抗体の構造とは?
抗体ってどんな構造をしているの?
抗体の基本的な構造はY字の形をしており、2本のH鎖と2本のL鎖からできています。異物と結合する部位と、免疫を担う細胞が結合する部位からなっています。
Y字の形の先端半分が抗原と結合する部分で、対応する異物ごとに異なる構造に変化するため、可変領域と呼ばれています。
可変領域以外は定常領域と呼ばれています。
用語解説
- H鎖(えっちさ)
- 抗体は、2本のH鎖と2本のL鎖からできていて、このうち分子量の大きいポリペプチド鎖(アミノ酸が鎖のようにつながったタンパク質)をH鎖と言います。
- L鎖(えるさ)
- 抗体は、2本のH鎖と2本のL鎖からできていて、このうち分子量の小さいポリペプチド鎖(アミノ酸が鎖のようにつながったタンパク質)をL鎖と言います。
- 可変領域(かへんりょういき)
- V領域とも言います。抗体のY字形の先端部分で、対応する異物によって異なる構造に変化するため、可変領域と呼ばれています。
- 定常領域(ていじょうりょういき)
- C領域とも言います。抗体のY字形の先端部分の可変部以外は構造やアミノ酸配列が変わらないので、定常領域と呼ばれています。
抗体は大きなタンパク質であるが、結合する抗原によって変化する部分は少しだけなのじゃ。