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2023年12月期:連結決算概要

IFRS実績

当連結会計年度の売上収益は11,114億円(前年同期比11.8%減)、営業利益は4,392億円(同17.6%減)、当期利益は3,255億円(同13.1%減)となりました。これらには当社が管理する経常的業績(Coreベース)では除外している無形資産の償却費16億円、無形資産の減損損失51億円及び事業所閉鎖に伴う固定資産売却益を含む事業所再編費用等55億円(収益)、早期退職優遇措置に関わる費用103億円が含まれています。なお、前年第1四半期に当社とアレクシオン ファーマスーティカルズ インコーポレーテッドとの間において締結した和解契約による一時金収入等907億円を計上したことによる単発的な影響により売上収益、営業利益、当期利益は前年同期比で減少しています。上記以外の前年同期との比較についてはCore実績をご覧ください。

Core実績

当連結会計年度の売上収益は、その他の売上収益が伸長したものの、製商品売上高が減少し、11,114億円(前年同期比4.8%減)となりました。

売上収益のうち、製商品売上高は9,745億円(同6.2%減)となりました。国内製商品売上高は、新製品のポライビー®、バビースモ®等の順調な伸長に加え、主力品のエンスプリング®、ヘムライブラ®、テセントリク®等が好調に推移したものの、ロナプリーブ®の政府納入による売上の大幅な減少や、薬価改定、後発品浸透の影響を受けたことにより前年比で減少しました。海外製商品売上高は、ロシュ向けのヘムライブラ®輸出及びアレセンサ®輸出が大幅に増加したため、前年を上回りました。その他の売上収益は、ヘムライブラ®に関する収入の増加に加え、一時金収入の増加等により1,369億円(同6.5%増)となりました。製商品原価率は、為替影響の一方で製品別売上構成比の変化等により42.3%と前年同期比で3.4%ポイント改善しました。結果、売上総利益は6,994億円(同1.0%増)となりました。

研究開発費は中外ライフサイエンスパーク横浜の全面稼働を含む創薬・早期開発への投資や、開発プロジェクトの進展に伴う費用の増加等により1,628億円(同13.3%増)、販売費及び一般管理費は諸経費等の増加により1,020億円(同3.2%増)となりました。その他の営業収益(費用)は製品譲渡に係る収益や有形固定資産の売却益が発生し、161億円の収益(前年同期は14億円の収益)となりました。以上から、Core営業利益は前年同期並みの4,507億円(同0.2%減)、Core当期利益は法人所得税の減少及び金融収支等の改善で7期連続の増益を達成し、3,336億円(同5.0%増)となりました。

一方、昨年2月2日に公表した通期予想に対して、売上収益は、国内及び海外の製商品売上が好調に推移したことにより上振れ、11,114億円(通期予想比3.9%増)となりました。また、製商品原価率は製品別売上構成比の変化等により42.3%(同1.7%ポイント改善)となり、研究開発費は1,628億円(同1.3%減)、販売費及び一般管理費は1,020億円(同2.0%増)、その他の営業収益(費用)は161億円の収益(同7.3%増)でした。これらの結果、Core営業利益は通期予想を上回る4,507億円(同8.6%増)、Core当期利益は3,336億円(同9.0%増)となりました。

業績の見通し

(単位:億円)

2024年見通し 増減率
売上収益 10,700 -3.7%
製商品売上高 9,220 -5.4%
Core営業利益 4,600 +2.1%
Core当期利益 3,355 +0.6%

売上収益

売上収益は1兆700億円(前年同期比3.7%減)と減収を見込んでおります。

このうち、国内製商品売上につきましては、新製品のフェスゴ®、バビースモ®や主力品の数量伸長の一方、ロナプリーブ®の政府納入による売上の減少(同812億円、100.0%減)、薬価改定及び後発品浸透の影響による売上高の減少等により、4,549億円(同18.5%減)と減収を見込んでおります。

海外製商品売上につきましては、アクテムラ®の減少の一方、円安による増収影響を含むヘムライブラ®の大幅な伸長等により、4,671億円(同12.1%増)と増収を見込んでおります。

その他の売上収益は、1,480億円(同8.1%増)となる見通しです。ロイヤルティ及びプロフィットシェア収入が、アクテムラ®に関する収入の減少の一方でヘムライブラ®に関する収入の増加により、1,344億円(同5.4%増)と増加することに加え、一時金収入の増加を見込んでおります。

Core営業利益、Core EPS

上記の売上収益の見通しに続き、製品別売上構成比の変化等により、製商品原価率は前年同期比5.7%ポイントの改善となる36.6%を想定しており、売上総利益は7,325億円(前年同期比4.7%増)となる見通しです。

研究開発費は、創薬・早期開発への投資や開発プロジェクトの進展等、研究開発活動の増加により1,710億円(同5.0%増)、販売費及び一般管理費は前年同期と同水準の1,020億円を見込んでおります。また、その他の営業収益(費用)は、合計として5億円の収益(前年同期は主に製品譲渡に係る収益の影響により161億円の収益)を見込んでおります。

これによりCore営業利益は過去最高益となる4,600億円(同2.1%増)、Core当期利益は8期連続増益の3,355億円(同0.6%増)となる見通しです。また、Core EPSは204.00円(同0.6%増)を見込んでおります。

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