2025年08月08日
障がい児を対象とした定期クラスへの支援
中外製薬は、障がいの有無や性別などにかかわらず、一人ひとりが自分らしく健康に、多様な人々とともに生きる社会の実現に向けて、さまざまな取り組みを推進しています。その一つに、障がいの有無にかかわらず子どもたちが運動を楽しむ機会を継続的に提供することを目的として、一般社団法人センターポール(以下、CP)の「CPアダプティブスポーツクラス」、一般社団法人HOKKAIDO ADAPTIVE SPORTS(以下、HAS)の「HASスクール」、一般社団法人日本アダプテッドブレイキン協会(以下、JABA)の「みんなのダンス教室・発表会」を支援しています。

CPアダプティブスポ―ツクラスの様子

HASスクールの様子

JABAみんなのダンス発表会集合写真
これらの団体が開催する定期クラスは、子どもたちが車椅子バスケットボール、車椅子テニス、車椅子ソフトボール、ダンスといったさまざまな運動を継続的に楽しむことができるとともに、他者との交流を通じてコミュニケーション能力や、自己表現、自己管理などの力を培う機会にもつながると考えています。今回、このような活動が子どもたちに与える影響を測ることを目的として、上記3団体の2024年度クラス参加者を対象に行ったアンケート結果をご報告いたします。
【アンケート結果】
- クラス合計実施回数:58回(2024年1月~2025年3月)
- クラス参加人数:計987名(同一参加者による重複カウントあり)
- アンケート回答協力者:42名
- 種目:車椅子バスケットボール、車椅子テニス、車椅子ソフトボール、マラソン、スキー、ダンスなど

*注:本アンケートは、一般社団法人センターポール(CP)、一般社団法人HOKKAIDO ADAPTIVE SPORTS(HAS)、一般社団法人日本アダプテッドブレイキン協会(JABA)の協力を得て実施しています。各団体が実施しているプログラムは異なりますが、設問を統一し集計しています。
*注:アンケート対象者は主に障がい児としています。プログラムの特性上、一部に健常者の回答(4件)が含まれています
*注:回答は一部保護者による代筆を含んでいます。
アンケート結果では、いずれの設問においても参加者のうち約8割以上の子どもたちが、自身のポジティブな変化を感じていることがわかりました。実際に、「新しいことに挑戦してみた結果、新たな勇気が出てきた」「できることが増えて自信につながった」「少しずつ相手の立場になって考えられるようになった」といった感想も届いています。
以上の結果から、定期的な運動機会を提供することは、運動機会の創出のみならず、子どもの自立・自律や社会性にも良い影響を与えることが示唆され、当社がこのような取組みを継続的に支援していくことは、その先にある共生社会の実現に寄与できると期待しています。
当社は引き続き、障がいのある⼦どもたちがさまざまな⼈との関りを持ち、多様な考えを育むことや、社会進出のきっかけにつながることを応援してまいります。
障がい者スポーツ支援のインタビューや動画はこちら
https://www.chugai-pharm.co.jp/sustainability/community/parasports/index.html