くすりのタネを探す人たち
くすりのタネを探す人(がんのくすり)

自分が病気になった時に飲みたいと思うくすりをつくりたい。

(がんのくすり)
Q.どのような仕事をしているのですか?
がんの薬のタネを探す部門を担当しています。 データを見て、集計をして、試験を依頼して、試験結果を精査して・・・というように除々に絞り込む作業で、集中力が必要とされます。
Q.仕事のやりがいは?
自分が携わったものが薬になるという確率はほぼ1パーセントです。 大変ではありますが、たくさんの人を救えるかもしれないという高い目標をもって取り組んでいます。また、自分が病気になった時にも飲みたいと思うような、つくっておいて良かったと思えるような薬をつくりたいです。
くすりのタネを探す人(関節・骨のくすり)

困っている人を助けたい。情熱をもって取り組んでいます。

(関節・骨のくすり)
Q.どのような仕事をしているのですか?
関節や骨の薬のタネを探すところから薬効薬理のデータをとる部門までを担当しています。
総合的な仕事なので、安全性、物性、薬物動態の部門と協力しながらチームワークで行っています。
Q.仕事のやりがいは?
たとえば自分が携わった皮膚科の薬が世の中に出て、患者さんの喜びの声を聞いた時に、この仕事をやっていてよかったと思いました。困っている人を助けられる薬を生み出したい、という情熱をもって取り組んでいます。
タネの候補を絞る人

くすりをつくって社会に貢献したい。

Q.どのような仕事をしているのですか?
タネの候補を管理するチームのリーダーです。候補を絞ったり、候補となる物質を海外に採取しに行ったり、薬をつくるための複雑なデータベースなどを管理する研究者たちをまとめています。
Q.タネの候補となる物質にはどのようなものがあるのですか?
主にモンゴルやベトナムの山奥などで、土の中、葉っぱの裏、水の中などにいる微生物を採取します。しかし現地では良い設備があるわけではないのでなかなか大変です。テーブルのまわりで火をたいたりして無菌の状態を作り、雑菌が入らないようにするなど大雑把にみえますが繊細な作業になります。未開の土地が多いので、車が故障して砂漠の真ん中で動けなくなったりなど、危険も伴いますが薬をつくって社会に貢献したいという思いが研究者たちを支えています。
タネの順位をつける人

市販後のこともイメージしながら解析をしています。

Q.どのような仕事をしているのですか?
タネの候補を選ぶために薬物動態の試験を行い、ランキングをつけています。早い段階から市販後のこともイメージしながら研究を行っています。薬物動態の中でも解析を専門とし、データの解釈のしかたを他の研究者たちにもアドバイスしています。
Q.仕事のやりがいは?
調べれば調べるほど新しいことがわかってくることが魅力です。薬物動態だけでなく、薬効や毒性なども含めて全体を見渡すことを目指しています。