事業所の社会貢献活動(2013年度)
地域社会とともに
中外製薬グループの事業所は、さまざまな社会貢献活動を行っています。2013年度に実施した社会貢献活動の中からご紹介します。
【本社地区】
東日本大震災の復興支援商品販売会を開催
2013年12月10日、11日の2日間、本社地区で2月に続いて2回目の復興支援商品販売会を開催しました。今回は、共催の三井不動産株式会社様からビル内のオープンスペース「harappa」を提供していただいたことにより、これまで社内限定で行っていた商品販売会をビルテナント企業の方々にもご案内することができ、より多くの方に復興支援にご協力いただきました。
開催中は販売スタッフとして「わわプロジェクト」、気仙沼市物産振興協会の方々がお出でになり、焼き菓子や食品、雑貨をはじめ、気仙沼の海産物や名産など被災地支援につながる物品を販売していただきました。会場では来場者がスタッフの皆さんに被災地の現状を尋ねる姿などもみられ、多くの方々の「東北を応援したい」という想いが改めて伝わってきました。今回の販売会にはのべ約800名の方々が来場し、約900点が購入され、50万円を上回る売り上げはすべて生産者、制作者に還元されます。
この販売会における商品の調達、販売は「わわプロジェクト」、気仙沼市物産振興協会および一般社団法人リアス観光創造プラットフォームにご協力いただきました。中外製薬は今後も継続的な販売会の開催をはじめ、さまざまな活動を通じて被災地の支援を行っていきたいと考えています。
【宇都宮工場】
東日本大震災の復興支援商品販売会を開催
2013年11月25日、26日の2日間、宇都宮工場は東日本大震災の被災地支援活動の一環として、現地商品の販売会を行いました。販売した商品は、当社がその活動を支援している「わわプロジェクト」と気仙沼市物産振興協会のご協力により揃えたもので、三陸の魚介類をモチーフとしたトートバッグやアクリルたわし、魚型の木製キーホルダー、福島をメッセージにしたピンバッジ、陸前高田の醤油、塩釜の藻塩などと、気仙沼名産のふかひれスープ、海苔、わかめ、鰹フレーク、ほやサブレや帆布バッグなどでした。
販売会場を訪れた従業員は品物を手に取り、この販売会のためにお越しいただいた気仙沼市物産振興協会、「わわプロジェクト」のスタッフの皆さんと言葉を交わしながら、商品の先にある制作者、生産者の復旧・復興への想いを感じているようでした。今回の販売会ではのべ約600名の従業員が来場し、約530点、おおよそ26万円の売り上げとなり、完売した商品も多数見られました。なお、販売会の売上はすべて生産者、制作者に還元されます。今後もさまざまな活動を通じて、被災地の支援を行っていきたいと考えています。
【鎌倉研究所】
鎌倉市立第一中学校の防災訓練を支援
2013年10月18日、地域貢献活動の一環として、鎌倉研究所とCSR推進部が共同で鎌倉市立第一中学校の防災訓練に協力しました。同校では、大地震発生時に学区内の津波被害が想定されていることから、単なる避難訓練にとどまらず、実際に自然災害が起きた際に自主的な行動がとれるよう、生徒の防災意識を高める取り組みが行われています。
当社は、関東学院大学理工学部、NPO法人コドモ・ワカモノまちingおよびNPO法人にじいろクレヨンと連携して訓練の企画と運営を行いました。防災意識を高める講演に加え「衣・食・住・トイレ」をテーマに掲げたコーナーを設け、新聞紙を用いた防寒対策、非常食の試食、段ボールでの間仕切り作りや仮設トイレ体験など避難所生活を意識した実践的な訓練を実施しました。今後も、地域社会との連携を深める活動を積極的に行っていきます。
【宇都宮工場】
小学生を対象に、総合学習授業を兼ねた「多機能トイレ調査」を実施
NPO法人CheckとNPO法人アクセシブル・ラボご協力のもと、宇都宮工場は宇都宮市立上戸祭小学校の5年生(104名)を対象に、地域福祉や他者を理解することについて学んでもらうことを目的に、総合学習授業を兼ねた「多機能トイレ調査」を実施しました。
2013年9月10日の事前授業では、車椅子バスケットボール選手による実演や車椅子体験を通じて、子どもたちに車椅子利用者の気持ちを理解してもらい、多機能トイレの必要性を学んでもらいました。また、9月17日には子どもたちを引率し、宇都宮市内の公共施設や商業施設などを訪れ、多機能トイレの機能や設置環境など15項目について調査を行いました。その成果を「多機能トイレマップ」として印刷物にし、11月2日、宇都宮餃子祭り(注)の会場である宇都宮城址公園で子どもたちと一緒に4,000枚を半日で配布し、来場された方々には大変好評でした。この活動を通して、障がいのある方や高齢者、子育て中の方々が不自由なく過ごせる社会環境を構築することの重要性を再認識しました。今後も社会貢献活動を通して地域および社会の発展に寄与したいと思います。
- (注)毎年秋に開催され、栃木県内外から約30万人が来場するイベント。
【本社地区】
「名橋『日本橋』を洗う会」に参加
2013年7月28日、中外製薬グループの本社地区の従業員と家族計34名が、「第43回名橋『日本橋』を洗う会」(主催:名橋「日本橋」保存会)に参加しました。本社地区は2007年以降毎年、橋洗いに参加しています。当日は天気に恵まれ、大人も子どももデッキブラシでゴシゴシと一生懸命に橋を磨きました。参加者からは、「日本橋に本社を構える企業の一員として、歴史ある日本橋の清掃に参加できることを誇りに思い、そのような機会に感謝している」「『歴史的建造物を大事にすること』の大切さを子どもに伝えることができる良い機会だ。この先もぜひ続けていただきたい」「毎日お世話になっている日本橋を洗うという貴重な経験ができた。皆で掃除をするとここまで綺麗になるものかと改めて実感致した。橋も心も洗われて家族で楽しめるこのイベントにまた是非参加したい」などの感想が寄せられました。
【藤枝工場】
ろう者女子サッカー日本代表チームにグランドを提供
デフリンピック(Deaflympics)は、4年に1度、世界規模で行われる聴覚障がい者のための国際総合競技大会で夏季大会と冬季大会があり、IOC(国際オリンピック委員会)が承認するオリンピック、パラリンピック、デフリンピック、スペシャルオリンピックの4つの国際大会の中の一つです。
今回のデフリンピックは、2013年7月26日~8月4日にかけてブルガリアのソフィアで開催されましたが、この国際大会に出場する「ろう者女子サッカー日本代表チーム」が、7月6日、7日の2日間、藤枝市で最終合宿を行いました。合宿ではチーム戦術の最終調整はもちろんのこと、“「もう一つのなでしこジャパン」として映画でも紹介されたことのある女子サッカー日本代表チームがあること”を地域にアピールするとともに、“地域との交流を通じて聴覚障がいのある子どもたちに夢を与えること”も目的の一つとされており、この目的に共感し少しでもお役に立てればとの想いから、代表合宿の会場として藤枝工場のサッカーグラウンドを提供いたしました。この合宿中、日本代表チームと地域の女子サッカーチームとの練習試合が行われ、地域との交流も図られました。
藤枝工場は天然芝のサッカーグラウンドを所有し、これまでも少年団からシニアの全国大会まで、幅広い年代のサッカー大会にグラウンドを提供しています。これからもこのグラウンドを通じて社会貢献を続けていきたいと考えています。
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