2021年11月16日

アジアの開発途上国における質の高いがん医療の推進に向けCity Cancer Challenge Foundationとディスカッションシリーズを開催

  • City Cancer Challenge Foundationとのパートナーシップ2年目の取り組みとして、7~9月にかけてアジアにおける質の高いがん医療の推進に向けたディスカッションシリーズを毎月開催
  • 医療関係者を中心に計300名以上がオンラインで参加し、治療ガイドライン策定に向けたディスカッション内容をまとめたエグゼクティブサマリーを発表

 中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:奥田 修)は、グローバルヘルスへの取り組みとして、City Cancer Challenge Foundation(以下、C/Can)とのパートナーシップにより、アジア地域における質の高いがん医療の推進に向けたディスカッションシリーズを開催したことをお知らせいたします。

 中外製薬は、昨年、C/Canとの提携の下、ミャンマーでチーム医療の推進プロジェクトを実施しました。パートナーシップ2年目となる今年は、アジアにおける複数の開発途上国を対象に、質の高いがん医療の推進を目的としたオンラインによるディスカッションシリーズを、7月~9月にかけて毎月開催しました。

 3回にわたるシリーズを通じ、バングラデシュ、ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ミャンマーなどを含む17カ国から、計300人以上の医療関係者、地域保健局、地域社会や民間企業の代表者が参加しました。専門分野横断的な多職種連携チーム(MDT:Multi-Disciplinary Team)医療のアプローチの強化、乳がんおよび子宮頸がんにおけるリソースに適したガイドラインの開発など、地域の医療関係者が直面する障壁と、成功のための要因について、幅広い参加者による活発な議論が行われました。各回の内容は、C/Canウェブサイトにおいてエグゼクティブサマリーとして公表されています。今後、患者中心のMDTアプローチとリソースに適したガイドラインの開発につなげるべく、C/Canのプロジェクトを通して各国の保健省などと議論するためのコミュニケーションツール又は参照資料として活用されます。

エグゼクティブサマリー:https://citycancerchallenge.org/driving-quality-cancer-case-in-asia/

 国立がん研究センター中央病院 腫瘍内科医長 野口 瑛美先生は、「このディスカッションシリーズはアジア地域のがん医療という重要な課題に焦点をあてました」と述べるとともに、「C/Canのネットワークの国際的専門家と現場の声を伝える地域コミュニティが学びと経験を共有することによって、地域のニーズと実情に根ざした検討を行うことができます」と語っています。

 中外製薬代表取締役社長 CEOの奥田 修は、「中外製薬は、事業活動を通じたESGの取り組みにより、社会課題解決をリードする企業として世界のロールモデルとなることを目指しています。コロナ禍による制約が継続する中、今年もC/Canとのパートナーシップを通じ、アジアにおけるがん医療の質の向上を目指した活動が実施できたことを嬉しく思います」と述べるとともに、「本イベントにおける対話が、今後各地域のリソースに沿ったガイドラインの開発に役立つことを期待しています。今後もグローバルヘルスへの貢献を目指し、地域のニーズや医療実態に寄り添い、中外製薬の強みを活かした活動を続けてまいります」と語っています。

 がんは、アジアの低・中所得国(low-and middle-income countries; LMICs)を中心に、ますます深刻な問題となっています。2020年、国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer; IARC)は、これら地域においてがんにより亡くなる方は580万人以上と推定しています。これは、世界1,000万人のがんによる死者数の半数以上を占めることを意味します。

 中外製薬およびC/Canは昨年、ミャンマー・ヤンゴンで患者さん中心の質の高いがん医療へのアクセス向上を目的として活動し、多職種連携によるチーム医療アプローチと、地域の状況・リソースに合ったガイドラインの開発、普及、浸透を支援しました。地域・対象者の幅を大きく拡大した今年のディスカッションシリーズは、C/Can、Asia Cancer Centres Network Alliance(ANCCA)、国立がん研究センター(National Cancer Center Japan; NCCJ)およびインドのTata Memorial Hospitalの協力により実現しました。

実施概要
テーマ:  専門分野横断的な多職種連携チーム(MDT)医療アプローチの障壁と成功のための理解
開催日:  2021年7月30日、8月23日、9月24日
対象:   バングラデシュ、ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ミャンマーなどを含むアジア
      17カ国の医療関係者(医師、看護師)、保健局、地域社会および民間企業
参加人数: 計300名以上
開催形式: オンラインにて実施
目的:   地域の医療専門家が直面する障壁と、成功のための要因について理解を深め、がん医療の水準向上に貢
      献する
内容:   がん治療のチーム医療推進における課題および経験の共有や、アジア各都市のリソースに適した浸潤性
      乳がん・子宮頸がんのガイドライン開発・策定に向けたディスカッションを行う
当日の様子:以下の中外製薬公式YouTubeチャンネルにて、ハイライトビデオが視聴可能
      https://youtu.be/aqWeosTeW9w

【参考情報】
患者さん中心の質の高いがん医療の実現に向けたCity Cancer Challenge Foundationとのヤンゴンにおけるパートナーシップについて(2020年7月20日)
https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20200720150001_1000.html

質の高いがん治療について
 質の高いがん治療は複雑であり、各医療関係者が適時適切に患者さんに付加価値の高いケアを提供することで、チーム全体として適切な機能が働くようにする必要があります。医療関係者間のコミュニケーション不足は、治療計画の遅延、治療効果の低下、検査の不必要な重複、医療資源の誤った配分、不完全なフォローアップなど、患者さんのQoL低下につながる可能性があるためです。加えて、医療関係者の時間不足や労働負荷に対して、保健局などの行政による支援や、地域社会との連携も重要となります。

City Cancer Challenge Foundationについて
 City Cancer Challenge Foundation(C/Can)は、公平で質の高いがん治療へのアクセス向上に取り組むことにより世界中の都市を支援しています。C/Canは都市ベースのパートナーシップイニシアチブであり、官・民の関係当事者ががんへの対策を共同で立案、計画、実施する方法を変革することにより、世界各国で質の高いがん治療へのアクセスを改善することを目的としています。このアプローチは、現地の状況理解を反映した、グローバル、地域および現地パートナーネットワークのサポートにより、データに基づいた解決策を作り上げることで、都市が国レベルの影響を与えることができるという基本原則に基づいています。ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会2017で国際対がん連合(UICC)により設立され、2019年1月にスイスの独立財団となりました。

中外製薬におけるグローバルヘルスへの取り組み
 中外製薬は、SDGs開発目標において、中外製薬のミッションに直結する「3 すべての人に健康と福祉を」を最重点目標としています。アジアの開発途上国において、多職種連携のチーム医療アプローチおよびリソースに適したガイドライン開発などの取り組みを通じ、患者さん中心の質の高いがん医療へのアクセス向上を支援する活動を継続します。なお、グローバルヘルスに関する基本的な考え方については、以下のページをご参照ください。
https://www.chugai-pharm.co.jp/sustainability/globalhealth/concept.html

 

以上

本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部

  • 報道関係者の皆様
  • メディアリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0881
  • mailto: pr@chugai-pharm.co.jp
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  • mailto: ir@chugai-pharm.co.jp
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