医薬品の信頼性を高めるために

中外製薬グループは、高品質の医薬品と、患者さん・医療関係者の皆さまが医薬品を適正に使用されるための質の高い情報を、適時、的確に提供するよう努めています。

医薬信頼性保証ポリシー

医薬品の信頼性保証に対する基本的な考え方は、「医薬信頼性保証ポリシー」に定めています。「医薬信頼性保証ポリシー」では、信頼性を確保する観点として4つの質(4つのクオリティ)を追求しています。

  1. 医薬品の質
  2. 医薬品情報の質
  3. 業務プロセスの質
  4. 適切な人財

質の高い医薬品と医薬品情報を提供するためには、それらを生み出す業務のプロセスの質や、実際に業務にあたる適切な人財が確保されていることが大切だと考えています。

製品のライフサイクルにおける信頼性保証体系

有効性・安全性に優れた医薬品を患者さん・医療関係者の皆さまに提供するために、研究開発から承認申請、製造販売、承認整理に至る、製品のライフサイクル全般にわたって、信頼性を確保するための取り組みを継続的に行っています。

製品のライフサイクルにおける信頼性保証体系

製品のライフサイクルにおける信頼性保証体系を示した図

クオリティカルチャー醸成活動

高品質の製品を継続的に提供するためには、自らがプロセスやルールを改善しクオリティを追求する組織風土が大切だと考え、クオリティカルチャー醸成活動を実施しています。自分たちにとってのクオリティとは何かを考え、それを高めるためには何が大事なのか、一人ひとりが考えて主体的に行動できるよう、対話を通じた啓発活動を続けています。

クオリティ意識が醸成された状態とは

クオリティ意識が醸成された状態とは【意識・心構え】・常に患者さんを第一優先に考えている・決められた手順にただ従うのではなく、常に”なぜ”を考え、行動している・クオリティに関心を持ち、自律的に継続的改善に取り組んでいる【コミュニケーション】・組織・階層にとらわれず、必要な情報が必要な人に伝わる・遠慮や恐れなく問題を提言できている・過去の失敗や教訓が伝承されている【従業員の参画】全従業員が・クオリティに対して当事者意識を持って関わっている・共通の品質目標に向けて一致団結している【リーダーシップ】経営陣/マネジメントが・クオリティの重要性を品質目標や目指す姿として発信している・自らが率先して目指す姿の模範を示している・クオリティを高める判断や行動を正しく評価して支援している

メディカルインフォメーション部によるお問合せへの対応

近年の科学技術の進歩に伴い、多くの革新的な医薬品や治療法が開発されています。そして、それらは適正な時期に適正な治療を必要とする患者さんに提供されることが求められています。これらの実現には、医療関係者のみならず、患者さん自身が主体的に治療にかかわることが重要とされ、製薬企業には医薬品を適切に使用いただくため、品質、有効性、安全性についてより詳しい情報が、分かりやすく提供されることが求められています。

中外製薬のメディカルインフォメーション部では、患者さんやそのご家族、医療関係者向けに電話やインターネットなど多岐にわたる媒体を通してお問合せを受け付けており、ロシュグループの一員としての利点を活かし、専門性の高い、グローバルで一貫した情報をお届けしています。

2022年の電話等によるお問合せ件数は約3万5千件で、主に新型コロナウイルス感染症治療薬に関する問い合わせ減少のため、前年から約8千件減少しました。お問合せの約7割は薬剤師の方々からでした。薬効群別では、ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体製剤、骨粗鬆症治療剤、抗悪性腫瘍剤に関するお問合せを多くいただきました。また、医療関係者向けウェブサイトでは、よくあるご質問の掲載、MI chatchatbot)によるお問合せ対応を行っており、患者さん向けのWeb FAQも掲載開始しました。2022年のよくあるご質問の閲覧数は約5万5千件、MI chatへのお問合せ件数は約3千件でした。

今後とも、「患者さん志向」を基本理念とし、さらなる顧客満足度向上と、患者さん、医療現場の声を製品改良・情報の充実につなげ、患者さんと医療に貢献し続けるべく、組織が一丸となって取り組んでいきます。

お問合せ件数の推移

お問合せの件数の推移を示したグラフ 2022年 35,355件

お問合せの領域別割合

お問合せの領域別割合のグラフ 骨・関節・リウマチ43.0%、がん30.0%、腎・移植免疫・神経・血友病など17.0%、感染症6.0%、製品以外4.0%
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患者さん中心の持続可能な医療

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