くすりのタネを育てる人たち
くすりのタネを改良する人(骨粗しょう症のくすり)

チームで力をあわせれば1+1が5にもなる。

(骨粗しょう症のくすり)
Q.どのような仕事をしているのですか?
骨祖しょう症の薬のタネを改良する部門のチームリーダーをやっています。構造式を見て、より薬らしくなるように構造を少しずつ変えていきます。
Q.チームで仕事をする意味は?
一人で仕事をするとその人の限界が仕事の限界になりますが、チームで知識や技術、情報などを共有すれば1+1が3にも5にもなり得ます。患者さんを助ける、薬をつくる、ということについてチーム全員が夢を語れる状態にしておくと、エネルギーが内から出てくるのです。
薬効の試験をする人(がんのくすり)

がんのくすりをつくるのが小さい頃からの夢です。

(がんのくすり)
Q.どのような仕事をしているのですか?
抗がん剤の薬効の試験を行っています。安全性、物性、薬物動態の研究者と連携しながら進めています。ひとつひとつがミスなく、サイクルを回していくというところは、チームの総合力だと感じています。
Q.なぜこの仕事を選んだのですか?
小さいころの夢のひとつが、がんの薬をつくることでした。今でも仕事が立て込んでも、うまくいかなくて打ちひしがられても、支えになっているのは抗がん剤を通して人の健康に関するものをつくっているというやりがいです。
薬効の試験をする人(バイオ・抗体)

チームワークを有効にするのもマネジャーの仕事です。

(バイオ・抗体)
Q.どのような仕事をしているのですか?
バイオ医薬品と抗体医薬品の薬効のグループマネジャーです。 バイオの薬は基本的に注射剤ですが、飲み薬にできれば薬としても、患者さんにとっても大変画期的です。どういうことをしたら患者さんにとって役立つ薬ができるのかを日々考えています。
Q.マネジャーの役割は?
研究者のほうからこういうことがやりたい、という気持ちが湧き上がってこないとなかなか良いものはできません。そのような風土をつくったり、チームワークを有効にすることもマネジャーの仕事です。
安全性の試験をする人

普通は気にならないところまで注意を向けるようにしています。

Q.どのような仕事をしているのですか?
安全性の試験を行っています。患者さんに副作用などがおきないということを判断するのは非常に責任がある仕事です。普通は気にならないところまで注意を向けるようにしています。
Q.チームワークは必要ですか?
非常に重要なデータが出てくるので、チーム内外とも連絡を迅速にとることが必要です。信頼関係やチームワークはとても重要です。
物性の試験をする人

溶かすということが重要。毎日が感動です。

Q.どのような仕事をしているのですか?
物性の試験のなかでも溶解性の部分を担当しています。水にも脂にも溶けないと体に吸収されないので効果がでないだけでなく、薬効など他の試験もできません。化合物はなかなか溶けない場合が多いので、それをどれだけ溶かすかということが重要なミッションになります。
Q.仕事のやりがいは?
難易度が高く、高度な知識が要求されます。技術やアイデアにより溶けなかったものを溶かすことができると感動します。なんとかして溶かしたいという気持ちの先には患者さんを助けたいという思いがあります。