中外ライフサイエンスパーク横浜の環境保全への取り組み

中外ライフサイエンスパーク横浜の施設コンセプトは、「Green Innovation Village~緑の中に点在する、最先端創造研究所」です。敷地内には緑を多く取り入れ、地域社会との調和を図ったデザインとしています。最先端の設備を導入し、省エネルギー化と自然エネルギーの利用による創エネルギー化を図り、CO2削減など環境にも配慮します。環境との共存を目指したサステナブルな施設設計となっています。

気候変動対策

中外製薬では気候変動対策を最重要項目と捉え、2050年までにCO2排出量をゼロとする、1.5℃目標に準拠した目標を掲げて取り組んでいます。中外ライフサイエンスパーク横浜では、エネルギー消費量削減やサステナブル電力導入を進めています。また、地球温暖化への影響が大きいフロンガスの使用についても自然冷媒へ転換していきます。

居住環境とエネルギー効率化の両立

オフィスでは最新のICT技術を活用した、採光・照明・空調制御を行い、人が滞在している場所に焦点を当て効率的に、照明、空調を行い、無人エリアは自動的に消灯や空調風量の低減を行います。また、窓ガラスのブラインドも日照に伴い自動で制御し、積極的な昼光利用を行っています。

画像センサを利用した省エネ照明制御、空調制御のイメージ図

太陽光発電装置の導入

居室棟の屋上には太陽光発電パネルを設置し、発電された電気は、事業所内に送電され、照明や空調に利用し、購入する電力量やCO2排出量削減に寄与します。

太陽光パネルの写真

エネルギーモニタリング装置の導入

全ての建物で使用する電力、冷暖房熱源のデータを収集することができるエネルギーモニタリング装置を導入し、エネルギー管理や省エネルギー対策立案に活用します。

エネルギーモニタリングのキャプチャ図

サステナブル電力の調達

2023年1月より、水力発電によるCO2排出の無いクリーンなサステナブル電力を調達購入し、CO2排出量削減を行います。

サステナブル電力のイメージ写真

自然冷媒機器の導入

実験室などで使用する冷凍冷蔵庫には炭化水素系冷媒使用の機種を採用し、脱フロン化しました。
また、実験用低温室や食堂食品用冷蔵室にはCO2冷媒を使用した冷却システムを導入しています。

循環型資源の利用

雨水の貯留&再利用

居室棟では、雨水貯留槽、雨水沪過装置を設けて、雨水の再利用をしています。
沪過された雨水は、主にトイレの流し水や屋外緑地への散水に使用して、水使用量の削減に取り組んでいます。

雨水の利用についてのイメージ図

緑化対策

地域景観との調和

敷地西側は敷地境界沿いに長さ約300mを超える大規模な緑地帯として整備し、前面道路の歩行者や近隣の建物に対して圧迫感を低減させると同時に緑豊かな景観形成を施しました。また緑地帯には地域にも開放された遊歩道を設け、地域アメニティ向上への貢献も図っています。

ライフサイエンスパーク外観の写真

桜並木の承継

敷地東側には柏尾川プロムナードの桜の景観に奥行を与えるよう敷地境界部分に線状に桜を植栽し、敷地西側の緑地帯にも広範囲に桜を植栽することで歴史ある桜の景観が面的な広がりをもって継承されるよう配慮しました。

ライフサイエンスパークの桜並木の写真

外部認証の取得

国際的な建築物の環境性能評価制度「LEED」における「LEED GOLD®認証」を取得

LEED®Leadership in Energy & Environmental Design)とは、非営利団体・米国グリーンビルディング協会(USGBC)が開発・運用をおこなっている建築や都市の環境性能評価システムであり、人や自然に対する安全、水・エネルギー等の資源保護、持続可能な物質循環推進など、地球環境に総合的に配慮した建築物であることを第三者機関が認証するプログラムです。
中外ライフサイエンスパーク横浜では下記のような取り組みが評価され、居室棟(W08)および研究棟(W03)において「LEED v4 BD+C: New Construction*」カテゴリーの「LEED GOLD®」認証を取得しました。

  • 敷地西側には近隣に開かれた広大な緑地帯を整備し、多様な植生をもつ屋外空間を創出しています。
  • 社員の通勤には公共交通機関利用を前提とし、事業所内で使用する車は電気自動車を採用しました。また、敷地内各所に電気自動車充電設備を設置しています。
  • 節水機器を採用し積極的な雨水利用をおこなうことで関連評価項目での最高得点を達成しています。
  • 建物の断熱性能や設備機器効率への配慮、太陽光発電設備の設置により、建物全体の省エネルギーに取り組んでいます。
  • 室内空気・温熱・光環境に配慮し、働く人々の健康に配慮しています。
  • 施工中は建設廃棄物のリサイクルに取り組み、高いリサイクル率を達成しました。

*LEED v4 BD+C: New ConstructionLEED認証においてv4(2013年11月にリリースされた最新バージョン)の、BD+C(Building Design and Construction:建物の設計と建設)分野で、New Construction(新築)を評価するカテゴリーです。

USGBCウェブサイト

居室棟(W08)に関する評価の詳細
https://www.usgbc.org/projects/chugai-life-science-park-yokohama-office

研究棟(W03)に関する評価の詳細
https://www.usgbc.org/projects/chugai-life-science-park-yokohama-lab03

横浜市建築物環境配慮制度(CASBEE横浜)で最高位「Sランク」を取得

横浜市建築物環境配慮制度は、建築主がその建物の「建築物環境配慮計画」を作成することによって、建築物の省エネルギー対策や長寿命化、周辺のまちなみとの調和、緑化対策など、総合的な環境配慮の取組を進めるもので、届出制度と認証制度の2段構成となっています。中外ライフサイエンスパーク横浜はCASBEE横浜認証制度で、最高位の評価「Sランク」を取得しています。

横浜市ウェブサイト
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/kenchiku/2022/0110casbee.html

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