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PEOPLE

若くして
未来の医薬品につながる
新たなモダリティの
研究に挑む人。

  • # 新卒
  • # 研究
  • # 創薬研究

鈴木 隆 Takashi Suzuki

研究本部 バイオ医薬研究部
2016年入社

入社3年間で
新規抗体技術の特許を次々出願。

大学から大学院にかけて構造生物学を専攻し、生体分子の機能発現の構造基盤を解明することで、疾患の理解につなげる研究に取り組んだ鈴木。「私は小さい頃から、家族の通院に付き添う機会がたびたびあり、病気や治療に関心を持っていました。大学に進学する際も薬学部を志望し、なかでも“がん”が進展するメカニズムを構造的に解き明かしたいと、腫瘍に関連する分子の解析の研究に力を注いだのです。」そして博士課程を修了した後、研究者としてのキャリアを積む場として鈴木が選んだのが、中外製薬だった。「中外製薬はバイオ技術を大きな強みのひとつとする製薬企業であり、大学院まで培ってきた専門性を生かしながら創薬研究に従事できると考えて志望しました。」

そして入社後は希望通りバイオ医薬の創薬研究部門に配属となり、なかでも新薬の種となるリード抗体の取得に関係する仕事に取り組むことになった。「最初の3年間は、リード抗体取得の基盤技術の開発と、新規抗体技術の開発の両方に携わることになりました。特に新規抗体技術の開発では特許出願をいくつか果たし、早いうちから成果を上げることができました。手がけているのは先進的な領域であり、社内でもまだ前例がないため、入社したばかりの私のような若手も、大学院で身につけた知識や技術を生かして研究開発ができる。中外製薬はそうしたチャレンジを支援してくれる会社であり、1年目から自分の手で未知の領域を切り拓いていけるのは大きなモチベーションになりました。」

中外製薬初となるプロジェクトを託される。

そしてもうひとつ、鈴木が入社時からリード抗体取得と並行して取り組んでいたのが、低分子医薬品、バイオ医薬品、中分子医薬品の次に来る新規のモダリティの研究(創薬技術開発・コンセプト立案)だ。「私の部署では、自分の勤務時間の一定割合を中長期的な研究に自由に使ってよいという制度があります。それも利用して新しいモダリティの研究を進めていましたが、入社4年目に組織改正があって、プロジェクトとして研究開発を徐々に本格化させることになり、私がそのリーダーを任されることになりました。」若手にして大役を託されたことを意気に感じる一方、果たして自分に務まるのか不安もあったという鈴木。「このプロジェクトは大学と共同研究を進めており、この領域のキーオピニオンリーダーである教授とも対等にディスカッションしなければならない。最初は非常にプレッシャーを感じました。」

鈴木が研究に取り組むモダリティは中外製薬にとっても初となるチャレンジであり、社内にモデルとなる事例はない。外部の専門家との議論に懸命に臨み、そこから新たな知見を導き出し、プロジェクトを前進させていくことに奮闘する鈴木。「細胞を使ったモダリティをターゲットに研究開発を進めていますが、徐々に光明が見え始めており、共同研究先と一緒に上げた成果を特許として出願する段階にまで来ています。スタートした時はごく数名の小さなチームでしたが、この1~2年で新しいメンバーが次々と加わり、組織も拡大している。こうして目に見える形でプロジェクトが目標に向けて進んでいるのを実感できることに、いまは大きなやりがいを感じています。」

将来は経営的観点から、
より多くの患者さんの力に。

いま、鈴木がリーダーを務めるプロジェクトでは、新規のモダリティの技術開発の方向性が具体化しつつある。将来の開発研究を見据えて、薬理評価や毒性評価などの専門家もプロジェクトに参加し、創薬への機運が高まっている。「まだまだ前途多難ですが、私が研究しているモダリティが患者さんに近づいていると思うと、やはり気持ちが高揚します。このモダリティを使って生み出していく薬は、低分子医薬品や抗体医薬品、そして中分子医薬品でも満たせない治療ニーズに応えていくものであり、実現できれば患者さんに大きく貢献できる。薬を世の中に送り出すところまで見届けることがいまの目標です。」

中外製薬の創薬研究機能は、横浜に新たに誕生する一大研究所に集約され、これからさらにレベルの高い研究開発活動にチャレンジできるようになるだろうと語る鈴木。そして彼自身は、中長期的には研究者の枠を超えて、中外製薬の経営にも携わっていきたいと意気込んでいる。「もともとビジネスにも興味があり、チャンスがあればMBAも取得したいと思っています。そして創薬研究のバックグラウンドを生かし、未来に向けて中外製薬はどんな競争優位性を築くべきなのか、その戦略を企画するようなポジションを担ってみたい。そうした仕事を通して、経営的な観点からより多くの患者さんに貢献できる人財になりたいと考えています。」

※本記事の内容は取材当時のものです。

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