からだが持つ回復力
自然治癒能力とは
人間に備わっている生命力(自然に病気やけがを治す力、免疫力も含む)のひとつです。
【例えば】
・スリ傷をした時、きれいに洗って放っておくだけで自然に傷がきれいに治っている
・風邪の時、消化の良いものを食べて暖かくして寝ていると治る
これらは自然治癒能力によるものと考えられています。
自然治癒力の3要素

傷が治るまで
-
1. 転んで足にスリ傷をおう。
-
2. 自身の再生能力により壊れた細胞は元に戻ろうとする。
-
3. 細菌などの外敵を攻撃してその増殖を妨げる。
-
4. 白血球などが外敵と闘っている間、壊れた細胞はどんどん自己再生、やがて傷は完治する。
自然治癒力の不思議
作家の河野多惠子さんのエッセー『手術というもの』より
「二十すぎに最初に肺結核になったときも、その頃流行のピンポン球を埋める手術をする筈だったが、しなくて済んだ。新薬が発見されたからだった。が、薬を使ったわけではない。特効薬ができたと聞いて安心したのが病気に利いたらしく、手術を見合わせ、薬の入るのを待っているうちに、驚くような恢復力(かいふくりょく)が湧いたのだった」
監修: 慶應義塾大学名誉教授 望月 眞弓先生