シリンジの製造工程
シリンジ(注射剤)のパーツについて
シリンジ(注射剤)製造工程を紹介します。
シリンジは6つの複雑なパーツからできています。
この工場では無菌の状態を保ちつつ、これらを組み立てるという難しい製造ラインを世界最高速度で運転することを初めて可能にしました。
容器洗浄・滅菌
まず、バレルが洗浄され、300℃で滅菌されます。次に無菌充填ラインへ送られます。
充填
厳しい無菌環境管理のもと、各パーツの組み立て、充填が行われます。
ルアーロックアダプターは投与調整時の汚染、注射針の脱落を防ぎます。
ティップキャップの装着により無菌性を保ちます。
そして薬液を充填します。
生産が開始された後も、定期的に充填精度を確認し、ばらつきのない製品を製造しています。
最後にプランジャーストッパーで密封します。
自動外観検査
自動検査機により、すべての充填品をCCDカメラやセンサーで外観の異常や異物の混入などを厳しくチェックします。
シュリンク包装
バレルの先端をラベルでシュリンク包装します。
ラベルの色により製品を識別し、誤投与を防いでいます。
ラベルの色は青、赤、黄、緑、オレンジなどがあり、用量の違いによって色分けされています。
包装
バックストップを装着し、プランジャーロッドを取り付けます。
その後、ラベラーで品名やロット番号、バーコードなどの印字されたラベルを貼り付けます。
所定の形に成型されたポケットにシリンジを入れ、ヒートシールにより密封包装をします。
次に、添付文書を箱詰めします。重量チェックにより規定の本数が入っているか確認した後、段ボール詰めをします。
段ボール詰めされた後は、AGV(自動搬送車)により製品倉庫へ送られ、医療機関へ出荷されるまで低温で保管されます。