植物に薬を作らせる方法とは?

未来ちゃん

Q植物に薬を作らせることってできるの?

ゲノム君1号

A今、遺伝子組換え技術を用いて植物に薬を作らせる研究が進んでいます。
トウモロコシに薬を作らせる具体的な方法は、植物に感染する細菌の遺伝子領域を取り去り、その部分に薬(タンパク質)を作る有用な遺伝子を導入してから、トウモロコシ細胞に接触させます。そうすると、薬を作る有用な遺伝子がトウモロコシ細胞に取り込まれ、核内のDNAに組み込まれます。次に薬を作る有用な遺伝子が組み込まれたトウモロコシを培養して、光や空気、水などが管理された植物工場で、そのトウモロコシを大量に栽培します。次に大量のトウモロコシから薬の成分を取り出して薬を作ります。

トウモロコシに薬を作らせるの図 トウモロコシに薬を作らせるの図

ばいおまなぶ先生

植物に薬を作らせる研究として、病気のワクチンをトウモロコシに作らせる研究、インターフェロンをトウモロコシに作らせる研究、他にも薬を稲やタバコ、イチゴ、ジャガイモなどに作らせる研究が世界各国で精力的に行われているのじゃよ。
将来、このような植物製薬工場で薬が作られる日がくるかもしれないのじゃ。

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用語解説

培養(ばいよう)
細胞や組織を体外に取り出し、人工的な条件で発育、成長、分化を遂げさせるさまざまな方法のことです。
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