骨
骨について
部位※名にカーソルを合わせると骨の色が変わります
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人間のからだの骨は
全部で206個もあるんじゃよ〜。
- 鎖骨(さこつ)さこつ
- 肩甲骨(けんこうこつ)けんこうこつ
- 肋骨(ろっこつ)ろっこつ
- 脊柱(せきちゅう)せきちゅう
- 腸骨(ちょうこつ)ちょうこつ
- 仙骨(せんこつ)せんこつ
- 尾骨(びこつ)びこつ
- 恥骨(ちこつ)ちこつ
- 坐骨(ざこつ)ざこつ
- 頭蓋骨(とうがいこつ)とうがいこつ
- 上腕骨
(じょうわんこつ)じょうわんこつ - 尺骨(しゃっこつ)しゃっこつ
- 橈骨(とうこつ)とうこつ
- 手(て)て
- 大腿骨(だいたいこつ)だいたいこつ
- 膝がい骨(しつがいこつ)しつがいこつ
- 脛骨(けいこつ)けいこつ
- 腓骨(ひこつ)ひこつ
- 踵骨(しょうこつ)しょうこつ
へ〜!大きいのがあったり、小さいのがあったり、
骨ってずいぶん細かく分かれてるんだな〜。
赤い矢印▶カーソルを合わせると絵がかわります
では代表的な骨の部位(ぶい)※
を見てみようかの。
※ 部位:身体上の位置のこと。
頭蓋骨(とうがいこつ):
脳をまもる頑丈(がんじょう)な器
ほぼ平たい骨がしっかりとかみ合ってできています。
もし頭蓋骨が無かったら・・・
頭をぶつけるだけで脳がくずれてしまいます。
赤い矢印▶カーソルを合わせると絵がかわります
尾骨(びこつ)は4個の椎骨(ついこつ)がひとつに
なった動物のしっぽのようなものじゃ。
脊柱(せきちゅう):脊髄(せきずい)を守る、からだを支える柱
脊柱は臼(うす)のような骨がいくつも重なってできています。
もし脊柱が無かったら・・・
人は立っていることも座っていることもできなくなります。
手の骨:手を器用(きよう)に動かす
- 手(片手)は全部で27個の骨がかみ合ってできています。
- 手首の付け根にある手根骨(しゅこんこつ):8個
- 手の甲(こう)にある中手骨(ちゅうしゅこつ):5個
- 手指の骨 指骨(しこつ):14個
Q : 骨のなかにはどうなっているの?
部位※によってちがうが、血液をつくる
はたらきをしているところもあるのじゃ。
※部位:身体上の位置のこと。
からだを支えたり、血液を作ったり、
骨は大切なはたらきをしているのね〜。
骨の構造
骨のなかにある骨髄(こつずい)では、酸素や二酸化炭素を運ぶ赤血球(せっけっきゅう)、細菌(さいきん)やウイルスとたたかう免疫(めんえき)の主体となる白血球(はっけっきゅう)、けがをしたときに出血を止める血小板(けっしょうばん)などが作られています。またこれらの血球成分や養分・ホルモン・老廃物(ろうはいぶつ)などを運ぶ液体成分の血漿(けっしょう)は、肝臓(かんぞう)で作られているといわれています。
骨が病気になると・・・
Q : 骨のケガや病気って?
骨折(こっせつ)がいちばん多く
起きやすいかの〜。
サッカー中に骨折したことがあるけど、
あれはとても痛かったな〜。
「骨折」とは
- 【どんな病気?】
- 転んだり、高いところから落ちたりして骨が折れたり、骨にひびが入ったりした状態です。
- 【主な症状(しょうじょう)は?】
- 強い痛みや腫(は)れ、内出血(ないしゅっけつ)、骨が曲がるなど変形が起こる場合もあります。折れた骨が内臓を傷めると出血する場合もあります。見た目には分りにくいこともあるので、骨折かなと思ったら、早めに医師に相談しましょう。
- 【検査方法は?】
- まずレントゲン検査で骨の状態を確かめます。子どもの場合は骨がやわらかく、折れているかが分りにくいため、角度を変えてレントゲンを撮(と)ったり、CTやMRIなどの特殊(とくしゅ)な検査をすることもあります。
- 【治療(ちりょう)するには?】
- ギプス【石膏(せっこう)の塗(ぬ)ってある包帯〈最近はプラスチック製のものもある〉】やコルセット〈固定するもの〉などで動かないように固めて、折れた骨を接合(せつごう)します。折れた部分がズレている場合は、正しい位置にもどすために牽引(けんいん=ひっぱること)や手術をする場合もあります。くわしくは、医師に相談しましょう。
- 【リハビリテーション】
- 長い期間、骨を動かないように固定(こてい)していると筋肉が弱くなったり、からだの動きが悪くなったりすることがあります。弱った筋肉を強くしたり、動きをよくするための訓練をリハビリテーションといいます。
Q : 骨に強い弱いってあるの?
健康な骨は若いときの毎日の
生活で作られるんじゃ。
よーし、強い骨を作るために
いっぱい運動して、栄養つけなきゃ!
「骨粗しょう症(こつそしょうしょう)」とは
- 【どんな病気?】
- 骨からカルシウムが溶(と)け出して骨が弱くなり、折れやすくなった状態です。さまざまな病気や薬の影響(えいきょう)でなることもあります。主に女性に多く更年期や閉経後、加齢によって進行するといわれています。自覚症状(じかくしょうじょう)はあまり無く、ちょっとしたことで骨折(こっせつ)しやすくなります。病気が進行すると咳(せき)やくしゃみをしただけで骨が折れたりすることもあるので、注意が必要です。
- 【なぜ骨が弱くなるの?】
- 骨を作る力が弱くなることが主な原因です。また、運動不足やカルシウムの不足も骨を弱くします。女性は、閉経を迎え、女性ホルモンの分泌(ぶんぴつ)が減少してくることで、骨が弱くなります。
- 【予防するには?】
- 子どもの頃から太陽の下での適度な運動と、カルシウムやマグネシウムなどをとることが大切です。更年期以後の方は、カルシウムもより一層必要になります。運動も、まず歩くことから。買い物の時に少しだけ遠回りしたり、無理なくできることから始めましょう。
- 【治療(ちりょう)するには?】
- カルシウム剤、ビタミンD3剤のほか、痛みがある場合には痛みを抑(おさ)える薬、筋肉の緊張(きんちょう)をほぐす薬などが使われています。
骨のしくみ
人のからだは206個もの骨の組み合わせで支えられています。骨はからだを支えるだけでなく、内臓を守ったり、カルシウムなどのミネラルを貯めておくはたらきをしています。また、筋肉と協力して、立ったり歩いたりといった運動をするはたらきもしています。