気候変動リスクの低減

中外製薬グループは、気候変動を地球環境保全のための重大な課題の一つと考え、GHG*1排出量の削減に取り組んでいます。この取り組みの一環として、エネルギー消費量の削減、営業車両へのエコカー*2導入の推進、2020年を目標年とする特定フロン*3全廃に向けた使用量削減の取り組みなどを行っています。
また、気候変動がもたらす影響は年々その深刻さを増しており、それに伴い、投資家を含むステークホルダーは、企業の事業活動における影響を適切に開示することを求めてきています。中外製薬では、こうしたステークホルダーの要求に応えるべく、「TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言」*4のフレームワークに基づき、シナリオ分析を進めており、それを通じた気候変動リスクと機会への対応とさらなる情報開示の充実に取り組んでいきます。

  • *1 GHG:Greenhouse Gas(温室効果ガス)
  • *2 エコカー:ハイブリッド車、高燃料効率車
  • *3 特定フロン:クロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)
  • *4 TCFD:自社への財務的影響のある機構関連情報を開示すること

GHG排出量の削減

環境パフォーマンスデータの第三者保証

中外製薬グループは、透明性・信頼性の高い環境情報を開示することは重要であると考え、毎年、環境パフォーマンスデータの第三者保証を受けています。2019年度のエネルギー起源のGHG排出量(スコープ1*5、2*6およびスコープ3*7 カテゴリ4(物流)*8カテゴリ5(廃棄物)*9および6(出張)*10)について、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を受けました。今後も、透明性・信頼性の高い情報を開示していくとともに、第三者保証を有効に活用し、環境マネジメントの継続的な改善を進めていきます。

  • *5 直接的な燃料使用に伴う排出量
  • *6 エネルギー起源の間接排出量(他社から供給をされたエネルギーの生成に伴う排出量)
  • *7 スコープ1、2以外の間接排出量(事業活動に伴う他社の排出量)
  • *8 物流センターから卸会社倉庫までの輸送に伴うGHG排出量
  • *9 事業活動から排出された産業廃棄物の処分と処理に伴うGHG排出量
  • *10 出張のうち航空機利用に伴うGHG排出量を算定

GHG排出量

スコープ1、2およびスコープ3排出量はそれぞれ、48,089トン、61,226トンおよび5,587トンでした。スコープ1排出量は、エネルギー起源の直接排出量を算定していて、ガソリン、軽油、重油、都市ガス、LPGが含まれています。スコープ3カテゴリ4排出量は輸送、配送(上流)のうち物流倉庫から卸倉庫までの輸送に伴うGHG排出量を、カテゴリ5排出量は産業廃棄物の処分と処理に伴うGHG排出量を、カテゴリ6排出量は出張のうち航空機利用に伴うGHG排出量を算定しています。
なお、エネルギーおよびCO2排出量算定に用いた各種係数はサステナビリティデータ集2019に掲載しています。

GHG排出量

機能別GHG排出量(スコープ1、2)

最も排出量の多い機能は工場で63,113トン、次いで研究所37,473トン、支店3,960トン、本社637トン、物流568トンとなっています。また海外研究・生産拠点で2,746トン排出しています。

機能別GHG排出量(スコープ1、2)

エネルギー種別GHG排出量(スコープ1、2)

最も排出量の多いエネルギー種は電力で59,929トン、次いで都市ガス44,089トン、ガソリン2,607トン、熱1,297トン、軽油347トン、重油158トン、LPG70トンとなっています。

エネルギー種別GHG排出量(スコープ1、2)

スコープ1、2排出量の推移

スコープ1、2排出量は、2018年比3%減の108,497トンでした。従業員1人当たりのCO2排出量も0.3トン減少しています。営業車両の削減・エコカー導入、さらにエコドライブを推進したことにより、ガソリン・軽油使用量が大幅に減少したことが主な要因です。

CO2排出量

エネルギー消費量の削減

中期環境目標におけるエネルギー消費量の削減目標は「従業員1人当たりのエネルギー消費量の2010年比(350GJ/人)20%削減」としています。
また、2019年度としてエネルギー消費量2018年比2%以上削減、CO2排出量2018年比2%以上削減を目標としていました。中期環境目標達成に向けた2019年の進捗状況は、総エネルギー消費量は2018年比2%減の236.7万GJ、従業員1人当たりのエネルギー消費量は2010年比10%減の320GJ/人でした。高エネルギー効率設備の導入、燃料転換だけでなく、エネルギー見える化システムを導入し、日々の事業活動における省エネ施策を進めていることが要因です。

エネルギー消費量

節電対策

中外製薬グループは、2019年夏季(5月~9月)のクールビズおよび冬季(1月~3月、12月)のウォームビズなど年間を通じた節電対策に取り組んでいます。日々の事業活動における省エネ施策を進めたことにより2019年の電力使用量は2018年差2,816MWh減の141,677MWhとなりました。

電力使用量

フロン類の使用中止/転換

中外製薬グループは、オゾン層破壊作用を有する特定フロンを使用する機器を2020年までに撤廃することを目標としています。
オゾン層破壊作用軽減フロンを使用する機器への転換活動を進めており、2019年の機器充てんされているCFC、HCFCの総量(保有量)は2018年差1,013kg減の2,746kgでした。2020年特定フロン全廃に向けた使用量削減に取り組んでいます。なお、機器に補てんした量(漏洩フロン量:補てんしたCFC、HCFCの量)も厳密に確認しています。

CFC、HCFC保有量の推移

エコカー導入状況

中外製薬は、2003年に営業車両へのハイブリッドカーの導入を開始し、2006年には「2012年末までに営業車両へのハイブリッドカー比率を50%にすること」を目標として導入率を引き上げてきました。2014年にはエコカー導入率60%以上および2020年までの燃費目標16km/L以上、2019年にはエコカー導入率80%以上と目標の妥当性を検証しながら、さらなる効率化を図っています。
2019年末の営業車両のハイブリッドカーおよび高燃料効率車の合計は累計1,278台、導入率は81%になり、目標である80%以上を達成しました。また、平均燃費は19.6km/Lとなり、目標である16km/Lを大きく上回っています。

営業車両へのエコカー導入の推移

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環境

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