PNH患者さんに性別や年齢の特徴はある?
PNH患者さんに性別や年齢の特徴はある?
総合監修:
筑波大学医学医療系
医療科学・血液内科
教授 小原 直 先生
発作性夜間ヘモグロビン尿症
(PNH)ってなに?
PNHにかかりやすい
性別や年齢などの
特徴はあるの?
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH: paroxysmal nocturnal hemoglobinuria)は
まれな病気です。
患者さんに男女別、年代別などの特徴はありません。
発作性夜間
ヘモグロビン尿症(PNH)
患者さんの数※1
※1 全国で難病医療費の助成を受けてPNHの治療(抗補体薬による治療)を受けていた患者さんの数
PNHはまれな病気です。
PNHはまれな病気で、治療が難しい病気として国から難病に指定されています(指定難病)。
2023年度に全国で難病医療費助成を申請し、PNHの治療(抗補体薬による治療)を受けていた患者さんは全国で1,121人でした1)。
指定難病の患者さんは、一定の認定基準を満たしている場合に指定難病の治療にかかわる医療費の一部について、
申請を行うことで助成を受けることができます(難病医療費助成制度)。
詳しいことは「難病医療費助成制度」を参照してください。
日本国内の
PNH患者さんの数※2
1,121人
(2023年度)1)
日本人口で
100万人あたり
3.6 人2)
※2 全国で難病医療費の助成を受けて
PNHの治療(抗補体薬による治療)を
受けていた患者さんの数
ほかの病気と比べて、PNH患者さんの数は少ないの?
日本人に多い三大疾病(がん、心疾患※3、脳血管疾患)、糖尿病、高血圧の患者さんの数とPNH患者さんの数は下の図の通りです。
例えば、5つの病気のなかで一番患者数が少ない脳血管疾患患者さんの数が1,115千人3)に対して、PNH患者さんは1.12千人1)※4であり、PNH患者さんの数が少ないことがわかります。
全国のがん、心疾患※3、
脳血管疾患、糖尿病、高血圧、
PNH患者さんの数1、3)
横にスライドするとご覧いただけます
(抗補体薬による治療)を受けていた患者さんの数
発作性夜間
ヘモグロビン尿症(PNH)
の患者さんの
男女比と
年齢
性別にかかわらず、どのような年代の方でも発症する可能性があります。
患者さんの男女比はおおよそ1:1で、初めてPNHと診断を受けたときの年齢は、20~60代までまんべんなく分布しています4)。
PNH患者さんの男女比4)
初めてPNHと診断を
受けたときの年齢4)
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1)令和5年度衛生行政報告例 第10章 難病・小児慢性特定疾病 1:特定医療費(指定難病)受給者証所持者数、年齢階級・対象疾患別(2023年度).
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040217272(閲覧日:2025年2月25日) - 2)大野良之. 特定疾患治療研究事業未対象疾患の疫学像を把握するための調査研究班 平成11年度研究業績集-最終報告書-. 2000.
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3)厚生労働省. 平成29年(2017)患者調査の概況.
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/index.html(閲覧日:2025年2月25日) -
4)難病情報センター. 発作性夜間ヘモグロビン尿症(指定難病62).
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3783(閲覧日:2025年2月25日)
- 総合監修
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筑波大学医学医療系
医療科学・血液内科
教授 小原 直 先生
2025年4月更新