遺伝子治療の将来とは?
将来の遺伝子治療ってどうなるの?
がんや動脈硬化(どうみゃくこうか)などの病気に対する遺伝子治療の研究が進められています。がんを例にあげると、がん細胞にがんを抑制する遺伝子や免疫を高める遺伝子を組み込んでがんを抑制したり、骨髄(こつずい)細胞に抗がん剤の副作用を抑える遺伝子を組み込んで、抗がん剤の副作用を抑えたりする治療の研究が行われています。
用語解説
- 動脈硬化(どうみゃくこうか)
- 動脈の壁が厚くなり弾力性が低下して、動脈の内側の空間が狭くなることです。
- 免疫(めんえき)
- ヒトの身体の細胞と物質が協力して身体に侵入したウイルスや細菌などの異物から身を守る巧妙な防御システムのことです。
- 骨髄(こつずい)
- 骨の内部にあり、血を作ることに関わる組織のことです。
たとえば、将来、がんの治療では抗がん剤だけではなく、病気に有効な遺伝子を患者さんの細胞に入れる治療が行われるようになるのじゃよ。