中外製薬 採用サイト

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PEOPLE

合成反応を究め、
新薬候補となる化合物の
新たな製造法の確立に挑む人。

  • # キャリア
  • # 研究
  • # 製薬研究

岩崎 浩太郎 Kotaro Iwasaki

製薬本部 製薬研究部
2017年入社

  • 学生時代

    大学院で有機合成化学を専攻し、海洋性天然有機化合物の合成研究で博士号を取得。
    (Angew. Chem. Int. Ed., 2012, 51, 9160)

  • 1年目

    アメリカに渡って博士研究員として勤務。天然物の合成に有用な反応開発を研究。
    (J. Am. Chem. Soc., 2014, 136, 1300)

  • 2年目

    帰国後、国内の大学に助教として勤務。食中毒の原因物質の合成研究を軸に、研究・教育活動に従事。
    (J. Org. Chem., 2017, 82, 13204)

  • 6年目

    中外製薬に入社。ペプチドの製造法の開発に取り組む。
    (WO2020111238A1)

  • 10年目~現在

    臨床候補となる低分子化合物の製造法を開発するプロジェクトのリーダーを務める。

ラボスケールではなく、
工業スケールで。

岩崎はアカデミアから中外製薬に転身してきた研究者の一人だ。海洋生物由来の天然有機化合物の合成研究で博士号を取得し、その後、アメリカに渡ってカリフォルニアにある研究所でポスドクとして天然物の合成に有用な反応開発に取り組んだ。帰国後は国内の大学に助教として勤務し、主に食中毒の原因物質の合成研究に従事した経歴を持つ。「もともとアカデミアにずっと身を置くつもりはなく、ゆくゆくは企業で医薬品の開発に携わりたいと考えていました。たまたま機会があって大学で研究を行っていましたが、ラボスケールではなく工業スケールで実社会に貢献できるような合成技術を手がけたいという想いが募り、30代前半で製薬企業への就職を決意したのです。」

そんな岩崎が注目したのが、大学の恩師から「非常に優秀な研究者がいる」と勧められた中外製薬だった。キャリア採用サイトをのぞくと、ちょうど医薬品の製造に関わるポジションを募集しており、しかも募集要項からペプチド合成に注力することが読み取れ、合成標的としても新しいテーマに挑戦できそうだと大いに魅力を感じたという。「以前にアメリカの研究所に在籍していた時、同年代の研究者たちが失敗を恐れず、野心的なテーマに挑んで成果を出していく様子を見て、大いに触発されました。私もリアルな医薬品開発の現場でぜひそうしたチャレンジをして成果を上げたいと、中外製薬への入社を志望しました。」そして岩崎は希望通り、ペプチド合成に携わることになる。

重要なのは、
解決すべき課題を見極める力。

ペプチド合成を手がけた経験はなかったものの、どんな標的でも基本的な合成反応の理論は変わらず、これまで蓄えた知見を応用しながら製造法の開発を進めていったという岩崎。「合成反応に関する課題を解決することには自信がありました。一方、アカデミアとは違って企業は達成すべきゴールが明確であり、そこに辿り着くためにどんな問題を解決すべきか、それを見極めることが難しかった。当初はそこに苦労しましたが、周囲にお手本となる優秀な先輩がたくさんいらっしゃり、そうした方々の発想にならって課題を探り出す能力を磨いていきました。」こうして苦労しながらも、岩崎は新しい視点からのペプチド合成の製造法を確立。臨床開発段階に入った新薬候補に採用され、大きな達成感を味わったという。

そして5年目から、岩崎は新たなミッションを担うことになる。臨床候補となる低分子化合物の製造法を開発するプロジェクトのリーダーを任されたのだ。「いまは自ら手を動かして実験するよりも、メンバーと積極的に議論して開発を統率していくことが私の役割です。研究員としての専門性と共に、部の代表として、プロジェクトを推進していくリーダーシップが求められ、私にとってまた新たな成長に繋がっています。つい先日、新しい製法を開発して、初のスケールアップ製造を成功し、これからいよいよ臨床開発に入っていく段階。仲間と力を合わせてプロジェクトを推進していくことが新薬開発につながり、最終的には患者さんへ貢献できる。そう実感できることに、今はやりがいを感じています。」

ゆくゆくは、
業界に影響を与えられる存在に。

中外製薬には、新しいことへのチャレンジを好むカルチャーがあると岩崎は言う。プロジェクトを率いる傍ら、新しい合成技術の探索にも意欲的に取り組んでいる。「日々の業務やプロジェクトで与えられたミッションをきちんとこなしたら、“新しいことを考える”時間を取ることを自分へのご褒美にしています。いま私が関心を持っているのは、統計と機械学習。これらを上手に活用して、従来のアプローチとの組み合わせで製造課題を解決したい。このアイデアを部署内に展開し、上層部も巻き込んで実現しようと画策しています。こうしたアイデアや提案を受け入れてくれるのも中外製薬の魅力ですね。」

岩崎はこれからも常に新しいことを追求し、同じ場所にとどまらず、色々な領域にアプローチし、様々な人とコラボレーションして自らを大きく広げていきたいと考えている。「ポスドク、助教時代の友人、知人のなかには、すでに優れた業績を上げて世界的に名前が知られている人もいます。彼らの活躍ぶりに非常に刺激を受けていますし、私も新しいことへ挑戦し続けることで、いつか業界にも影響を与えるような研究成果を挙げたい、と考えています」岩崎の志は、中外製薬でキャリアを積むごとにいっそう高くなっている。

※本記事の内容は取材当時のものです。

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