中外製薬のニュースリリースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者や株主・投資家の皆さまへの情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。
2025年01月17日
- 医薬品
- 研究開発
ALK陽性肺がん治療薬「アレセンサ」の創製に関し、第7回日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞を受賞
- アレセンサの創製について、第7回日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞を受賞
- 当社の同賞の受賞は第4回に続き、二度目
中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:奥田 修)は、「ALK*選択的阻害活性を有するがん治療薬アレクチニブ塩酸塩の創製」に関し、「第7回日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞」を受賞したことをお知らせいたします。
*ALK:未分化リンパ腫キナーゼ
日本医療研究開発大賞は、我が国のみならず世界の医療の発展に向けて、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例に関して、功績を称えることにより、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めるための賞と位置付けられています。平成29年度に開始され、7回目となる今回、ALK陽性非小細胞肺がん(NSCLC)の治療薬として広く世界で使用されている当社製品アレセンサ®(一般名:アレクチニブ塩酸塩)創製について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進の視点から特に顕著な功績が認められ、厚生労働大臣賞を授与されました。当社として同賞を受賞するのは、第4回に続き二度目のことです。
代表取締役社長 CEOの奥田 修は、「今般、アレセンサの創製に関し、日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞を受賞できたことを大変光栄に思います」と述べるとともに、「日本の研究者らによって発見されたがん遺伝子変異に対して日本の企業として治療薬を創製し、世界中の患者さんの健康と福祉の向上にお役立ていただいていることを誇りに思います。当社は今後も独自のサイエンス力・技術力を核としてイノベーションを次から次へと生み出し、世界中の患者さんが『中外なら必ず新たな治療法を生み出してくれる』と期待する会社になれるよう、邁進してまいります」と語っています。
受賞概要
賞名 | 日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞 |
---|---|
タイトル | ALK選択的阻害活性を有するがん治療薬アレクチニブ塩酸塩の創製 |
受賞者名 | 中外製薬株式会社 |
功績・受賞のポイント |
|
【参考情報】
血友病A治療薬ヘムライブラの創製に関し、第4回日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞を受賞(2020年12月25日プレスリリース)
https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20201225113000_1059.html
アレセンサについて
アレセンサは中外製薬で創製された、ALK(未分化リンパ腫キナーゼ)に対する選択性が高く、中枢神経系においても活性がある経口剤です。同剤はすでに、日本、米国、欧州、中国、台湾を含む世界100カ国以上でALK陽性の転移性非小細胞肺がん(NSCLC)に対する一次治療および二次治療に対して承認されています。ALK陽性肺がんはNSCLCの約3-5%に見られるとされています1。日本では、再発又は難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫に対しても承認を取得しています。
本剤は2024年4月に、ALK陽性NSCLCの術後補助療法として米国で承認を受け、続けて欧州では同年6月に、日本では同年8月にそれぞれ承認されています。
上記本文中に記載された製品名は、法律により保護されています。
出典
- 日本肺癌学会バイオマーカー委員会. 肺癌患者におけるALK融合遺伝子検査の手引き第4.0版
以上
本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部
- 報道関係者の皆様
- メディアリレーションズグループ
- Tel:03-3273-0881
- mailto: pr@chugai-pharm.co.jp
- 投資家の皆様
- インベスターリレーションズグループ
- Tel:03-3273-0554
- mailto: ir@chugai-pharm.co.jp