2019年06月30日

当社が目指す「患者中心の医療」の実現に向け、ワークショップでがんサバイバーの想いを共有

患者さん中心の持続可能な医療
ワークショップの様子

中外製薬グループは2019年にミッションステートメントを見直し、「患者中心の高度で持続可能な医療の実現に貢献するヘルスケア産業のトップイノベーター」を目指す姿として定め、そのためには患者さんと製薬会社が一人ひとりの健康と幸せのためにどうあるべきかを本音で対話する機会が必要であると考えました。

そうした認識に基づく具体的な取り組みとして、がんサバイバー*1 の方をゲストにお招きし、当社の全マネジャー約900名が将来への願いを共に考えるワークショップを2019年2~6月にかけて実施しました。ワークショップでは、グラフィックファシリテーション*2 の手法を用い、患者さんが語る闘病経験や感情の変化を「自分事」化することで患者さんと気持ちを共有し、患者さんが真に必要とするサポートや自己実現へ向けてどのような社会を実現したいかを対話。お話は想像を絶するものが多く、泣きながら語られる患者さん、涙をこらえきれない社員の姿も見られました。

この取り組みを通じて、当社社員は患者さんの本当の想いや願いに触れ、患者中心の医療の実現に向けて当社がどのように貢献すべきかを深く考える機会となりました。患者さんからは「自分の経験を話し、誰かの役に立てたことがうれしかった」「普段は遠い存在の製薬会社の社員の想いを知ることができた」といった感想が寄せられ、お互いにとって有意義な取り組みとなったことが伺えました。今後も様々なステークホルダーと協力し、対話を通じて患者中心の医療の実現に貢献していきたいと考えています。

*1 がんサバイバーとは、一度でもがんと診断されたことのある方です。治療が効果をあげて良くなった方だけでなく、治療中の方も含まれます。
*2 グラフィックファシリテーションとは、会議や対話の内容の言葉では伝えきれない思いや気持ち、雰囲気などを、絵と文字で同時進行で表現し共有するコミュニケーションツールです。株式会社しごと総合研究所の山田夏子さんにご協力いただきました。

<ご協力いただいた患者団体>

NPO法人オレンジティ
静岡県、東京都を中心に活動する女性特有のがん(婦人科がん・乳がん等)の体験者、家族、支援者のためのセルフヘルプグループ

若年性がん患者団体 STAND UP!!
39歳までにがんにかかった若年性がん患者による、若年性がん患者のための団体

一般社団法人キャンサーペアレンツ
こどもをもつがん患者の方が、同じ境遇の方を探すことができ、仲間になることができる コミュニティサービス「キャンサーペアレンツ」を運営

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