くすりと漢方薬
漢方薬とは
漢方薬とは、植物、動物、鉱物などの生薬を数種類組み合わせて作られる薬です。例えば、風邪のひきはじめに効果のある葛根湯の場合、葛根(かっこん:クズの根)、桂皮(けいひ:シナモンの皮)、生姜(ショウガ)、大棗(たいそう:ナツメの果肉)、甘草(かんぞう:カンゾウの根)、芍薬(しゃくやく:シャクヤクの根)、麻黄(まおう:クサマオウの茎)の7種類の生薬から作られています。日本でよく使われる生薬は約200種類といわれています。
漢方薬というと、土瓶で煎じて飲むというイメージがあるかもしれませんが、錠剤や粉末、カプセルなどにしたものもあります。最近では一般の病院や診療所でも処方しているところが増えています。
漢方薬の特徴
漢方薬は、自然治癒力を高め、身体を整えることを基本とし、一人ひとりの体質や症状の程度に合わせて処方されます。アレルギー疾患や、神経やホルモンバランスの乱れによる病気などを治療するのに向いているものが多くあります。