人権尊重に関する教育
自分もひとも大切にする組織風土を目指して
「自分もひとも大切に」する組織風土を基盤として、お互いを職場の仲間として大切にする職場づくりに努めています
行動規準であるCCCには、「人権の尊重」や「多様性の推進」の重要性を掲げている項目があります。人権尊重・多様性推進にあたっては、「自分もひとも大切に」する組織風土を基盤として、一人ひとりが自分自身の想いを大切にし、多様な個人がお互いにかかわりあう中で、それぞれの価値観を認め、多様性を尊重する組織風土、すなわち、いじめやハラスメントがなくお互いを職場の仲間として大切にする職場づくりに努めています。
この人権尊重の組織風土は、多様な個人が持っている能力を最大限に発揮させ、その成果を高めることを促進します。そして、このような風土において一人ひとりが人権感覚を磨き、個を尊重して行動することは、企業活動や個人の生活を通じた社会とのかかわりの中で、社会的な差別や人権侵害の解消にも貢献できると考えています。
CCC・人権研修
全従業員を対象にCCCの浸透定着を目的とした内容で、毎年、研修を実施しています。
2023年は、「ハラスメントのない職場づくり」をテーマに実施しました。差別やハラスメントを引き起こす原因となる無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)について学び、セルフチェックリストや事例等を用いて自己点検を行う機会としました。
ハラスメントのない職場づくり
相談窓口として「CCCホットライン」「Chugai Speak-Up Line」の設置のほか、身近に相談できる存在として、各統括支店・工場・研究所にエリア相談員を配置しています
中外製薬グループでは、お互いの人格・個性や価値観を尊重し合い、従業員が安心して生き生きと働ける職場づくりに努めています。職場におけるパワーハラスメントやセクシュアルハラスメントの防止策について説明するなど、周知・啓発活動を継続的に実施しています。また、妊娠・出産・育児休業・介護休業等に関するハラスメント対策の一環として、就業規則やハラスメント防止規程を整備し、これらの制度を利用したことによる不利益な取扱いや、利用者の就業環境を害する言動を禁止しています。
従業員が安心して相談できるように「CCCホットライン」「Chugai Speak-Up Line」を設置しているほか、社内では伝えにくい内容も相談できるよう社外にも相談窓口を設置しています。また、身近に相談できる存在として、各統括支店・工場・研究所にエリア相談員を配置しています。エリア相談員と人事担当マネジャーに対しては、外部講師やCCCホットライン担当者によるハラスメント相談対応研修を定期的に実施し、相談対応に必要な知識とスキルの向上を図っています。
対応に際しては、匿名での相談も可能としており、相談者の意向を尊重しながら秘密厳守のもとで公正な調査を行い、問題解決につなげています。また相談者・報告者保護の観点から報復などの不利益行為は規程により禁止しています。
なお、2022年6月に施行された改正公益通報者保護法に則り「公益通報者保護に関する規程」を制定し、社外からの問い合わせや1年以内の退職者からの通報を「CCCホットライン」が受ける体制を整えました。
これらの窓口に寄せられた相談や通報に関する調査結果や調査結果に基づく是正措置等を含めた対応については、定期的に「コンプライアンス委員会」「経営会議」に報告し必要に応じて指示を受けるとともに、さらに「取締役会」にも報告しています。
また「監査役会」へも報告することを通じて、執行組織である経営陣から独立して助言を出すことができる体制にしています。
マネジャー、新任マネジャーを対象としたハラスメント防止研修を実施しています
部門別にマネジャーを対象とした、より実践的なハラスメント防止研修を部門責任者と協働で随時実施しています。また新任マネジャーを対象とした人事研修においてもハラスメント防止についてのプログラムを取り入れています。これらの取り組みを通じて、ハラスメントのない生き生きとした働きやすい職場環境の実現をめざしています。