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PEOPLE

タンパク質を自在に操って、
画期的な新薬開発を
加速させる人。

  • # 新卒
  • # 研究
  • # 創薬研究

上岡 美希 Miki Kamioka

研究本部 タンパク質科学研究部
2017年入社

中外製薬の高度な研究力に惹かれて。

幼い頃は病弱で、入院することもたびたびあったという上岡。そうした経験もあり、幼少期から医療には興味を持っていたが、加えて学生時代にサイエンスを研究することの面白さに魅せられ、医療に貢献できる領域で博士課程まで研究活動に打ち込んだ。「大学院で専門に取り組んでいたのは、タンパク質についての機能解析です。あるタンパク質について、病気に関連する機能を探るニッチな研究に携わりました。博士課程修了後、アカデミアで基礎研究を続けていくという選択肢もありましたが、より医療現場や患者さんとの距離が近い業界で、創薬という患者さんに届く製品を作ることを意識して研究することで、もっと直接的に医療に貢献したいと製薬企業への就職を決めました。なかでも中外製薬に惹かれたのは、抗体医薬品で業界をリードしており、独自の技術での特許取得や論文掲載が多く、研究にたいへん力を入れている企業だと感じたからです。」

採用面接の場でも、上岡は中外製薬のレベルの高さを感じた。「各部署の部長陣との面接でしたが、大学院での研究テーマを話したところ、その内容に対して非常に高度な質問が返ってきました。管理職である部長クラスの方がここまでサイエンスに深く通じていることに驚きましたし、そのことからも中外製薬の研究力の高さがうかがえました。」また、女性の研究者が多数活躍していることも大きな志望理由だったという。「院生時代に海外の学会に参加した時に、中外製薬の女性研究者の方とお会いしたこともありましたし、就職活動中に社員の方にお話をうかがうと、育児と両立されている女性研究者も多いとのこと。私も長く第一線で研究を続けたいという想いがあり、ここならそれが叶いそうだと入社を志望しました。」

若いうちから裁量を持って
自由に研究できる環境。

入社後、上岡が担うことになったのは、薬の標的となるタンパク質を作る研究。ここで作り出されたタンパク質は、薬の種となる分子のスクリーニングや、薬の作用の解析に使用される。「社内ではいくつも創薬プロジェクトが進められていますが、そこにタンパク質を調製する研究者が一人ずつアサインされます。中外製薬は若手にも責任ある仕事を委ねる文化であり、私も1年目から先輩の指導のもとでプロジェクトに参加し、2年目以降は担当プロジェクトでのタンパク質調製についてはすべて任されるようになりました。想像していた以上に若いうちから裁量を持って自由に研究させてくれる環境であり、それは中外製薬の大きな魅力だと思います。」

特にいま、中外製薬が力を入れている次世代薬の中分子医薬品は、標的となるタンパク質がなければ何も始まらない。上岡たちが担う責任もますます大きくなっている。「標的タンパク質は、作りたいタンパク質の遺伝子を細胞に入れて調製していきますが、一見きれいに出来上がっているようでも、まったく構造解析ができないというケースもよくあります。そうした問題を乗り越えた時はやはり気持ちが高まりますね。また、プロジェクト内で候補となる分子がなかなか取得できない時、標的を扱っている側から『ここに問題があるのでは?』とアイデアを出し、それが認められて解決につながった時もうれしいです。」薬の分子を作る側に有益な提案を行っていくためには、薬理や化合物に関する知識をもっと深めていかなければならないと語る上岡。研究本部内では、さまざまな領域のエキスパートによる勉強会が頻繁に開催されており、そこに積極的に参加して知識を高めていく努力を重ねている。

薬となる新たなタンパク質を創り、
患者さんに貢献したい。

中外製薬は研究環境の整備にも積極的に投資しており、それも研究へのモチベーションを大いに高めてくれると上岡は言う。「特に最近はオートメーションのための技術導入が進んでいます。これまでタンパク質調製はすべて自分の手で行っていて、一度に10~20程度扱うのが限界でした。いまではオートメーション化によって、週に500~1000のタンパク質の調製を処理できるようになり、これまで物理的に試せなかったことができるようになった。一方で解析すべきデータも膨大になっており、これからデータサイエンスグループと協業して、機械学習などを活用して効率的に解析できるツールも開発していく方針です。」

学生時代に味わっていた研究の面白さを、中外製薬でも存分に堪能している上岡。標的タンパク質を作るいまの仕事も、もっと深く究めることで創薬に貢献できると彼女は言う。「私たちが作ったタンパク質だと機能を阻害できるのに、非臨床開発に進んでマウスで実験するとうまく働かないことがたびたびある。そのギャップを埋めることができれば、創薬のスピードがもっと上がる。さらに、いまは薬の標的となるタンパク質を作っていますが、ゆくゆくは薬そのものとして患者さんに貢献できるような、抗体医薬品以外の新たなタンパク質をこの手で作り出してみたい。それが私の大きな夢です。」

※本記事の内容は取材当時のものです。

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