倫理・コンプライアンスへの取り組み

中外製薬グループにおけるヘルスケアコンプライアンス

中外製薬グループでは、コンプライアンスを、コーポレートコンプライアンス、ヘルスケアコンプライアンス、GxP*コンプライアンスの3つの領域に区分し推進しています。

ヘルスケアコンプライアンスは、法令・業界基準、社内規程の遵守はもとより、製薬企業に求められる社会通念上の規範や価値観に基づき、適正かつ適切に事業活動を行うことを目的として、主に以下のテーマを適用範囲としています。

  1. 医薬品の申請資料に用いる研究を除く中外製薬グループ主導型の臨床研究・非臨床研究および共同で実施する非臨床研究
  2. 医師・研究者主導型の臨床研究・非臨床研究の支援
  3. 医療情報の収集
  4. 当社医薬品情報(研究開発情報、製品情報、安全性情報)の作成・提供
  • * GxP:Good x Practiceの略語であり、医薬品の開発や製造販売などに関わる機能の実施基準やその根拠となる法令を示す。xには具体的な機能を示す単語が入る。
    例)GCP(Good Clinical Practice;医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)

中外コード・オブ・プラクティスに基づくヘルスケアコンプライアンス

腐敗防止への取り組み

中外製薬は、行動規準「中外製薬グループ コード・オブ・コンダクト」の中で、目先の利益を不法な行為、抜け道的な非倫理的行為によって追い求めることを厳しく戒めるとともに、贈収賄・汚職などの腐敗行為を禁止しています。

具体的には「贈収賄防止ポリシー」を定め、公務員や医療関係者を含むビジネスパートナーに対する直接または第三者を通じた間接的な贈賄行為およびファシリテーションペイメント(一般行政サービスや事務サービスの迅速化を目的に公務員または外国公務員に対して行う少額の支払い)を禁止しています。

贈収賄防止ポリシー [PDF 200KB]

接待、贈答および招聘については、私費であるか否かを問わず各国の法令を遵守するとともに、現金、金券、プリペイドカード・ギフトカードなど現金同等物の提供は禁止しています。

代理店等中間業者を含む全ての取引先に関して、取引を行う際には、その取引内容について腐敗防止のためのリスク評価を実施しています。リスクが高い取引については、取引先の役員、従業員、代理人、代理店、エージェント、コンサルタント等の業務委託先に対して贈収賄、買収、横領、着服等の腐敗行為又はその他の一切の違法な取引誘引行為を直接又は間接を行わせないことの覚書を取り交わしています。また、当社の事業活動において重要な取引先のうち腐敗行為のリスクが比較的高い地域の取引先にはチェックリストを送付し、詳細なリスク評価を実施しています。

また、中外製薬グループはNPO法人トランスペアレンシー・ジャパンの会員として、グローバルにおける贈収賄・汚職リスクの情報収集に取り組むとともに、定期的に贈収賄・汚職リスクマップの見直しを実施しています。

教育研修については、役員および全従業員を対象に毎年実施しているコンプライアンス研修「CCC・人権研修」の中で定期的に実施するとともに、役員および従業員が必要な時に学習できるe-learning資料をイントラネットに掲載しています。

腐敗防止に関する役員および従業員からの相談や通報を受ける窓口として「CCCホットライン」「Chugai Speak-Up Line」を設置しています。対応に際しては、相談者の意向を尊重しながら、秘密厳守のもとで公正な調査を行い、問題解決につなげています。また、相談者・報告者保護の観点から、報復などの不利益行為は規程により禁止しています。

なお、2022年度、腐敗防止の方針違反による懲戒解雇の対象者はいませんでした。

CCC・人権研修

全従業員を対象にCCCの浸透定着を目的とした内容で、毎年、研修を実施しています。

2022年上期は、ビジネスと人権をテーマに実施しました。サプライチェーンや従業員の職場における人権について啓発を行い、事業活動にかかわるステークホルダーやサプライチェーン全体における人権課題への取り組みについて考える機会にしました。

2022年下期は「ハラスメントをしない、させない、ゆるさない」をテーマに実施しました。社会の動向、ハラスメントの現状と防止策、相談窓口について学び、従業員全員がお互いに尊重し合う、より良い職場環境を作っていくことの大切さについて啓発を行いました。

相談窓口「CCCホットライン」「Chugai Speak-Up Line」の設置

法令や社内規程、CCCなどに関し、中外製薬グループのすべての従業員などからの相談や報告を受ける窓口として、「CCCホットライン」「Chugai Speak-Up Line」を設置しています。対応に際しては、相談者の意向を尊重しながら、秘密厳守のもとで公正な調査を行い、問題解決につなげています。
また、相談者・報告者保護の観点から、報復などの不利益行為は規程により禁止しています。職場では相談しづらく解決が難しい問題などについて、CCCホットラインで対応することにより、従業員などが安心して働ける職場環境の実現を目指しています。
ハラスメントについては、社内エリア相談員と社外相談窓口も設置しています。

なお、2022年6月に施行された改正公益通報者保護法に則り「公益通報者保護に関する規程」を制定し、社外からの問い合わせ窓口の設置や1年以内の退職者からの通報を受ける体制を整えました。

2022年度相談窓口の対応状況は以下の通りです。

  • 相談・通報の件数:82件
  • 相談・通報の内容:パワハラ、セクハラ、人権、職場環境、社内規程、その他
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