2023年10月19日

新研究拠点「中外ライフサイエンスパーク横浜」における自然冷媒遠心機採用(中期環境目標フロン類使用量2030年100%削減に向けて)

環境

中外製薬グループでは、持続可能な地球環境の実現に貢献すべく、2030年を最終年とする中期環境目標を策定*1し、環境保全活動を継続的に推進しています。この重点項目の一つとして、世界的にも最重要課題である気候変動対策を選定しており、温室効果ガスである冷蔵庫や空調の冷媒として使用されているフロン類の使用量を2030年までに100%削減するという目標を設定しています。フロン類の空気中への漏えいの抑制に取り組むとともに、温室効果の小さい自然冷媒*2などへ転換を進め、目標達成を目指しています。

この取り組みの一環として、2023年4月に稼働した新研究拠点「中外ライフサイエンスパーク横浜」では、自然冷媒を使用した冷凍・冷蔵庫・製氷機などの実験機器を積極的に導入しています。

実験機器である遠心機においても、環境負荷の少ない自然冷媒仕様を採用したことで、フロン類を使用した同等の性能の遠心機を採用した場合と比較して、R404a(地球温暖化係数:3920)を25キロ削減することができました。

これまで、遠心機を自然冷媒化することは技術的に難しいとされていましたが、当社からの依頼により、株式会社トミー精工(本社:東京都練馬区、代表取締役 富永健二郎)が技術開発し、自然冷媒化が可能となりました。施設の完成に合わせて導入した全ての多本過冷却遠心機は自然冷媒仕様となっています。

「中外ライフサイエンスパーク横浜」では、実験機器のみならず、福利厚生棟における自然冷媒空調システム採用などにも取り組んでいます。

今後も、国内外の関係会社を含めた全ての拠点において、自然冷媒を使用した機器への更新、さらに建築会社・設備・機器メーカーなどとの技術開発も積極的に進め、温室効果の小さい自然冷媒への転換を推進し、気候変動対策に取り組んでまいります。

        多本架冷却遠心機

中外ライフサイエンスパーク横浜

当社の気候変動対策について詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.chugai-pharm.co.jp/sustainability/environment/climate/index.html

*1 中期環境目標2030
 https://www.chugai-pharm.co.jp/sustainability/environment/action.html
*2 自然界の中に元々存在している物質を使った冷媒

  • Facebookのシェア(別ウィンドウで開く)
  • ポストする(別ウィンドウで開く)
  • Lineで送る(別ウィンドウで開く)
  • メールする(メールソフトを起動します)
トップに戻る