ゲノム創薬のメリットとは?
ゲノム創薬のメリットってなあに?
ゲノム創薬には、次のようなメリットがあります。
従来の薬の作り方と異なり、遺伝子の情報から病気に関係する遺伝子を同定して、ターゲットを絞り込んで薬が開発できるので、薬の開発期間が短くなります。
現在、酵素や受容体などのタンパク質に加え、mRNAやDNAまでも医薬品の対象となるため、3千から1万種類の薬を作ることができると予想されています。病気や患者さんの遺伝情報を利用して薬が作られるため、副作用が少なく高い効果が期待できる薬ができます。
用語解説
- 酵素(こうそ)
- 身体のほとんどの化学反応を助ける役割をする物質のことです。
- 受容体(じゅようたい)
- 細胞膜などに分布して化学刺激などの刺激を受けて、次の細胞などに情報を伝達する分子のことです。
- mRNA(めっせんじゃーあーるえぬえー)
- 細胞の核の中でDNAからタンパク質を作る情報をコピーしたRNAで、その情報にもとづきタンパク質が合成されます。
ゲノム情報による薬の開発、すなわちゲノム創薬によって、今後の医療は大きく変わっていくのじゃよ。