固形剤の原薬製造工程

錠剤やカプセル剤など、固形剤の原薬(有効成分)ができるまでの工程を紹介します。

原料  反応釜
反応釜
反応釜内部

まず、厳しい試験をクリアした数種類の原料をパイプラインを通して反応釜に入れます。

反応釜の中では、原料を混ぜ合わせます。熱を加えたり冷やしたりながら化学反応をさせ、化合物を造ります。

化合物には色がついているので、活性炭などにより脱色し、ろ過します。

原料  反応釜
反応釜
反応釜内部
ここで行われているのは・・・原料を入れる→反応させる→ろ過する
晶析釜内部
冷やしながらかき混ぜる→結晶ができる

化合物を冷却し、結晶化させます。
結晶の形や大きさが常に同じになるように温度や時間、かき混ぜる速さなどの条件を厳しく管理しています。

晶析釜内部
冷やしながらかき混ぜる→結晶ができる
遠心分離機

遠心分離機に結晶が含まれた晶析液を入れます。
高速で回転させることで、余分な液体を分離し、結晶だけを取り出します。

遠心分離機
真空乾燥機

分離された結晶は湿っている状態なので、真空乾燥機で乾燥します。
真空状態にしてできるだけ低い温度で乾燥することで、品質を保っています。

真空乾燥機
充填のための装置

乾燥した原薬の粒の大きさを整えて容器に充填(詰めること)し、密閉します。

充填のための装置
製品試験のようす

できあがった原薬はさまざまな分析試験を行い、品質や安全性などを厳しくチェックしています。

製品試験のようす

温度管理されている倉庫で保管します。マイナス80℃から常温まで、製品によって保たれる温度はさまざまです。