副会長が語る中外製薬のサステナビリティ

代表取締役副社長 サステナビリティ推進、リスク管理、コンプライアンス、監査統括 上野 幹夫

サステナビリティの考え方

人々の健康で豊かな生活の実現は、世界共通の願いです。関東大震災による薬不足を憂いて創業した中外製薬は、以来一貫して、「世界の医療と人々の健康への貢献」という使命を持ち、企業活動を行ってきました。常に、患者さんの価値と社会の持続性を根幹に置いた経営を行ってきたとも言えます。
そのため、中外製薬にとっては、このミッションに掲げる「世界の医療と人々の健康への貢献」に向けた企業活動すべてが、当社と社会の持続可能な発展、すなわちサステナビリティの取り組みそのものだととらえています。
その取り組みは、革新的な医薬品の提供を軸としていますが、それだけではありません。一人ひとりの患者さんに即した治療が実現できるよう、各種情報提供や医療施設連携の促進、行政や取引先などと連携した疾患啓発活動などを通じ、標準治療の均てん化、個別化医療の促進、潜在患者さんの早期治療に取り組んできました。その結果、患者さん中心の高度で持続可能な医療の実現を目指した当社の画期的な製品が多く選択され、中外製薬も成長を遂げることができています。

今後の重点課題

しかし、昨今の不確実で変化の速い社会環境下で、社会課題の解決と中外製薬の持続的な成長を遂げていくには、社会との共有価値を一層明確化し、具体的な戦略策定に落とし込んでいく必要があります。中外製薬では、「共有価値の創造」を改めて標榜し、戦略策定の前提となるマテリアリティ(重点課題)を設定するとともに、その実現に向けた戦略として、中期経営計画IBI 21を策定しました。
中期経営計画IBI 21では、「Sustainable基盤強化」を戦略の一つとして掲げています。気候変動や環境汚染などの社会課題への対応は従来以上に積極的に実行していきます。加えて、社会からの期待・要請も大きい、人権、健康経営、コンプライアンスなどには特に重点的に取り組んでいきたいと考えています。また、「共有価値の創造」に向けたイノベーションの創出に欠かせないのは人財です。中長期を見据えた人財マネジメントを一層強化し、イノベーションを支える高度かつ多様な人財の育成や挑戦を可能とする風土醸成にも取り組んでいきます。これらの戦略実行を通じて、今後も企業と社会の「共有価値創造」による企業価値の最大化に取り組み、社会とともに成長していきたいと考えています。

経営戦略の策定においては、経営の進化についても議論を行いました。その中のテーマの一つが国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みです。SDGsの目的・思想に対しては全面的に賛同しており、今回策定した戦略は、まさに歩みをともにするものだととらえています。なかでも、開発目標の「3 すべての人に健康と福祉を」は、中外製薬のミッションそのものであり、最重点目標として取り組むとともに、「8 働きがいも経済成長も」、「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」、「12 つくる責任 使う責任」、「17 パートナーシップで目標を達成しよう」などについても、経営としてコミットし、積極的な取り組みを進めていきます。

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共有価値の創造

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