
中外製薬って
どんな会社?
中外製薬の特徴と強みを6つのQ&Aでご紹介します。

Q1どんな薬を扱っているの?
「医療用医薬品」に特化し、 革新的な医薬品を世界の患者さんに届けています。
「医療用医薬品」に特化し、革新的な医薬品を世界中の患者さんに届けています。
医療用医薬品とは、医師によって処方される、または医師の処方せんに基づいて使用される医薬品のことです。そのため、製品を店頭で見かけることはありません。
中外製薬は2004年にドリンク剤や殺虫剤などの一般用医薬品(OTC医薬品)事業を売却しました。以来、医療用医薬品の研究・開発・製造・販売を中心とする医療用医薬品事業に注力しています。
国内製商品売上高(領域別) (2023年)
国内ではがん領域の製品が売り上げ構成比で46.6%を占めています。骨・関節、自己免疫疾患、腎、神経疾患、血友病など、がん以外の領域の薬はスペシャリティ領域として国内販売しています。
- ※2 骨・関節、自己免疫疾患、腎、神経疾患、その他の領域

- ※2 骨・関節、自己免疫疾患、腎、神経疾患、その他の領域
研究開発型の製薬企業として、抗体医薬品では国内No.1のシェアを誇ります。有効な治療法の確立していない病気に対する革新的な新薬を開発し、十分に満たされていない医療ニーズ(アンメットメディカルニーズ)の充足に取り組んでいます。
中外製薬の売り上げ構成比の65%は、国が革新的な新薬の創出を加速する目的で導入した制度の対象品目となっています。この品目の対象となるのは、後発医薬品が発売されていない新薬のうち一定の要件を満たすものとなっており、中外製薬が革新的な新薬を開発・製造・販売していることが分かります。
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抗体医薬品売上
国内シェア*1No.1
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新薬創出加算品目の
売り上げ構成比率65%(2023年)
*1 Copyright © 2024 IQVIA. 出典:医薬品市場統計 2023年12月MATをもとに作成 無断転載禁止 市場の範囲は中外製薬定義による

Q2外資系企業なの?
2002年にスイスのロシュ社と戦略的アライアンスを開始しました。
ロシュ社の保有株式比率は59.89%と過半数を占めていますが、中外製薬は社名を変えずに日本の上場企業であり続け、自主独立経営を行っています。
戦略的アライアンスにより、抗がん剤を中心としたロシュ・グループの画期的な医薬品を国内で独占販売できるようになり、自社製品のグローバル展開も強化されました。
ロシュ社とは
ロシュ社は、1896年に設立されたスイスのバーゼルを本拠地に置く世界有数の製薬企業で世界150カ国以上でビジネスを展開。バイオに強みを持ち、「医薬品」と「診断薬」の2つの事業を主軸に幅広い領域で医療に貢献しています。
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メリット1
ロシュ社製品の国内独占販売
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メリット2
自社製品のグローバル展開
このユニークなビジネスモデルにより、中外製薬は安定的な収益基盤を確立し、より革新性の高い技術・創薬へ集中投資できるようになりました。
2024年売上収益
(2002年 ロシュ社との提携前比)
約7倍
2024年営業収益
(2002年 ロシュ社との提携前比)
約21倍
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Q3ずばり、創薬の強みは?
国産初の抗体医薬品を創製したパイオニアとしてバイオに強みを持ち、さらに新たなモダリティとして中分子医薬品の研究開発に注力しています。
1980年代からバイオ医薬品の創製に取り組みました。この経験が抗体医薬品の創出につながり、独自技術の開発に結びついています。バイオ医薬品のひとつである「抗体医薬品」は、特定の細胞や分子にピンポイントで作用することにより高い治療効果と副作用の軽減が期待できる医薬品です。中外製薬は2005年に国産初の抗体医薬品を世に送り出すことに成功。その後、自社創製品が9回にわたり米国のBreakthrough Therapy指定*2を受けるなど、革新的な医薬品を世界に届けています。
抗体医薬品、低分子医薬品に続く第3の創薬モダリティ(治療手段の分類)として、中分子医薬品の研究開発に注力しています。
創薬モダリティとは、薬をつくるアプローチ手法のこと。
中分子は低分子と抗体(高分子)の間に位置づけられる化合物です。疾患のターゲット分子と結合する特異性が高く、細胞内のターゲットにも結合でき、経口投与が可能といった特徴があります。
中分子医薬品は、低分子と抗体医薬のメリットをあわせ持つ創薬モダリティとして期待されています。
Breakthrough Therapy (画期的治療薬)*2
指定 9回
国内で研究開発した6つの自社創製医薬品が9回にわたり米国食品医薬品局(The U.S. Food and Drug Administration:FDA)から「画期的治療薬(Breakthrough Therapy)*」に指定されています。(2025年2月末時点での累計)
自社創製品の
グローバル承認国数
110カ国以上
国内で研究開発した自社創製品が、110ヶ国以上の国で承認されています。(2025年2月末時点)
創薬研究の拠点として「中外ライフサイエンスパーク横浜」が2023年より稼働。国内外の研究拠点での活動とオープンイノベーション促進により、中外独自の創薬エンジンの加速を目指しています。

Q4AIなどデジタルの活用は?
DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、AIなどデジタルを活用した生産性の向上と価値創出に取り組んでいます。
全社DXの推進においては「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」を策定。デジタルを活用して革新的医薬品の継続的な提供を目指すと共に、研究開発から生産・販売まで全てのバリューチェーンにわたる生産性向上に取り組んでいます。
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CHUGAI DIGITAL ACADEMY
データサイエンティストなど社内デジタル人財を体系的に育成する仕組みを整備。充実した講義・OJTによる実務への適用をサポートしています。
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Chugai Cloud Infrastructure(CCI)
全社共通のデジタルIT基盤。マルチクラウド環境でセキュリティガバナンスの強化および効率的な統合運用管理を実現しています。
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スマートファクトリー
工場の医薬品生産において、人とオペレーションのデータ連携・最適化する「スマートファクトリー」の実現を目指しています。
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AI創薬
医薬品開発における標的分子の探索や、抗体医薬品はじめ創薬モダリティでの分子設計にAIを活用。医薬品開発の成功確率向上と創薬プロセスの効率化を目指しています。
DXプラチナ企業に選定
中外製薬は、日本企業のDXを加速することを目的に、経済産業省が選定するDX銘柄において、特に傑出したDXの取り組みを継続している企業として「DXプラチナ企業2023-2025」に選定されています。

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Q5どんな人が働いているの?
多様な社員が働いています。連続的なイノベーションが創出される組織風土の醸成を目指し、人財マネジメント方針を策定・推進しています。
- *1 連結、2024年12月31日現在
- *2 部下のいる管理職、国内中外製薬のグループの在籍ベース
- *3 2023年単体在籍ベース
- *4 単体の有価証券報告書ベース
- *5 2004年 - 2023年の累計
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Q6社会・環境への取り組みは?
さまざまなステークホルダーとともに、医療課題の解決や地球環境保全に取り組んでいきます。
中外製薬は、事業活動を通じて社会課題を解決し、社会・コミュニティと共に発展していくことを目指しています。社会との共創価値を創造する当社のサステナビリティへの取り組みは、ステークホルダーの皆さまからの高い支持につながっています。
地球環境の保全に向けた
電力調達やCO2排出に配慮した活動を行っています。
サステナブル電力比率
国内事業所
100%*
*安全性情報提供
エネルギー起源
CO2排出量
55%削減*
*2023年 : 2019年比
患者さん中心の高度なソリューションの提供を目指しています。
医療関係者のエリアごとの多様化するニーズにきめ細かく対応できるソリューション提供体制を構築。チーム医療の推進や地域医療連携の促進に向け、各種情報提供や勉強会の開催、行政と連携した啓発活動などに努めています。また、医薬品の適正使⽤を推進し、医療現場で安心して使用いただくために、業界をリードする医薬安全性マネジメント体制を構築し、安全性情報の収集・評価・提供を行っています。
医療関係者からの満足度
(がん領域、MR以外からの情報入手)
No.1*
*MCI DIGITAL『医師版マルチメディア白書2023年春号』 がん診療医師対象 インターネット総合1位」に基づく
医療関係者からの満足度
(安全性情報提供)
国内No.1*
*インテージヘルスケア「2023安全性情報ニーズ把握のためのアンケート調査」の全回答者合計結果に基づく
社会・環境への積極的な
取り組みは、社外の評価機関などから評価をいただいております。

