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CROSSTALK

三本部連携座談会

中外製薬では、医薬安全性本部、営業本部、メディカルアフェアーズ本部を“ソリューション三本部”と命名し、三本部の連携を通じてコンサルテーション機能を充実させ、個別化医療(※1)の提案、地域医療や多職種連携への貢献など、顧客に応じたソリューションを提供しています。
中外製薬ならではのこれらの取り組みを推進している6名の社員に話を聞いてみました。

(※1)個別化医療:一人ひとりの体質や病気のタイプに合わせた治療を行うこと。例えば、患者さんの体質や病気に関連している遺伝子をより細かく調べた上で、個々の患者さんの体質や病気のタイプに合わせて治療を行うことを指す。

  • 三木 一男

    Kazuo Miki

    医薬安全性本部
    安全性コミュニケーション部 グループマネジャー
    1994年入社

    グループのリーダーとしてSE(セーフティ・エキスパート) の活動内容の設計と安全性関連の新規ソリューションの企画開発などを担当。医薬安全性本部における本部間連携の推進担当。

  • 円谷 尊彦

    Takahiko Tsumuraya

    医薬安全性本部
    安全性コミュニケーション部
    2006年入社

    SEとして医薬品の安全性情報の収集・分析・提供を担当。医療現場や営業現場と密に関わりながら安全性関連の問題解決を図っている。

  • 武井 隆二

    Ryuuji Takei

    営業本部 関東南統括支店
    エリア戦略推進部 室長
    1992年入社 

    がん領域におけるマーケティング戦略の企画立案と戦術展開を担うグループのマネジャーを務める。営業本部における本部間連携の推進担当。

  • 村田 貫

    Tohru Murata

    営業本部 関東南統括支店
    MR 課長
    2001年入社

    がん領域を担当するMRとして、自社製品の有効性および安全性を医療関係者にお伝えし、適正に使用いただくコンサルティング活動を推進。

  • 狩野 隆史

    Takashi Kano

    メディカルアフェアーズ本部
    メディカルリエゾン部 室長
    2015年中途入社

    マネジャーとしてMSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)を率いる立場。市販後のエビデンス創出に向けてのサポートを担当。メディカルアフェアーズ本部における本部間連携の推進担当。

  • 渡邉 知津子

    Chizuko Watanabe

    メディカルアフェアーズ本部
    メディカルリエゾン部
    2004年入社

    MSLとして、医療の現場でいまだ充足していないメディカルニーズを探り、それを埋めるためのエビデンス創出に向けた臨床研究の支援などを担当。

三本部が連携し、
あらゆる角度から患者さんと医療関係者の方々に貢献。

武井ここに集まった6人は、それぞれ2人ずつ三つの本部に属しているんですよね。私と村田さんが所属しているのが「営業本部」、狩野さんと渡邉さんは「メディカルアフェアーズ本部」、そして三木さんと円谷さんが「医薬安全性本部」。中外製薬はいま、この三本部が連携を深め、患者さんや医療関係者の方々に貢献していこうとしています。

狩野私と渡邉さんがいる「メディカルアフェアーズ本部」は、主に医師の方々に向けて臨床研究の支援を行っています。それを臨床現場で推進する専門家がMSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)であり、渡邉さんもそのひとりです。

渡邉いま私が務めているMSLは、市販後の医薬品に関して先生方と協力しながら、新たな治療法につながるエビデンス(科学的根拠)を創り出すことが最大のミッションです。先生方に医薬品の情報を提供するMRとは明確に役割が分かれていて、私たちは営業活動には関わらず、純粋にそのミッションを追求しています。

三木私と円谷さんが所属する「医薬安全性本部」はその名の通り、医薬品の安全性を担う部門。具体的には、市販後の薬の副作用情報を収集し、患者さんに適切に使っていただくための取り組みを行っています。それを現場の最前線で担っているのが、円谷さんをはじめとするSE(セーフティ・エキスパート)です。

円谷SEはまさに「安全性」に特化した専門職です。私は以前にMRの経験があるのですが、そこで感じていたのは、医師の方々が詳しく知りたいのは効能だけでなくむしろ副作用のことだということ。薬を患者さんに投与して本当に問題がないのかということが実は一番の関心事であり、先生方が抱えるそうした悩みに応えていく仕事です。

村田MRは各施設の担当責任者として窓口を務めています。担当施設の医師が臨床研究のニーズをお持ちなら、MSLである渡邉さんの協力を仰ぎ、副作用についてお困りのことがあれば、SEである円谷さんの知恵を借りる。それを我々MRがコーディネートして医療現場の課題解決に努めています。

中外製薬の理念を象徴するSEという仕事。
MRと連携して大きな信頼を獲得。

三木医薬安全性本部のSEは、数年前に設けられた比較的新しいポジションです。製薬業界では先駆けであり、副作用情報などの安全性に特化したこのような専門職をいち早く立ち上げたのは中外製薬らしいですね。

武井そう、中外製薬は昔から「安全性」を重視する文化が根付いています。その背景にあるのは、患者さんの健康を何よりも優先するという「患者中心」の理念。だから、ネガティブな副作用情報も積極的に収集し、医療関係者の方々へ公開しています。この三本部連携も「患者中心」の中外製薬の姿勢をさらに徹底したものです。

三木SEは中外製薬の安全性に対する取り組みを象徴するものですが、少し前まで社内でまだその存在をあまり知られておらず、私はマネジャーとしてSEの売り込みに奔走しました(笑)。SEの皆さんの努力の甲斐あって社内での認知も上がり、MRから「同行してほしい」とよく声がかかるようになりましたね。

村田SEの方々にはいつも助けてもらっています。円谷さんとも今、大規模な病院を定期的に一緒に訪問しているんです。

円谷村田さんからオファーを受けて、あるお客様のところに毎月訪問しているのですが、非常に厳格な方で、最初の頃は少し緊張していました。でも徐々に我々のことを信頼していただき、次第に何でも本音で相談させて頂けるようになったのが嬉しかったです。

村田そのお客様が病院で使用する薬を選ぶにあたって、最も重視していたのがその薬の安全性でした。そのニーズに円谷さんが応えてくれたからこそ、信頼していただけた。私だけではこうした関係は築けなかったでしょうし、まさにMRとSEが密に連携する中外製薬の姿勢が評価されたのだと思います。

MRとMSLとSEが協業することで、
先生方のニーズに応える

村田医師の方々に向けて医薬品のセミナーを企画する時も、よく円谷さんの力をお借りしています。

円谷先生方からのニーズが安全性に関するものであれば、私と村田さんでセミナーのコンテンツを考えて内容を詰めています。プレゼンするのも好きなので、自ら壇上に立つことも多いです。

村田一方で、先生のなかには「いま抱えている患者さんのためにこんな臨床研究に興味を持っている」「自らエビデンスを創ることに関わりたい」という方もいらっしゃいます。そんな時はメディカルアフェアーズ本部と連携し、MSLの渡邉さんにバトンタッチします。

渡邉先生方と臨床研究を進めて新たなエビデンスを創り出せれば、患者さんに新たな治療法をもたらすことができます。エビデンス創出は年単位で時間がかかりますが、中外製薬の薬が役立つ患者さんというのがより明確になれば、MRの方々が先生方に自社の薬を推奨する根拠になり、結果として力になれる。村田さんは先生の人柄なども含めてしっかりと情報を共有してくださるので、最初からスムーズにやりとりできています。

村田私一人の力ではどうにもならないことも、MSLやSEのような社内のさまざまな専門家の力を借りれば、ニーズにお応えして患者さんや先生方に喜んでいただける。それが三本部連携の醍醐味ですね。

渡邉MSLと SEもよく連携しています。私たちMSLは新薬発売前の治験段階から関わっているので、先生方から上市後の安全性の懸念点について意見をいただくことがあります。
そこで聞いたご意見を円谷さんたちSEのチームに共有して、市販後の安全対策を講じていただくことで、より安心して薬を使っていただく体制を整備しています。

円谷渡邉さんとはオフィスも同じフロアで席が近いので、お互いに何か問題があればすぐに声をかけて相談していますね。

活動内容は違えども、見据えているゴールは同じ。
だから一体感が生まれる。

狩野MR、SE、MSLでは、仕事の性格が大きく異なります。MRおよびSEの皆さんは、安全性情報や副作用情報を先生方にお届けすることで、今お困りになられている患者さんに貢献していく。一方、新しい治療法につながるエビデンスというのは一朝一夕で創り出せるものではなく、我々MSLのチームは必要な臨床研究を長いスパンでサポートし、5年後10年後の患者さんに貢献していく。活動の目的や時間軸は違いますが、見据えているゴールは同じ。だから一体感があるんです。

円谷部門間のコミュニケーションも良いですよね。中外製薬の社員は、内面に熱いものを持っていて、こだわりの強い人ばかり。みなさんとのディスカッションはいつも白熱しますし、互いに納得できるまで話し合う風土があります。

狩野そもそもコミュニケーション能力が高い人が、この三本部をはじめ社内には多いように思いますね。我々が担っているMSLは、一般的には高度な知識を持つ専門人財が務めるケースが多いのですが、中外製薬では営業本部や医薬安全性本部から異動してくる社員も多い。学術レベルが高いに越したことはありませんが、それよりも先生方ときちんとコミュニケーションを取り、相手を理解して自分の考えを的確に伝えられることが大切。そうした力を持つ人財が揃っているから、三本部連携がさらに機能するのだと思います。

渡邉私もMRからスタートして7年目にMA本部に異動し、本社勤務を経てMSLになりました。多様なキャリアを積んで自分の可能性を拡げられるのは、中外製薬で働く大きな魅力ですね。

「患者さんにとって最適な治療かどうか」を本気で考える。
それが三本部連携。

狩野先生方をはじめ医療関係者のお客様から中外製薬が評価いただけているのは、やはり「患者さん中心」が貫かれているからだと思うんです。この三本部連携も、けっして売上を伸ばすための戦略ではない。

村田我々の主力製品のひとつであるがん治療薬ですが、これは患者さんの生命に関わる重大な薬です。場合によっては副作用が生じますし、持病を持つご高齢の患者さんに使用するにはリスクを伴うこともある。それでも先生から中外の抗がん剤を使いたいと相談いただいた時、果たしてその治療法が最適なのか、MR、MSL、SEが知恵を結集させて答えを出していく。もし、他社の医薬品のほうがふさわしいと判断すれば、そちらをご提案することもあります。

円谷そう。自社の業績に繋がらなくても、それが患者さんのためになることなら、中外製薬ではマイナスの評価にはならない。だからみんな本質的な提案や仕事ができるのだと思います。

渡邉一人ひとりの患者さんに合わせて最適な治療法を提案しようという、そうした姿勢を全員が共有していますよね。

三木最適な治療法を提案するためのツールの整備にも力を入れています。例えば、中外の製品に関するあらゆる副作用情報を掲載したDB(データベース)ツールを開発し、MRはもちろん医師の方々もWeb上で自由に閲覧できます。また、医薬安全性本部、営業本部、メディカルアフェアーズ本部がさらに協業できる新たなツールも構築中。これが実現すれば、患者さんや医療関係者の方々に提供できる価値がいっそう大きくなるはずです。

武井こうした活動のもと、患者さんのために力を尽くされている医師の方々のパートナーとなり、志を同じくして患者さんに貢献していくのは、本当にやりがいがあります。私は組織をマネジメントする立場として、そうした仕事の喜びを誰もが存分に味わえるような環境づくりをおこなっていきたいですね。

※本記事の内容、および配属先・所属名称は取材当時のものです。

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