特集:「オンコロジーといえば中外製薬」そう言っていただける会社になるために

新製品の発売や適応拡大、既存製品群の成長によりがん領域で売上No.1になった中外製薬に対する社会からの期待は高まっています。わたしたちはがん領域の真のリーダーとなるため、CHUGAI ONCOLOGYというブランドを皆さまから信頼される最も強いブランドに育て、「オンコロジーといえば中外製薬」と言っていただけるようにさまざまな取り組みを始めています。

CHUGAI ONCOLOGYビジョン

中外製薬は、これまでオンコロジー(がん)領域を重点領域の一つに位置づけ、製品の普及に取り組んできました。しかしながら、国をあげてのがん対策への取り組み、とりわけ、患者さんが自ら参加してがん対策の推進に努めるなど、昨今のがん医療の環境は大きく変化しています。わたしたちは「患者さん目線」に立った活動を強化するために、2008年に「基本メッセージ」と「3つの活動方針」を策定し、全社一丸となって取り組むことを決定しました。同時に、中外製薬の目指す方向性を、「患者さんが希望を持って、前向きに立ち向かえるがん医療の実現」というビジョンで明示し、さまざまな活動を行っています。

活動方針の概要

1. がん治療の質の向上に貢献
革新的で有用な医薬品(がん治療剤)、すなわちがん患者さんの延命や治癒をもたらす薬剤の研究開発に資源を集中させることはもちろんのこと、副作用などの医薬品の安全性については正確な情報を迅速に提供することが、製薬企業として最も基本的で重要な活動です。
2. 標準治療の普及に貢献
2007年6月に策定された政府の「がん対策推進基本計画」の達成目標の一つであるがん医療の均てん化(注1)のためには「標準治療の普及」が課題です。従来のがん治療は主に医師の裁量で行われてきました。しかしながら、2000年以降には分子標的薬などの画期的ながん治療剤が導入されるにおよび、もはや医師のみによる薬物治療の実践はきわめて困難となりました。これからは、医師、看護師、薬剤師などで構成する「チーム医療」によらなければ、患者さんが希望を持てるがん医療を実現することはできません。こうした考え方のもとに、中外製薬は2006年から「チーム医療」の普及の支援活動を継続して行っています。
3. 環境づくりに貢献
インフォームドコンセントやセカンドオピニオンなどの普及により、患者さん自身が治療の決定に積極的に関与するようになってきました。また、インターネットの発達によって、患者さんがいろいろな情報を収集できるようにもなりました。こうしたなかで、中外製薬は「患者さんが希望を持って、がん治療に立ち向かえる環境づくり」のために、ウェブサイトでの情報発信や啓発活動に取り組んでいます。

(注1)
患者さんが全国どこでもがんの標準的な専門医療を受けられるよう、医療技術などの格差を是正していくこと。

2009年に実施した環境づくりに貢献する活動

患者さん向けがん情報サイトの開設

患者さん向けウェブサイト「がん情報ガイド」を新たに開設しました。本サイトでは、業界初のナビゲーション手法を用いて、氾濫する情報のなかから、それぞれの患者さんの状態に合ったがん治療や心のケアについての情報を専門家が分かりやすく解説しています。今後も内容を充実させながら、多くのがん患者さんに情報発信をしていきたいと考えています。

リレー・フォー・ライフへの協賛・従業員の参加

中外製薬は、がん啓発サポートキャンペーン「リレー・フォー・ライフ(RFL)(注2)」に2007年から協賛し、従業員がボランティアとして参加しています。2009年には本社だけではなく、支店や研究所からも参加者を募り、全国13カ所で、総勢340名が参加しました。そのうち3カ所では、Giant Colon(ジャイアント・コロン)を展示して大腸がんの啓発も行いました。2010年以降も、中外製薬の従業員がボランティアとして参加することによってイベントを盛り上げていく計画です。

Giant Colon

欧州の大腸がん患者会が、大腸がんを啓発するためにつくったトンネル型の風船模型です。高さは2m以上あり、トンネルに入ると腸の内側がどうなっているのか疑似体験できます。大腸がんやポリープなどを見ることができ、小さいお子さんから年配の方まで興味を持っていただくとともに、がん検診の大切さを理解していただきました。

(注2)
1985年に米国シアトルでアメリカ対がん協会のゴルディー・クラット医師が始めたがん征圧を目指すための資金集めを目的としたイベント。医師、患者さんやその家族などがチームを組んで24時間歩き続け、がんと闘う連帯感を育む場として、現在では世界20カ国で行われている。日本では2006年に茨城県つくば市で初めて行われた。(日本対がん協会サイトより)

ピンクリボン運動への協賛
チャリティコンサートへの特別協賛
患者さん向け情報誌の発行
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