2014年 活動報告

障がい者スポーツの魅力を多くの方に伝えたい。中外製薬はさまざまな取り組みを通じて障がい者スポーツを応援していきます。2014年の中外製薬の取り組みについてご紹介します。

「障がい者スポーツ啓発冊子」作成

多くの人に、障がい者スポーツを知って、応援していただくために、障がい者スポーツ啓発冊子を作成しました。

障がい者スポーツの基本知識をQ&A形にして知っていただくとともに、国内最高峰の「ジャパンぱら競技大会」と4年に1度行われる国際大会「パラリンピック」の競技を、夏と冬に分けて、紹介しています。

冊子作成に合わせて作られたパネル

障がい者スポーツ啓発冊子

12月3日〜14日 「だれでもアスリート – 障害者週間2014 - 」を開催しました

中外製薬は障害者週間*に合わせ、2014年12月3日(水)-14日(日)の期間、日本科学未来館と「だれでもアスリート - 障害者週間2014 - 」を開催しました。

本イベントでは義足アスリートや義足を自己表現に手段として生き生きと使いこなす方たちの写真展、元プロ陸上選手 為末大氏によるトークイベント、現役選手らが指導する車いすバスケ体験会、義足のファッションショーなどが行われ、障がい者スポーツの社会的な可能性や多様性のある豊かな未来を考える機会を一般参加者の皆さんと共有しました。

期間中開催された写真展では、国内外の障がい者スポーツの撮影に携わる写真家 越智貴雄氏による作品のうち、障がい者アスリートを大型ディスプレイで40点、また義足を自己表現として生き生きと使いこなす女性たちの姿を取り上げた作品が大型パネルで20点展示されました。

*障害者週間
12月3日(国際障害者デー)から12月9日(障害者の日)の一週間。障がいのある方たちへの理解を深め、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高める様々な取り組みが行われます。

10月10日〜12日 2014ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会

2014年10月10日(金)から12日(日)、千葉県千葉市の「千葉ポートアリーナ」にて東日本大震災復興支援「2014ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会」が開催されました。
ウィルチェアラグビーは四肢に障害がある人のために1977年カナダで考案されたスポーツです。2000年のシドニーパラリンピックから公式競技に加わりましたが、日本ではまだ認知度の低いスポーツです。今回は世界ランキング2位のカナダ(Aチーム、Bチーム)と世界ランキング4位の日本(Aチーム、Bチーム)とのラウンドロビン(予選リーグ)および順位決定戦が行われました。車いすでの激しいぶつかり合いで相手の攻撃を阻止したり、裏を突いたパス回しによる得点シーンは圧巻でした。

10月5日 日本チェアスキー協会と共同ブースを出展しました

2014年10月5日、六本木ヒルズアリーナで行われた『子どものためのジャズコンサート』に協賛し、併催イベントである「ソーシャルフェスティバル」で日本チェアスキー協会と共同で競技の魅力について紹介するブースを出展しました。
日本チェアスキー協会×中外製薬(株)のブースでは実際に競技で使用するチェアスキーを展示し、子どもたちを対象にした「チェアスキー体験コーナー」を設けました。当日はあいにくの雨でしたが、延べ120名の子どもたちがチェアスキー操作に挑戦しました。「チェアスキーの操作は難しかったけれど、すごく楽しかった」「もう一回やりたい!」などといった声が聞かれ、参加者たちにとってはチェアスキーの魅力に触れる良い機会になったようです。
また、同じ会場で開催されたジャズコンサートには小中学生と保護者など多くの方が来場し、本格的なジャズや被災地の小学生との演奏のコラボレーションに聴き入っていました。

8月20日〜8月22日 第29回全国盲学校野球(グランドソフトボール)大会神奈川大会を支援しました

「盲学校の甲子園」とも言われる全国盲学校野球大会が、8月20日から22日にかけて神奈川県平塚市で開催されました。
今大会は29回目となり、全国の地区予選を勝ち上がった8チームと開催県を合わせた9チームで予選リーグ、そして決勝トーナメントを戦い、日本一を目指しました。

試合はハンドボールを使用し、視覚障がいのある選手が1チーム10人で競技をします。男女の区分はありません。選手はボールの転がる音を頼りにプレーします。
別称でもある「グランドソフトボール(GRAND SOFTBALL)」とは、人々に強い印象を与える「感銘的な(すばらしい)ソフトボール」という意味も含んでおり、その言葉通り、観戦する者が思わず感嘆の声を上げるほどのプレーの数々で、選手から深い感動と勇気をもらいました。なお、中外製薬は今大会に協賛いたしました。

8月1日 宇都宮工場で障がい者スポーツ写真展と車いすバスケ体験会を実施しました

2014年夏、障がい者スポーツについてより理解を深めるために、中外製薬工業宇都宮工場にて、従業員とその家族を対象とした納涼祭イベントと合わせて「障がい者スポーツ写真展」と「車いすバスケ体験会」を開催しました。
納涼祭の1週間前から、中央廊下と工場食堂入口で「障がい者スポーツ写真展」を開始し、食堂内では、障がい者スポーツを紹介するDVDも放映しました。

「車いすバスケ体験会」は、納涼祭当日の8月1日に、長さ330mもある中央廊下の一部を使用して行いました。バスケットボールの競技用車いすに乗った参加者には、スラローム走行やバスケットゴールへのシュートに挑戦してもらいました。
当日は子どもを中心に約50名が参加。「思うように車イスを動かせないけれど、とても面白かった」と楽しそうな様子を見せながら何回も並びにいった子どもたちの姿が印象的でした。

障がい者スポーツ写真展

車いすバスケ体験会

5月22日 トークショー「壁なんて破れる!」を開催しました

2014年5月22日に冬季パラリンピックアルペンスキー金メダリスト・大日方 邦子さんのトークショーを、三井不動産株式会社と当社の共催で開催しました。当日は、当社も含めた三井タワービルテナント企業の従業員の皆さん約50名が参加しました。

大日方さんは「壁なんて破れる!」をテーマに、パラリンピックの歴史や選手たちの想い、金メダルを取った時の映像や実際に使用したチェアスキーによる競技の解説などについて講演をされました。大日方さんの恐れたりあきらめたりせずに自分の可能性を信じて挑戦し続ける姿からは、前に向かって進んで行くことの大切さを教えていただきました。当日は大日方さんのご厚意により、メダルに触れる機会も設けていただき、その重みを実感することもできました。

5月12日〜22日 パラリンピック報道写真展を開催しました

2014年5月12日から22日にかけて「パラリンピック報道写真展」を開催しました。当日はパラリンピック選手の姿を追い続ける写真家の越智貴雄さんの作品18点を展示。躍動感があり、選手の息遣いまでもが伝わってくる写真の数々が印象的で、アスリートとしてトップを目指し挑戦する姿は多くの人の心に訴えるものがありました。

4月19日 障がい者スポーツ体験会を実施しました

2014年4月19日、横浜市立盲特別支援学校様の協力を得て、中外製薬グループの従業員とその家族を対象とした「障がい者スポーツ体験会」を実施し、19名が参加しました。実際に競技を行っている生徒さん達から、ルールの説明やプレイの指導を受けて、ゴールボール・グランドソフトボール・サウンドテーブルテニス・フロアバレーの4種類の競技を体験しました。音を頼りに行うブラインドスポーツに戸惑いながらも、その競技の魅力に触れ、生徒さん達とも交流して、充実した一日となりました。

3月5日〜4月7日 日本科学未来館との共同企画展を実施しました

中外製薬は2014年3月5日から4月7日にかけて、日本科学未来館の企画展「The 世界一展」のイベント企画として開催された「夢をかなえるモノづくり〜パラリンピックと日本の技術」を日本科学未来館と共催しました。本イベントでは競技用義足の展示と写真展を行い、4月6日には「ユニバーサルな社会を目指す、目と手」と題した、パラリンピックで戦う選手をそれぞれの分野から支援している義肢装具士 臼井二美男さん、写真家 越智貴雄さん、プロダクト・デザイナー 山中俊治さんによるトークイベント、義足アスリートのパフォーマンスと、義足着用体験を行いました。

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