
いざというときのために!
病気を持っている人の防災への備え6選
- コラム
- 暮らしのこと
- 防災

地震や津波、台風、豪雨、豪雪など、日本はさまざまな自然災害が多発する国。万が一の事態に陥った場合、不便な生活が続くことが予想されます。特に、病気を抱えている方にとって避難生活への備えは重要事項。日頃から、災害時への備えと心構えを確認しておきましょう。災害に備えるための6つのポイントをご紹介します。
6つのポイントを押さえておけば、災害時も安心・安全
災害時に備えて準備したいものはさまざまですが、特に大切なことを6つの項目に分けて解説します。
■Point1 かかりつけ医療機関に相談する
「災害で電話がつながらなくなったら」「交通機関がマヒして病院に行けなくなったら」「治療薬が足りなくなったら」など日頃から感じている不安は、抱え込まずにかかりつけの医療機関に相談してみましょう。医療機関ではこれまでの災害時の教訓を踏まえてさまざまな準備をしていることから、患者さんに合ったアドバイスをしてくれるはず。また、かかりつけ以外で自分の病気の治療をしている医療機関を調べておくことも大切です。
■Point2 患者カードを持っている方は、患者カードを常に携帯する
患者カードには、医療スタッフに伝えたい情報がまとまっています。すべての項目を記入し、普段から財布などに入れて携帯する習慣をつけましょう。かかりつけ以外の医療機関に受診するときにも役立ちます。
■Point3 自宅で災害時のシミュレーションを実践する
大きな地震が起きた際、倒れたり落下しそうな家具がないか、再点検を行いましょう。割れたガラスを踏まないように、厚底スリッパを常備しておくのもおすすめです。揺れが収まった後、外に出るための動線を確保しておくことや、自宅が危険な場合の避難所や、家族に安否を知らせる災害用伝言ダイヤルなどの確認も忘れずに。
■Point4 周囲とのコミュニケーションを深める
断水のため給水車から自宅まで水を運んだり、停電でエレベーターが使えず階段を上り下りしたりと、災害時には普段より体に負荷がかかる動作が必要になることも。困ったときに周囲にサポートをお願いする可能性を踏まえ、日頃から病気について伝えておくなど、円滑な人間関係を築いておくこともポイントです。
■Point5 避難時の持ち出しリストを作る
避難後3日間は「自分の身は自分で守る」ことを目指して、持ち出すもののリストを作っておきましょう。貴重品・避難用具・生活用品などと分類して用意することで不足しているものがわかりやすく、入れ忘れも防げます。製剤やお薬手帳、保険証特定医療費(指定難病)受給者証、障害者手帳など治療に関わるものも、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。紛失することも考えられるため、コピーを取ったりスマートフォンで撮影したりしておくと安心です。

■Point6 製剤の保管期間について確認する
治療薬の種類によっては、冷蔵保管しなくてはならないものがあります。避難所で冷蔵庫が使えない場合も考慮し、使用している製剤の室温保存可能な期間を事前確認しておきましょう。
自治体では、難病の患者さんを含む病気や障がいがある方向けの災害対策マニュアルや、避難時に役立つ「災害時医療手帳」などを準備しています。あわせて確認しておくことをおすすめします。
