グローバルヘルスにおける優先取り組み分野

治療法がない疾患に対する医薬品開発及びアクセスの向上

中外製薬は、研究開発で培ったバイオテクノロジーを中心とする創薬技術を活用して、未だ治療法がないアンメットメディカルニーズを満たす革新的な医薬品の創製・開発に取り組んでいます。
こうした医薬品が必要とする人々に届いてこそ、初めて意味があります。私たちは、様々な疾患専門領域や技術力における強みを活かし、先進国に限らず、開発途上国における治療薬へのアクセス改善にも貢献しています。

WFH Aid program

WFH (世界血友病連盟)と連携し、治療へのアクセスが極めて限定されている開発途上国における血友病患者さんに自社創製の医薬品を提供し、ロシュ社と共に医療設備、医療従事者への教育を含めた治療アクセスの改善を図ります。

ニュースリリース「ロシュと共に、世界血友病連盟の人道支援プログラムに参画」(2019年2月6日)[PDF 399KB]

リウマチ医療における産官学連携プロジェクト

産官学連携によって、インドネシアにおける持続可能なリウマチ医療の実現と質の向上に貢献します。

活動報告「リウマチ医療に関する産官学連携の国際展開推進事業」

抗デング熱抗体の研究

開発途上国で蔓延する顧みられない熱帯病の一つであるデング熱に対して、抗体技術を生かした治療薬の研究開発を行っています。

ニュースリリース「中外製薬・A*STARの抗デングウイルス抗体共同開発プロジェクトがGHIT Fundの助成案件に選定」(2017年3月30日)[PDF 271KB]

持続的な保健医療アクセスの向上

医薬品への持続的なアクセスは複雑な課題であり、万能な解決策はありません。アクセスの障壁は国や地域によって大きく異なるため、現地のニーズと地域特有の障壁を特定し、適切な計画を策定して実行することが重要です。様々な公的機関、NGO、患者団体、製薬企業と連携し、協力することで、低中所得国を中心に、持続可能な保健医療システムの改善に貢献します。

非感染性疾患(NCDs)

中外製薬は、NGOと連携して現地ニーズに沿った支援活動を行います。また、個社では限界がある課題解決を成し遂げるために、20社以上の世界の医薬品企業と共に低中所得国における非感染性疾患(NCDs:Non-Communicable Diseases)の予防、診断、治療を目的としたAccess Accelerated(AA)を立ち上げ、共同で戦略を決定しています。更に、AAでは個々の活動の成果を集計し、第三者機関と協力して効果、影響度を測定評価する手法を開発、結果を共有することで、活動の在り方を見直し、改善する仕組みを目指しています。

ニュースリリース「低所得国および低中所得国における非感染性疾患増加の対策に向けたグローバルイニシアティブへの参画について」(2017年1月18日)[PDF 250KB]

活動報告「非感染性疾患(NCDs)の診断および治療の支援、安全な施設分娩の促進」

ACCESS ACCELERATED ロゴ
AMDA MINDS ロゴ

AMDA – MINDSと連携し、ミャンマーのマンダレー地域メティラ郡の農村部において、NCDs患者の診断と治療を支援しています。

がん領域

ヘルスケアの課題は多面的であり、1つの側面の支援だけでは不十分です。特に、がんのように複雑な治療に関しては、診断、専門的なトレーニング、病院のインフラ構築など、治療を成功に導くために様々な分野の改善が求められます。City Cancer ChallengeJapan Heartとのパートナーシップにより、国内で培ってきた患者中心のチーム医療の知識や経験を活かし、中外製薬の専門領域であるがん医療の基盤向上に貢献します。

ニュースリリース「患者さん中心の質の高いがん医療の実現に向けたCity Cancer Challenge Foundationとのヤンゴンにおけるパートナーシップについて」(2020年7月20日)[PDF 532KB]

活動報告「カンボジアの医療関係者を対象としたチーム医療ワークショップをオンラインで開催」

C/Can ロゴ
Japan Heart ロゴ

ジャパンハートと共にカンボジアにおけるチーム医療ワークショップを開催しました。

感染症領域

官民パートナーシップであるGHIT Fundに参画し、日本が有する医療技術、イノベーション、知見をより直接的に活かし、開発途上国で深刻な感染症に対する医薬品、ワクチン、診断薬の研究開発を支援しています。また、世界で急増する薬剤耐性による感染症に対峙するため、AMRアクションファンドに参画し、革新的な抗菌薬の開発に取り組んでいる小規模のバイオ企業等を対象に、投資と技術的支援を行います。

ニュースリリース「グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)への参画について」(2014年12月24日)[PDF 192KB]

日本製薬工業協会ニュースリリース「薬剤耐性菌(AMR)アクションファンド設立、製薬業界による10億米ドルの投資により、破綻寸前の抗菌薬パイプラインの救済へ」(2020年7月10日)

GHIT Fund ロゴ

活動において重視する点と効果検証・フォローアップのサイクル

中外製薬が支援・実施するグローバルヘルス活動については、以下の事項を重視して決定します。

  • 中外製薬のケイパビリティ(強み、技術、専門性)が活かせる活動
  • 低中所得国を中心に保健医療の持続的な向上に貢献できる活動

こうした活動を通じて、ニーズを起点とした効果検証・フォローアップのサイクルを実践し、社会課題解決と企業価値向上を両立することで、中外製薬の掲げる2030年のトップイノベーター像を目指します。

ニーズを起点とした効果検証・フォローアップのサイクル。ニーズ把握・取り組み、内容検討→ニーズ最優先に実施計画と予算を決定→パイロットプログラム実施、効果検証→自立性・持続強化に向けた改良→(最初に戻る)
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グローバルヘルス

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