からだがもつ回復力
自然治癒能力とは
人間が本来もつ生命力(自然に病気やケガを治す力、免疫力も含む)そのもののことです。
【例えば】
・スリ傷をした時、きれいに洗って放っておくだけで自然に傷がきれいに治っている
・風邪の時、消化の良いものを食べて暖かくして寝ていると治る
これらは自然治癒能力によるものと考えられています。
自然治癒力の3要素
体の代謝や機能バランス、秩序を正常に保つ
(恒常性維持力=円滑運営)
病原菌など異物の侵入、変質した自己細胞を退治して体を守る(自己免疫力=生体の防御)
傷んだり古くなったりした細胞を修復したり新品に交換したりする(自己再生力=修復と再生)
傷が治るまで
転んで足にスリ傷をおう。
自身の再生能力により壊れた細胞は元に戻ろうとする。
細菌などの外敵は細胞を攻撃して再生を妨げる。
白血球などが外敵と闘っている間、壊れた細胞はどんどん自己再生、やがて傷は完治する。
- 転んで足にスリ傷をおう。
- 自身の再生能力により壊れた細胞は元に戻ろうとする。
- 細菌などの外敵は細胞を攻撃して再生を妨げる。
- 白血球などが外敵と闘っている間、壊れた細胞はどんどん自己再生、やがて傷は完治する。
自然治癒力の不思議
作家の河野多惠子さんのエッセー『手術というもの』より
「二十すぎに最初に肺結核になったときも、その頃流行のピンポン球を埋める手術をする筈だったが、しなくて済んだ。新薬が発見されたからだった。が、薬を使ったわけではない。特効薬ができたと聞いて安心したのが病気に利いたらしく、手術を見合わせ、薬の入るのを待っているうちに、驚くような恢復力(かいふくりょく)が湧いたのだった」