 Scope 1:直接排出量、Scope 2:エネルギー起源間接排出量、Scope 3:Scope1・2以外の間接排出量、2021年に目標を追加
- *2 延床面積あたり(賃貸物件を除く)
- *3 高懸念物質(Substances of Very High Concern)
環境保全活動計画
中期環境目標達成に向け、項目別に年ごとの目標を定め、その活動結果を評価し、次年度に反映することにより環境・安全活動を継続的に推進しています。
中期健康経営目標2030
安全衛生活動基本姿勢に基づき安全衛生活動を推進していく中で、健康経営の重点項目として、がん、生活習慣病、メンタルヘルス、ヘルスリテラシー、職場の安全、組織風土の6つを定め、2030年を最終年とした中長期目標を設定し、その実現に向けて活動を展開しています。
中期健康経営目標2030
重点項目 | 目標 | KPI |
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がん | 早期発見 早期治療 両立支援 |
胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんのがん検診受診率90%以上 再検査受診率95%以上 両立支援制度のマネジメント層認知度100% |
生活習慣病 | ハイリスク者対策 予備群の悪化抑制 予備群への移行抑制 |
ハイリスク者1%未満維持 予備群からハイリスク者への移行率1%未満 正常群70%以上 |
メンタルヘルス | 予防・早期発見 復職支援 |
高ストレス者の面談希望率:受検者の2%以上 安定復職率80%以上維持 |
ヘルスリテラシー | 意識改革 行動変容への勧奨 |
各事業所での講演会実施率100% 生活習慣病ハイリスク者の再検査未受診率0% |
職場の安全 | 安全衛生リスク低減 意識向上 |
業務上の重大事故ゼロ EHS監査計画に対する実施率100%維持 啓発活動を全社、事業所で実施 |
組織風土 | 健全な組織の増加 働きがいのある組織風土醸成 |
ストレスチェック 健康総合リスク120以上組織5%以下 社員を活かす環境:好業績企業レベル |
健康経営推進活動の実績
テーマ | 実績 |
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がん | がん検診受診率:胃がん87%、大腸がん89%、肺がん98%、乳がん90%、子宮頸がん79% |
生活習慣病 | 正常群65% |
メンタルヘルス | 高ストレス者の面談希望率:受検者の1% |
喫煙 | 喫煙率13.2% |
ヘルスリテラシー | 事業所講演会実施率:43% |
職場の安全 | 監査実施率100% |