コンパニオン診断薬とは?

ツクルくんのイラスト

Q「コンパニオン診断薬」って、初めて聞きました。どんな薬ですか?

ミチ先生のイラスト

A薬といっても、治療薬ではありません。治療薬の効果が期待できるかどうか、患者さんの遺伝子の変化などを調べるために使う診断薬のことです。

ある治療薬が患者さんに効果があるかどうか、治療の前にあらかじめ検査することを、コンパニオン診断といいます。その診断のために使う薬が、コンパニオン診断薬です。コンパニオンとは「ともなう」という意味で、コンパニオン診断薬と治療薬は原則として1:1で対応しています。

個別化医療の治療薬の有効性を高め、より安全に使うためには、患者さんがその治療薬を使う対象であるかどうかを正しく見極める必要があります。例えば、ある治療薬が特定の遺伝子Aに変異がある病気に有効とします。遺伝子Aに変異のない患者さんには効果が期待できないので、あらかじめ患者さんの遺伝子変異の有無を調べておきます。このとき使われるのがコンパニオン診断薬です。

コンパニオン診断薬(例:遺伝子Aの変異がある人に有効な治療薬を使う場合)の解説図

ツクルくんのイラスト

例でいう遺伝子Aに変異がない患者さんは、どうするのですか。ほかの遺伝子の変異を調べるには、別のコンパニオン診断を行うのですか。

ミチ先生のイラスト

ツクル君、いいところに気がつきました!コンパニオン診断は原則1:1の対応なので、一つの遺伝子変異に対して一回のコンパニオン診断が必要となります。それに対して新しく登場した遺伝子パネル検査では、…ということを次に説明しますね。

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用語解説

コンパニオン診断薬
分子標的薬などを使えるかどうかを調べるために、治療薬の効果に関連する一つの遺伝子の検査に使う薬です。病気を治療する治療薬とは異なります。
コンパニオン診断
コンパニオン診断薬を用いて、ある治療薬が患者さんに効果があるかどうか、治療の前にあらかじめ検査することをいいます。コンパニオンとは「ともなう」という意味で、コンパニオン診断薬と治療薬は原則として1:1で対応しています。
個別化医療
患者さんの体質や病気の特徴に合った治療を行うことです。英語では「パーソナライズド・ヘルスケア(PHC)」「パーソナライズド・メディシン」といい、「オーダーメイド医療」、「テーラーメイド医療」、「プレシジョン・メディシン(直訳すると精密医療)」などと呼ばれることもあります。
遺伝子変異
遺伝子に起きた変化のことをいいます。遺伝情報が他の情報と入れ替わったり、別の情報が入り込んだり、欠損して情報がなくなってしまったりといった、さまざまな種類の変異があります。遺伝子が変化したために正常なタンパク質ができなくなり、病気の発症につながる場合があります。
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