ステークホルダーとの対話

株主・投資家とのコミュニケーション

株主総会の取り組み

国内では3月を決算期としている企業が多い中、当社は決算期が12月であるため、株主総会集中日を回避できています。また、株主総会招集通知は、例年、株主総会開催日の4週間前に早期発送しています。

「第114回定時株主総会」は2025年3月27日に開催され、事業報告の後、剰余金の処分、取締役選任、監査役選任の議案について審議し、全議案とも賛成多数で承認可決されました。

IR活動

2024年は、機関投資家・証券アナリストや報道関係者向けに、決算説明会や新製品説明会のほか、注目度の高いR&Dやサステナビリティに関する説明会、「IR Day」などを前年に引き続き開催しました。「IR Day」は、機関投資家・証券アナリストと当社CEOをはじめとするマネジメントが少人数で直接対話する形式で継続的に実施しています。特にニーズの高い独立社外取締役との直接対話に関しては、忌憚のない対話を目的に、当社として初めて業務執行取締役が同席しない形式で、立石 文雄氏、寺本 秀雄氏と参加者とのディスカッションの機会を設けました。また、個人投資家向けには、医薬品業界や当社を長年分析されている機関投資家2名と当社CEOが鼎談する形式でのオンライン会社説明会を実施しました。

当社では患者さんは重要なステークホルダーであるとともに、「ともに課題解決を行うパートナー」と考えており、「患者中心の高度で持続可能な医療の実現」を目的に、相互理解を促進するためのコミュニケーションを、経営トップを始めとして全社的に図っています。2024年は、患者中心の医療に関する取り組みを社内外に共有するイベントとして「CHUGAI PHARMONY DAY 2024」を開催し、患者団体・患者支援団体より17名のゲストをお招きしました。患者さんご自身の闘病経験に基づく講演、当社が取り組んできたPHARMONY*における具体事例の共有、2020年より続けてきた当社CEOと患者団体によるダイアログを行いました。

日本版スチュワードシップコードやコーポレートガバナンス・コードの施行により、従来以上に企業と株主との対話が求められる中、継続して投資家と経営陣の議論の場を積極的に設け、充実した意見交換に努めています。今後も、「経営陣の顔の見えるIR」の充実に向けた取り組みを続けていきます。

*中外製薬が患者さん・ご家族の声を聞き、相互理解を目指しながら、共有価値創造に向けて取り組む活動の総称であり、Patients(患者)とPharma(製薬)の頭文字と、Harmony(調和)を組み合わせた造語

コーポレート・ガバナンス