PNHについての悩みごとや疑問にお答えします。
PNHについての悩みごとや疑問にお答えします。
総合監修:
筑波大学医学医療系
医療科学・血液内科
教授 小原 直 先生
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)
についての日常の悩みごとや疑問
病気について
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)は
遺伝する病気なのでしょうか?
PNHは遺伝する病気ではなく、
生まれつきかかる病気でもありません。
PNHは、血球のもとになる造血幹細胞の遺伝子に、生まれた後(後天的)に変異が起こることで発症します。造血幹細胞の遺伝子変異は、生まれつき(先天性)ではなく、生まれた後に突然起こるもの(後天性)であるため、遺伝はしません。「遺伝子の変異による病気」ということで、PNHは遺伝する病気なのではないかと心配される方もいるかもしれませんが、遺伝によってPNHを発症する方はいません。つまり、PNHはどんな人が、いつ発症するかわからない病気ですので、PNHを疑う症状がある場合には、血液内科を受診してください。
全国にはどれくらいの数の
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の患者さんがいますか?
難病医療費助成を申請してPNHの治療を受けている
患者さんは全国で1,121人でした1)。
PNHはまれな病気で、治療が難しい病気として国から難病に指定されています(指定難病)。
2023年度に難病医療費助成制度※を利用してPNHの治療(抗補体薬による治療)を受けていた患者さんは、全国で1,121人でした。
※指定難病の患者さんが一定の基準を満たすことで申請して医療費の助成を受けることができる制度
1)令和5年度衛生行政報告例 第10章難病・小児慢性特定疾病
1:特定医療費(指定難病)受給者証所持者数、年齢階級・対象疾患別(2023年度).
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040217272(閲覧日:2025年2月25日)
- 総合監修
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筑波大学医学医療系
医療科学・血液内科
教授 小原 直 先生
2025年4月更新
ほかの病気と比べてPNH患者さんの数がどれくらい少ないのかは「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)患者さんの数」を、難病医療費助成制度の詳しいことは「難病医療費助成制度」をみてね。