知的財産部 特許担当者の仕事とその魅力

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本インタビューに回答する社員

※中外製薬公式talentbook(https://www.talent-book.jp/chugai-pharm)より転載。記載内容・所属は2023年5月時点のものです

中外製薬の知的財産部(特許担当者)について

──まずは、中外製薬の知的財産部(知財部)について教えてください。日々どんな仕事をしていますか?

 

メインの業務は、特許を中心とした知的財産の権利化・維持と知的財産戦略の立案です。特許の権利化指針を社内で定め、明細書作成は外部の特許事務所に依頼をしています。

 

その他、製品化を進める上で、他社特許調査、特許係争対応や契約関連業務なども行っています。

 

こう聞くと、よくある知財部に思えるかもしれませんが、細かい点を見ると中外製薬の権利化業務はとてもユニークです。

 

──ユニークな部分、というと?

 

中外製薬の創薬の特徴は「技術ドリブン」です。特定の疾患をターゲットに決めて開発に取り組むアプローチとは異なり、疾患領域を限定せずに次世代抗体や中分子のような創薬に応用可能な新しい技術を先に開発して、その技術を医薬品に適用するという創薬のアプローチです。

 

研究者の発想と技術力により、患者さんに新しい価値を提供できる革新的な新薬創出に挑戦しています。独自性や価値の高い創薬研究には、技術やアイデアが欠かせません。そこを、知的財産で適切に保護しながらビジネスを前に進めていくというサポートを知財部では行っています。

 

それから、医療用医薬品を上市するまでには臨床試験や治験といった承認のためのプロセスがあり、販売までに時間がかかります。特許で技術を保護できる期間には限りがあるため、権利で製品をしっかり守るには研究部門、事業部門、臨床開発部門など幅広い部署とコミュニケーションを取りながら適切なタイミングで特許出願し権利化を進めていくという部分が特徴的です。 

 

具体的な知的財産戦略については、ぜひHPをご覧ください。
知的財産戦略|会社情報|中外製薬

 

 

ロシュとの関係性


──ロシュとの戦略的アライアンスに関わる業務についても特徴的ですので、お話を伺いたいです。

 

前述の通り、戦略的アライアンスによりロシュ製品を国内で販売し、また自社創製品をグローバル市場に展開する際にロシュに導出することもしています。ロシュを通じてグローバル市場に展開する際には、事業を保護するために幅広い国での特許ポートフォリオの構築が求められます。

 

一方で、ロシュの製品を日本で販売する際には特許的な問題がないか精査します。

 

 

中外製薬の知財部で働くおもしろさ

 

──では、ズバリ中外製薬の知財部で働く魅力・おもしろさはどこにありますか?

 

上市されるような製品を保護する特許ポートフォリオの構築といった、大きな仕事に関われて裁量権もあるのは、当社の知財部ならではの魅力・おもしろさだと思います!

本インタビューに回答する社員

教育面はどんな感じ?

 

──ユニークな部分も多いということですが、貴社の人財育成教育はどんな感じですか?

 

キャリア入社者には、OJTベースでメンターがついて指導をします。内容は入社された方のご経験によってフレキシブルに対応しています。とくに、知財部はキャリア入社の方の比率が高いので教育面は安心していただけると思います。

 

それから、ロシュ、ジェネンテック、シンガポールにある研究子会社の中外ファーマボディー・リサーチ(CPR)などへの海外派遣により、グローバルな知財経験を積む方も多いです。

 

大きな仕事に関われる裁量が与えられる一方、そのために必要な進め方やハードスキルなどの研修およびサートはとても充実している会社だと思います。

働く上で大切にしていること、ポリシー

──中外製薬の社員が働く上でのポリシー、大切にしていることなどがありましたら教えてください。

 

中外製薬では「患者中心」、「フロンティア精神」、「誠実」の3つの価値観に基づき事業活動を展開しています。

 

これは、フロンティア精神を持ち、イノベーションの追求を続けながら社会の期待や要請に応えるために常に誠実であること。それによって一人ひとりの患者さんに貢献していくことを明示しています。

 

私たちは、患者さんの命に直結する薬を扱っています。ですから、われわれの活動は本当に患者さんのためになっているのかを常に考え、行動する。これが「患者中心」という部分です。

 

そうした行動は、回りまわって医療関係者や患者さんからの信頼獲得につながり、選ばれる企業になっていくと私たちは考えています。薬は命に直結するもの、という特性もあいまって、当社では「誠実」というものをすべての行動の根幹に置いています。

 

また、新しいイノベーティブな発想は経営層だけが持っていればいいものではありません。一人ひとりが持っている良いアイデアを追及していこうということで、価値観のひとつに「フロンティア精神」を掲げています。

 

 

 大切にしている“言葉

 

私たちは「創造で、想像を超える。」をスローガンとしています。これまでの常識や枠組みにとらわれず、世の中の人々が待ち望むもの、そしてその期待を超えていくものを継続的に生み出すことにより、ヘルスケア産業のトップイノベーターを目指すという中外製薬の姿勢や社員の想いを込めています。

職場の環境について

──では、ここからは、知財部の職場環境について伺いたいと思います!さっそくですが、職場の雰囲気はどんな感じですか?

 

優しくて落ち着いた人が多く、若手でも意見やアイデアが否定されることが基本的にありません。新しい挑戦をしやすく、その挑戦に対する努力やプロセスもしっかり評価してもらえます。

 

タフな仕事は、しっかり上司や周囲がサポートしてくれて乗り越えていけるという安心を日々感じながら仕事ができています。

 

──中外製薬には転職して入社されたと伺ったのですが、前の会社と比べて感想があれば、ぜひお聞きしたいです!

 

活発な意見交換が行われ、お互いの意見を尊重し組み合わせながら物事を前に進めていくディスカッションの姿勢が心地よく感じています。

 

大切にしていること、で挙げた「フロンティア精神」はまさにこういった部分に現れていて、いいアイデアはどんどん取り入れていくという社風があります。

本インタビューに回答する社員

働きやすさ

 

──「働きやすさ」という面から見た貴社についても教えてください。


とても働きやすい会社です!


テレワークとコアタイムなしのフレックスタイムが取り入れられており、働く場所と時間の自由度が高いです。


私自身が子育て真っ只中なので、たとえば会議のある午前中は出社して、午後は子どもが早く帰ってきてもいいように在宅勤務にするといった働き方ができるのが助かっています。


会議の必要に応じて本社に行ったり、2023年4月に本格稼働した新研究所・中外ライフサイエンスパーク横浜で研究者とコミュニケーションをとったり、家で集中して仕事をしたり……。本当にいろんなところで仕事ができるのはすごく働きやすいと思っています。


また、本社はフリーアドレスで好きな席で仕事ができ、部署やグループを超えたコミュニケーションが取りやすく、つながりを広げていきやすいと感じています。


──貴社の知財部の幅広い部署とコミュニケーションを取っていく、という特徴にも好影響がありそうですね!休日や休暇、といった点についてもお話を伺えますか?


知財の仕事は自分でスケジュール調整がしやすく、長期間のお休みを取ることも可能です。普段の仕事も、みなさん予定表を公開しているので、お互い配慮して会議を設定したりしています。


あとは、男性の育児休職も積極的に取るよう推奨する風潮があります。期間は人によりますが、2022年度の育休取得率は約9割(※)でした。


中外製薬 ダイバーシティ&インクルージョン関連データ集より


周囲とのコミュニケーションを大事にすることによって信頼関係を構築でき、このようなフレキシビリティの高い働き方が実現されていると感じます。

求人募集の理由

 

──なぜ、知財部員の求人募集をしているのでしょうか?

 

中外製薬は成長戦略「TOP I 2030」を掲げ、ヘルスケア産業のトップイノベーターを目指しています。2030年にはR&Dを倍増させ、自社グローバル品を毎年上市するという高い目標を掲げています。

 

そして知財部はR&Dをサポートする部署なので、出てくる製品(アウトプット)を知財でしっかり保護するための人財を増強する必要があり、求人募集を行っています。

中外ライフサイエンスパーク横浜

▲2023年4月に開所した中外製薬の研究所「中外ライフサイエンスパーク横浜

 

 

──具体的に、どのような人物を求めていますか?

 

医薬品には、技術や製品が社会を必ずより良い方向に変えていくという絶対的な価値があります。

 

中外製薬では、知財はビジネスを支援し守るツールとして考え、出願・権利形成して終わりではなくビジネスにどう活用するかを積極的に考え、取り組もうとしています。ですから、知財の活用に興味があり、そこにコミットしたいという方にぜひ来ていただきたいと思っています。

 

また、組織や連携をすごく重視しているので、周りとかかわりあいながら刺激を受けて成長していきたい、という意欲のある方と一緒に働きたいと考えています。

 

──やはり、医薬品の知識や英語のスキルは求められますか?

 

薬学や化学のバックグラウンドは必ずしも求められていません。私自身も材料系の出身ですが、技術と社会をつなぐセンスのほうが求められています。

 

英語スキルについてですが、確かにロシュとのコミュニケーションなど、英語を使う業務は生じます。しかし、ネイティブ並みに流暢に話せるスキルより、英語を使ってコミュニケーションをとる姿勢のほうを求めています。

 

臆さずに英語コミュニケーションを取ろうとする方に来ていただければと思っています。

 

──中外製薬全体として、求めている人物像などがあればあわせて教えてください。

 

中外製薬では今、自律型人財を求めています。今後、私たちが会社として成長していくためには、自分で考えて周りを巻き込みながら行動できる人が必要だと考えています。

 

それから、誠実さはとても大事だと思います。「企業倫理は業績に優先する」という基本的な考えがあり、それくらい「誠実」というのは中外の根幹になる部分です。

 

──最後にひとこと、メッセージをお願いします!

 

たくさんお話させていただきましたが、このインタビューを見て中外製薬に興味を持っていただいた方がいれば、ぜひご応募くださると嬉しいです!

 

※ 取材・文:知財HR