医薬品の信頼性を高めるために
中外製薬グループは、高品質の医薬品と、患者さん・医療関係者の皆さまが医薬品を適正に使用されるための質の高い情報を、適時、的確に提供するよう努めています。
医薬信頼性保証ポリシー
医薬品の信頼性保証に対する基本的な考え方は、「医薬信頼性保証ポリシー」に定めています。「医薬信頼性保証ポリシー」では、信頼性を確保する観点として4つの質(4つのクオリティ)を追求しています。
- 医薬品の質
- 医薬品情報の質
- 業務プロセスの質
- 適切な人財
質の高い医薬品と医薬品情報を提供するためには、それらを生み出す業務のプロセスの質や、実際に業務にあたる適切な人財が確保されていることが大切だと考えています。
製品のライフサイクルにおける信頼性保証体系
有効性・安全性に優れた医薬品を患者さん・医療関係者の皆さまに提供するために、研究開発から承認申請、製造販売、承認整理に至る、製品のライフサイクル全般にわたって、信頼性を確保するための取り組みを継続的に行っています。
製品のライフサイクルにおける信頼性保証体系
クオリティカルチャー醸成活動
高品質の製品を継続的に提供するためには、自らがプロセスやルールを改善しクオリティを追求する組織風土が大切だと考え、クオリティカルチャー醸成活動を実施しています。自分たちにとってのクオリティとは何かを考え、それを高めるためには何が大事なのか、一人ひとりが考えて主体的に行動できるよう、対話を通じた啓発活動を続けています。
クオリティ意識が醸成された状態とは
メディカルインフォメーション部によるお問合せへの対応
近年の科学技術の進歩に伴い、多くの革新的な医薬品や治療法が開発されています。そして、それらは適正な時期に適正な治療を必要とする患者さんに提供されることが求められています。これらの実現には、医療関係者のみならず、患者さん自身が主体的に治療にかかわることが重要とされ、製薬企業には医薬品を適切に使用いただくため、品質、有効性、安全性についてより詳しい情報が、分かりやすく提供されることが求められています。
中外製薬のメディカルインフォメーション部では、患者さんやそのご家族、医療関係者向けに電話やインターネットなど多岐にわたる媒体を通してお問合せを受け付けており、ロシュグループの一員としての利点を活かし、専門性の高い、グローバルで一貫した情報をお届けしています。
2023年の電話等によるお問合せ件数は約4万6千件で、インフルエンザ流行拡大や新製品の発売等のため前年から約1万件増加しました。お問合せの約7割は薬剤師の方々からでした。薬効群別では、インフルエンザ治療薬、ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体製剤、骨粗鬆症治療剤、抗悪性腫瘍剤などに関するお問合せを多くいただきました。また、医療関係者向けウェブサイトでは製品Q&Aの掲載によるお問合せ対応も行っており、患者さん向けのサイトでもWeb FAQを掲載しております。2023年の閲覧数は、医療関係者向け製品Q&Aは約11万1千件、患者さん向けWeb FAQは約4万1千件でした。
今後とも、「患者さん志向」を基本理念とし、さらなる顧客満足度向上と、患者さん、医療現場の声を製品改良・情報の充実につなげ、患者さんと医療に貢献し続けるべく、組織が一丸となって取り組んでいきます。
お問合せ件数の推移
お問合せの領域別割合