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PEOPLE

「笑顔」で研究チームを
盛り上げ、安全性評価の
未知の世界を拓く人。

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  • # 研究
  • # 創薬研究

竹藤 順子 Junko Taketo

研究本部 安全性研究部
2006年入社

ありのままの私を、
受け入れてくれた。

小さい頃から生物が好きだったという竹藤。大学進学時にはもともと興味を持っていた生物学を学びつつ、薬剤師の資格も取得できることに惹かれて薬学部を選択。大学ではダイオキシンの毒性についての研究に取り組んだ。「研究が面白く、大学院でも続けていきたいと思っていた頃、母の肺がんが発覚。研究なんてしている場合じゃないと、そのまま薬剤師として就職をしようと考えていたら、母が『好きなら続けてみたら。せっかくこれまで勉強してきたのだし。』と、大学院に進むことを勧めてくれたのです。そんな母の気持ちに応えて引き続き研究に取り組んでいる間に、革新的な抗がん剤の発売の機会に恵まれ、末期がんの母が一時的ではありますが回復したのです。とても感銘を受け、私も新薬の開発を手がけてみたいと製薬企業を志すようになりました」。

いくつか製薬企業を検討するなかで、竹藤の眼に最も魅力的に映ったのが中外製薬だった。バイオ医薬で世界の最先端を走っていたこと。ロシュとのアライアンスをいち早く決断するなど、日本の製薬企業としては大胆な戦略をとっていたこと。そして、面接時にありのままの自分を受け入れてくれたことが何よりも印象的だったと彼女はいう。「私は誰とでもフランクに接してしまう性格で、敬語も苦手でした(笑)。でも中外製薬の面接官の方は『そういう明るいところがいい』と私の個性を認めてくれた。入社後、上司になぜ採用されたのか聞いてみたところ、『笑顔が良かった』と本当かどうかわからない答えが返ってきたのですが(笑)、面接でのやり取りを通じて『この会社なら自分らしく働けそう』と感じました」。

研究者として、
感動と苦悩の日々。

そんな竹藤がこれまで10年以上に渡って究めてきたのが、実験動物を使った安全性評価だ。新薬候補となる物質を動物に投与し、体内で毒性作用がないかどうか、マネージできる作用かどうかを検証していく。評価する新薬によっては、実験動物のオペを行って必要なデータを収集していくこともあったという。ここで安全性が担保できれば、人による臨床試験のフェーズへと移っていくため、課せられた責任はとても大きい。「最近、中外製薬は抗体医薬品などのイノベーティブな新薬を続々と開発しています。どれも未知の作用や改変がされた薬なので、安全性を評価する手法も既存の方法でよいとは限らず、自ら知恵を絞って創り出していかなければならない。一筋縄ではいかないのですが、逆にそこに大きなやりがいを感じています」。

世界の最先端を行く中外製薬に身を置いていると、創薬に携わる研究者として驚かされることがたびたびあると竹藤。「当社が生み出した“バイスペシフィック抗体(左右の抗原結合部位が異なる抗原と結合できる抗体)”を初めて研究所で目の当たりにした時は、『医薬品にこんな発想があるのか!』と本当に感動しました。当時はまだ3年目でしたが、その安全性評価を担当させてもらえることになり、勉強が必要なことも多く苦労しましたけど、面白かったですね」。こうした前例のない抗体医薬品などは、従来の評価手法が通用しないケースも多い。たとえばマウス・ラットなどの小動物で作用しない時は、ターゲットとする動物を遺伝子ノックダウンなどの技術で改変し、模擬的に評価するなど新たなアプローチも必要となる。毒性作用の機序解明も重要で、動物だけでなく細胞を使った評価も組み合わせて考えていくこともある。評価手法も常に最先端を追い求めていかなければならず、それが中外製薬の安全性研究の醍醐味だと竹藤は語る。

リーダーとしても、私らしく。

竹藤が評価を担った“バイスペシフィック抗体”による新薬は、現在開発中だ。「一部ではありましたが、そこに自分が関われたと思うと、やはりとても嬉しい。こうして自分の仕事が社会に貢献していることをリアルに実感できる経験など、そう得られるものではない。それは中外製薬で研究者としてキャリアを積んで本当に良かったと思うことのひとつです」。最近は、ロシュやジェネンテックの研究者と交流する機会も増え、大きな刺激を受けているという竹藤。「特にジェネンテックはバイオ医薬品で世界をリードする存在であり、海外の優秀な研究者たちとディスカッションできるのはとても勉強になります。こうした環境も当社の魅力ですね」。

竹藤はいま、安全性研究のチームリーダーも任され、9名のメンバーを率いる立場だ。自ら研究者としてのレベルアップを図るとともに、若いメンバーたちのマネジメントにも力を注いでいる。その際、彼女が意識しているのが「笑顔」だ。安全性評価はチームで行う仕事。常に未知の領域に挑むプレッシャーはありますが、そんな時も互いに笑顔で接して相手を思いやることでチームの士気も上がり、きっとモチベーションも高まっていく。それをリーダーである私が自ら実践していきたいと思っています。バイオロジーが好きで、いままでにない薬を創り出していきたいという志にあふれた方がいらっしゃれば、ぜひ私たちの仲間になってほしいですね。中外製薬ほど最先端にチャレンジできる場所は、きっと他にはないと思いますから」。未来を担う若い研究者たちに、竹藤はそうエールを送る。

※本記事の内容は取材当時のものです。

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