抗体医薬品とは?

抗体医薬品とは何か

抗体医薬品とは、抗体を利用した医薬品のことです。
抗体医薬品は、がん細胞などの細胞表面の目印となる抗原をピンポイントでねらい撃ちするため、高い治療効果と副作用の軽減が期待できます。
病気の原因の組織で過剰に作られるタンパク質を抗原として認識して結合する抗体医薬品もあります。

抗体医薬品とは?の図

がん細胞などの特定の細胞だけをねらい撃ちするなど、さまざまなタイプの抗体医薬品があります。

抗体医薬品の特徴とは

抗体医薬品は、従来の医薬品に比べ、薬剤の標的がはっきりしており、しかも副作用が少なく治療効果がより期待できます。

抗体医薬品の特徴

【メリット】

  • 有効な治療法がない難病やがんなどの病気の治療に期待できる

    たとえば、がん、関節リウマチ、感染症など

  • 高い治療効果と副作用の低減が期待できる

    がん細胞などの病気の原因をピンポイントで狙うことができるため、他の細胞や組織への影響が少なく、副作用リスクが低い

【デメリット】

  • 細胞の内側のものを抗原としにくい
  • 世界的な製造設備不足

    特殊で大規模な製造設備になるため、建設には莫大な費用が必要

抗体医薬品を大量に作ることができれば、メリットはさらに増えていきます。