PNHについての悩みごとや疑問にお答えします。
PNHについての悩みごとや疑問にお答えします。
総合監修:
筑波大学医学医療系
医療科学・血液内科
教授 小原 直 先生
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)
についての日常の悩みごとや疑問
病気について
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は
遺伝する病気なのでしょうか?
PNHは遺伝する病気ではなく、
生まれつきかかる病気でもありません。
PNHは、血球のもとになる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)の遺伝子に、生まれた後(後天的)に変異が起こることで発症します。造血幹細胞の遺伝子変異は、生まれつき(先天性)ではなく、生まれた後に突然起こるもの(後天性)であるため、遺伝はしません。「遺伝子の変異による病気」ということで、PNHは遺伝する病気なのではないかと心配される方もいるかもしれませんが、遺伝によってPNHを発症する方はいません。つまり、PNHはどんな人が、いつ発症するかわからない病気ですので、PNHを疑う症状がある場合には、血液内科を受診してください。
全国にはどれくらいの数の
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の患者さんがいますか?
難病医療費助成を申請してPNHの治療を受けている
患者さんは全国で1,264人でした1)。
PNHはまれな病気で、治療が難しい病気として国から難病に指定されています(指定難病)。
2024年度に難病医療費助成制度※を利用してPNHの治療(抗補体薬による治療)を受けていた患者さんは、全国で1,264人でした。
※指定難病の患者さんが一定の基準を満たすことで申請して医療費の助成を受けることができる制度
1)令和6年度衛生行政報告例 第10章難病・小児慢性特定疾病
1:特定医療費(指定難病)受給者証所持者数、年齢階級・対象疾患別(2024年度).
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040359224(閲覧日:2026年1月13日)
何歳くらいで発症しますか?
どの年代の方でも発症する可能性があります。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は、小児から老年までほぼすべての年齢で発症し、初めてPNHと診断を受けたときの年齢は、20~60代までまんべんなく分布しています1,2)。研究報告によると、日本のPNH患者さんが初めて診断を受けたときの年齢の中央値は、45歳(10~86歳)とされています3)。
PNHと年齢の関係は、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の患者さんの男女比と年齢」をみてね。
1)難病情報センター. 発作性夜間ヘモグロビン尿症(指定難病62).
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3783(閲覧日:2026年1月13日)
2)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. 発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド 令和4年度改訂版. 2023年3月.
3)Nishimura J, et al. Medicine (Baltimore). 2004; 83: 193-207.
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は、
男性・女性どちらが多いですか?
性別による差はないとされています。
近年の報告では各国とも男⼥⽐がほぼ1:1とされており1)、性別による差はないとされています2)。
PNHと性別の関係は、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の患者さんの男女比と年齢」をみてね。
1)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. 発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド 令和4年度改訂版. 2023年3月.
2)難病情報センター. 発作性夜間ヘモグロビン尿症(指定難病62).
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3783(閲覧日:2026年1月13日)
どうして発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)になるのですか?
赤血球などの血球のもとになる
造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)の遺伝子に、
後天的に変異が起こることが原因です。
PNH患者さんの体では、造血幹細胞の遺伝子に後天的に変異が起こることで、PNHタイプ赤血球という異常な赤血球がつくられてしまいます1)。血液には、免疫システムで重要な役割を果たす補体というタンパク質があり、細菌やウイルスなどの外敵(病原体)から体を守るために、体内に侵入した病原体の細胞膜に穴をあけて破壊しています。PNHタイプ赤血球の表面には、補体の攻撃から赤血球を守るタンパク質(補体制御タンパク)がないため、本来は病原体の細胞を破壊するためのはたらきである補体の攻撃を受けて赤血球が破壊されてしまい、ヘモグロビン尿や貧血などさまざまな症状があらわれます1)。
PNH患者さんの造血幹細胞の遺伝子変異は、生まれつき(先天性)ではなく、生まれた後に起こるもの(後天性)です。そのため、PNHは、どんな人が、いつ発症するかわからない病気です。
正常な赤血球と“PNHタイプ赤血球”の違いは、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)を発症した患者さんの体で起こっていること」を、“補体”のはたらきについては、「参考:免疫と補体の役割」をみてね。
1)難病情報センター. 発作性夜間ヘモグロビン尿症(指定難病62).
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3783(閲覧日:2026年1月13日)
どのような症状がみられますか?
代表的な症状はヘモグロビン尿や貧血などですが、
患者さんによってあらわれる症状は異なります。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)患者さんの体のなかでは、血管内で持続的に赤血球が壊されており(「溶血」といいます)、さまざまな症状があらわれます。溶血によって起こる代表的な症状としては、ヘモグロビン尿、貧血、黄疸(おうだん)、胆石症があります1)。貧血が起こると、日常的に疲れやすい、息切れがする、倦怠感があるなどの症状がみられます。
また、溶血によって血液中の一酸化窒素(NO)の消費量が増えることが原因で起こる症状や合併症として、血栓症、慢性腎臓病、急性腎障害、肺高血圧症、嚥下困難(えんげこんなん)・嚥下痛(えんげつう)、男性機能の悩み、腹痛などがあります1)。
溶血によって起こる症状や、NOの消費量が増えることによって起こる症状・合併症は、「PNHはどんな症状があらわれるの?」を、みてね。
1)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. 発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド 令和4年度改訂版. 2023年3月.
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の
「ヘモグロビン尿」とはどのような状態ですか?
血液中のヘモグロビンが大量に尿に出ることにより、尿の色がコーラ色と呼ばれる濃い色になる状態です。
PNH患者さんは、血管内での溶血によって赤血球が急激に壊れてしまい、ヘモグロビンという赤血球に含まれる赤い色素をもつタンパク質が大量に尿に出てしまいます。 そのため、尿の色がコーラ色になることがあります。
PNHでは、特に早朝に目立つことが多く、貧血の程度によって色調が異なります1)。ヘモグロビン尿はすべての患者さんに必ずみられるものではなく、PNHの診断を受けたときにヘモグロビン尿がみられる方は、患者さん全体の約1/3と報告されています2)。
ヘモグロビン尿のイメージは、「溶血によって起こる症状」をみてね。
1)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. 発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド 令和4年度改訂版. 2023年3月.
2)Nishimura J, et al. Medicine (Baltimore). 2004; 83: 193-207.
溶血発作とはなんですか?
短時間で大量の溶血を起こすことです。
血液中のタンパク質である補体は、感染症、激しい運動、妊娠・出産、睡眠、手術などをきっかけに活性化します1)。感染症などをきっかけに補体が活性化されると、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)患者さんの赤血球が通常よりたくさん攻撃を受けてしまい、短時間で大量の溶血(溶血発作といいます)を起こしてしまうことがあります。
溶血発作が起こる主な要因は、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の患者さんにあらわれる溶血」をみてね。
1)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. 発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド 令和4年度改訂版. 2023年3月.
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は難病ですか?
治療が難しく、慢性の経過をたどるまれな病気として、国から難病に指定されています(指定難病)。
指定難病とは、「難病法」(難病の患者に対する医療等に関する法律)で、医療費助成の対象となる難病のことをいいます。PNHは、後天的(生まれた後)に赤血球などの血球のもとになる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)の遺伝子に変異が起こるまれな病気で、厚生労働省の「指定難病62」に分類されています1)。
病気の重症度分類で「中等症以上」に該当する場合や、「軽症」であっても高額な医療を継続する必要がある場合に、難病医療費助成の対象となります2)。医療費助成について詳しくは、血液内科の先生や主治医またはソーシャルワーカーの方にご相談ください。
重症度分類は、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の重症度分類」を、難病医療費助成制度は、「難病医療費助成制度」をみてね。
1)難病情報センター. 発作性夜間ヘモグロビン尿症(指定難病62).
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3783(閲覧日:2026年1月13日)
2)難病情報センター. 指定難病患者への医療費助成制度のご案内.
https://www.nanbyou.or.jp/entry/5460(閲覧日:2026年1月13日)
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は治りますか?
症状をコントロールするため、
基本的に治療を生涯続けることが必要です。
PNH患者さんの体のなかでは、遺伝子変異の影響によってPNHを起こすPNHタイプ赤血球がつくられ続けるため、症状をコントロールするためには、基本的に治療を生涯続けることが必要です。
病気の根本的な原因を取り除くことを目的とした治療法(根治療法)として造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)移植がありますが、合併症を起こすリスクも高いことから、基本的には薬で症状をコントロールすることが難しい重症の患者さんの場合に検討します1)。また、特別な治療を行わなくても、症状が自然になくなることがあるとの報告もありますが1)、その頻度は高くても5%程度とされています2)。
治療について、詳しくは、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の治療」をみてね。
1)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. 発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド 令和4年度改訂版. 2023年3月.
2)Nishimura J, et al. Medicine (Baltimore). 2004; 83: 193-207.
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は進行する病気ですか?
慢性の病気で、ゆっくりと進行します。
PNHはゆっくり経過し、多くは少しずつ進行します1)。PNH患者さんの体のなかでは、溶血が持続的に起こっているため、治療を継続することが大切です。近年では、病気や治療法に対する研究も進み、治療を適切に継続することで、症状をコントロールすることができるようになっています。
治療について、詳しくは、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の治療」をみてね。
1)難病情報センター. 発作性夜間ヘモグロビン尿症(指定難病62).
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3783(閲覧日:2026年1月13日)
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)に合併症はありますか?
溶血により赤血球から流れ出したヘモグロビンが
血管のなかの一酸化窒素(NO)と結合することで、
さまざまな合併症があらわれることがあります。
溶血が起こると、血液中のNOの消費量が増え、体内のNOの量が減ってしまいます。NOには血管や筋肉を柔らかくしたり、血管のなかに血のかたまり(血栓)ができるのを抑えたりする役割があり、NOが減ると全身の血管や筋肉が硬くなります。
このため、血栓症、慢性腎臓病、急性腎障害、肺高血圧症、嚥下困難(えんげこんなん)・嚥下痛(えんげつう)、男性機能の悩み、腹痛などの合併症があらわれることがあります1)。
NOの量が減ることによって起こる合併症は、「溶血により血液中の一酸化窒素(NO)の消費量が増えて起こる症状」をみてね。
1)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. 発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド 令和4年度改訂版. 2023年3月.
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)で
血栓ができやすいのはなぜですか?
溶血によって体内の一酸化窒素(NO)の量が減ることで、血管の収縮などが起こり、血のかたまり(血栓)ができやすくなります。
NOには、血管や筋肉を柔らかくしたり、血管のなかに血のかたまり(血栓)ができるのを抑えたりする役割があります。溶血が起こると、NOの消費量が増えて体内のNOの量が減ってしまい、血管の内側を覆っている細胞の機能障害が起こります。これにより、血小板の活性化や血管の異常収縮などを引き起こし、血栓ができやすくなると考えられています1)。
NOの役割や血栓症については、「溶血により血液中の一酸化窒素(NO)の消費量が増えて起こる症状」をみてね。
1)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. 発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド 令和4年度改訂版. 2023年3月.
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)に
似ている病気はありますか?
PNHと同じように貧血の症状などがあらわれる病気として、「再生不良性貧血」や「自己免疫性溶血性貧血」があります。
再生不良性貧血は、血液中の赤血球、血小板、白血球のすべてが減少する病気です。赤血球が減少するため、貧血の症状などがあらわれます1)。
自己免疫性溶血性貧血は、自分の赤血球に結合する自己抗体(自分自身の体の成分に対する抗体)ができて、赤血球が異常に早く破壊されることによって起こる貧血です2)。自己免疫性溶血性貧血にはさまざまな病型があり、原因もさまざまとされています。
なお、病気を見分けるには、専門的な知識や検査が必要です。気になる症状がある場合には、早めに血液内科を受診しましょう。
PNHに似ている病気は、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)と似ている病気はあるの?」を、抗体は、用語集の「抗体」をみてね。
1)難病情報センター. 再生不良性貧血(指定難病60).
https://www.nanbyou.or.jp/entry/106(閲覧日:2026年1月13日)
2)難病情報センター. 自己免疫性溶血性貧血(AIHA)(指定難病61).
https://www.nanbyou.or.jp/entry/114(閲覧日:2026年1月13日)
ほかの病気から発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)に
なることはありますか?
「再生不良性貧血」や「骨髄異形成症候群」と密接に関連しており、合併したり相互に移行したりすることがあります。
PNHは、血液中の赤血球、血小板、白血球のすべてが減少する再生不良性貧血という病気や、血球の数が少なく、質も悪くなる骨髄異形成症候群という病気と密接に関係しており、時に合併・相互移行します1)。いずれも、血球のもとになる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)が含まれている骨髄が正常に機能しないために、正しい血液細胞がつくれなくなった状態です。再生不良性貧血の5~10%は、経過観察中にPNHに移行するとされています2)。
再生不良性貧血については、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)と似ている病気はあるの?」と用語集の「再生不良性貧血」を、骨髄異形成症候群については、用語集の「骨髄異形成症候群」をみてね。
1)難病情報センター. 発作性夜間ヘモグロビン尿症(指定難病62).
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3783(閲覧日:2026年1月13日)
2)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. 発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド 令和4年度改訂版. 2023年3月.
日常生活で気をつけたほうがよいことはありますか?
感染症や手術により補体が活性化すると、溶血発作を起こしやすくなるため、注意が必要です。
血液中のタンパク質である補体は、感染症、激しい運動、妊娠・出産、睡眠、手術などをきっかけに活性化します1)。感染症などをきっかけに補体が活性化されると、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)患者さんの赤血球が通常よりたくさん攻撃を受けてしまい、短時間で大量の溶血(溶血発作といいます)を起こしてしまうことがあります。
気になる症状があらわれた場合には、血液内科の先生や主治医に相談してください。溶血発作を起こしていないかを確認するため、ヘモグロビン尿の症状が出ていないか(尿の色に変化がないか)にも注意しましょう。
また、感染症は通年で対策が必要です。感染症流行期以外でも対策を心がけましょう。
溶血発作が起こる原因は、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の患者さんにあらわれる溶血」を、日常生活で気をつけたいことは、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の患者さんに日常生活のなかで気をつけてほしいこと」をみてね。
1)発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ. 発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド 令和4年度改訂版. 2023年3月.
なぜ感染症に気をつけなければならないのでしょうか?
感染症をきっかけに、
溶血発作を起こすことがあります。
また、抗補体薬による治療を受けている場合は、
重篤な感染症にかかるリスクが高くなります。
感染症にかかると、免疫にかかわるタンパク質である補体が活性化します。そのため、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)患者さんの赤血球は補体からの攻撃を通常よりたくさん受けてしまい、多くの赤血球が壊されて溶血発作(短時間での大量の溶血)を起こしてしまうことがあります。
また、抗補体薬は、赤血球を守るために補体の活性化を阻害していますが、感染症の原因菌やウイルスなどを攻撃するはたらきが抑えられるため、重篤な感染症にかかりやすくなります。とくに、髄膜炎菌感染症は、発症すると生命にかかわることがあるため、注意が必要です。軽度であっても発熱などの感染症の症状が認められた場合には、すぐに血液内科の先生や主治医に連絡し、対処法について相談しましょう。
免疫と補体の関係は、「参考:免疫と補体の役割」を、感染症と補体の活性化は、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の患者さんに日常生活のなかで気をつけてほしいこと」を、髄膜炎菌感染症は、「PNH患者さんに気をつけてほしい髄膜炎菌感染症」をみてね。
家族はどんなことに気をつければよいでしょうか?
患者さんの体調の変化に注意し、
発熱など感染症の兆候がみられた場合には、
医師への連絡を促してください。
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)患者さんは、感染症をきっかけに、溶血の症状が重くなることがあります。また、抗補体薬の治療を受けている場合は、感染症にかかりやすくなるため、髄膜炎菌感染症など重篤な感染症への注意が必要です。
重篤な感染症の初期症状は、風邪やインフルエンザに似ており、患者さん本人が軽症と感じていても、急速に症状が悪化し、生命にかかわることもあります。軽度であっても発熱が認められた場合には、すぐに血液内科の先生や主治医に連絡し、対処法について相談するよう促してください。
感染症に関する注意は、「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の患者さんに日常生活のなかで気をつけてほしいこと」を、髄膜炎菌感染症は、「PNH患者さんに気をつけてほしい髄膜炎菌感染症」をみてね。
- 総合監修
-
筑波大学医学医療系
医療科学・血液内科
教授 小原 直 先生
2026年3月更新

ほかの病気と比べてPNH患者さんの数がどれくらい少ないのかは「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)患者さんの数」を、難病医療費助成制度の詳しいことは「難病医療費助成制度」をみてね。